2005年5月 新世紀名古屋城博(2)

明けて5月20日、今日も快晴!
宿は素泊まりなので、朝食を食べる場所を探しつつ早めに引き払います。
半田市街を抜ける道すがら、レンガ造りの立派な建物を発見したので
まずはそこを見物するところから今日の旅はスタート。
それがこれ、カブトビールの工場跡です。
国登録有形文化財 旧カブトビール工場
国登録有形文化財 旧カブトビール工場

主棟・ハーフティンバー棟・貯蔵庫棟から成る
明治〜大正期の工場遺構。近代遺産の名建築として
現在では国の登録有形文化財になってます。
工場跡ですが、知らずに見ると
ヨーロッパ風の大聖堂のようにも思えますね。
予定外ながら、いきなり当たりを引いた本日の旅。
ちゃっかり朝駆けで坂部城を攻略した後
朝食はもちろん、喫茶店のモーニングです (^-^)
嫁さんが事前にリサーチしたお店に到着したら
これまた何とも欧風な雰囲気を漂わせるオシャレなお店…
カフェガーデン P.o.t.さん
カフェガーデン P.o.t.さん

お店の前の生垣には
自然に生やしている葡萄の花…。
オシャレだ!オシャレすぎる!!
やっぱり愛知近辺は喫茶店が良い!と思いつつ朝食を堪能。
その足で次に向かったのは、豆腐屋。
おとうふ市場 大まめ蔵さんに立ち寄り、土産物を物色します。
なんでも有名な豆腐屋さんらしいです。確かに、品揃えは抜群でした。

次の目的地はデンパーク。デンパークって何ぞや?と言った感じですが
正しくは安城産業文化公園だそうで。何でも安城市はかつて
「日本のデンマーク」と呼ばれた農産業モデル地域なんだとか。
で、デンマークとの文化交流や緑化展示などを目的に開園した公園が
このデンパーク。という事なので、園内には北欧風の建物や
色とりどりの花壇、トピアリーなどが用意されているんです。
ここは見物していて見飽きない所。という事で、またもや写真をどうぞ↓

デンパーク
デンパーク(1)デンパーク(2)
綺麗に仕上がっているトピアリーに、デンマークの農村風景を模した風車。
レゴブロック(これもデンマーク発祥)の直営展示館もあります(笑)

さてそろそろお昼時。半田にもう1件、嫁さんご所望の喫茶店があるので
安城から再び半田へ戻ります。その途中、亀崎城に立ち寄って(爆)
知多半田駅前の繁華街の中、お目当てのお店がありました。
その名もT's CAFE。横文字の名前だけあって、芸術的な洋館が店舗…
と思ったら、この建物は重要文化財?! えぇぇぇぇっ!!!! Σ( ̄□ ̄;
国重文 旧中埜家住宅
国重文 旧中埜家住宅

もともとは1911年(明治44年)に
中埜(なかの)半六(ミツカン酢社長)の別邸として
英国・チューダー様式で建てられた2階建て洋館。
1950年(昭和25年)からは桐華学園の校舎になり
1976年(昭和51年)2月3日、国の重文に。
その後、地域活性化の拠点として活用される事になり
2001年(平成13年)9月から
喫茶店として営業しているんだとか。

そろそろ半田ともお別れ、北に向かって行動開始です。
でもその前に、知多半島の東側にある西尾の町に立ち寄って西尾城を見学です。
市史跡 西尾城
市史跡 西尾城

古い歴史を持つ西尾城址。
平成に入ってから、史跡復元工事が行われ
写真にある本丸丑寅櫓や
鍮石(ちゅうじゃく)門が再建されました。
西尾城の史跡整備は実に丁寧なもの。
しかも、二ノ丸広場には京都から移築された旧近衛家邸宅もあり
なかなか豪華な様相を見せておりますな。さらには
かつて建てられていた大型天守まで再建する計画があるとかないとか…?

西尾から岡崎・安城方面へ抜けながら、たて続けに
本證寺・桜井城・安祥城・山崎城を連覇。まぁ、全部街道沿いの城ですし(笑)
その先、道は岡崎市内に入りますが、岡崎城は今回パス。城ばかりでも…ねぇ? (^ ^;
代わりと言っては何ですが、岡崎名物を味わいに工場見学。
そう、名産の八丁味噌です。
八丁味噌工場
八丁味噌工場

岡崎と言えばこれですよね。
「宮内庁御用達」の看板が誇らしげです。
ここでも土産物を買いました〜♪

岡崎からは高速を使って移動。東名高速に岡崎ICから乗り
一気に春日井ICまでひとっ飛びです。ここでのお目当ては
グリーンピア春日井、春日井市都市緑化植物園です。
先ほど訪れたデンパーク同様、美しく整備された緑化公園で
園内にはなかなか面白い展示が並んでいました。
グリーンピア春日井
グリーンピア春日井

こちらにも可愛いトピアリーが〜★
黄色やピンクの花壇も良い感じ (^-^)

さて、春日井までやってきたものの
実は名古屋市内に土産物の特注をしていた我々。
そろそろ約束の引取り時間になるので、いったん名古屋市内に戻ります。
春日井ICから小牧JCTへ、そこから名古屋高速に乗って市内中心部へ。
慣れない名古屋高速に緊張しつつ(環状線の周回方向が一方通行らしい)
何とか目的地周辺のICで下り、無事に購入する事ができました。
で、聞けばこの近所には有名な観音寺があるとの事。
ちょうど日が沈む時刻でしたが、ついで(と言っては失礼ですが)なので
行って見る事に…。
国重文 荒子観音多宝塔
国重文 荒子観音多宝塔

荒子観音(浄海山円龍院観音寺)は
尾張四観音の一つとされる古刹。
この多宝塔は戦国時代の
1536年(天文5年)に建てられたと言われ
国の重要文化財になっております。
という事は、織田信長や前田利家、
豊臣秀吉もこの塔を見ていた訳ですね。
夕暮れを逆手にとって逆光気味で撮ってみました。
荒子観音は荒子城のすぐそばなので、こちらも洩れなく攻略。
荒子城は前田家の城。そう、前田利家の生まれた(と言われる)城です。
加賀百万石の太守となる利家ゆかりの地なんですね、荒子は。

さて、すっかり日が暮れたので今日はここまで。
再び名古屋高速を使って北上、宿のある江南市へ向かいました。
高速の高架上から小牧城のライトアップを横目に(寄ってませんからw)走り
午後8時近くになって、予約していたすいとぴあ江南という宿にようやく到着(遅いよ!)
しかし、チェックインして荷物を置いたら夕飯を食べに再び出発。
今夜も素泊まりプランなのです(笑)
とは言え、どうにも近隣には店らしきものが何もない様子。
何せ木曽川の畔、対岸はもう岐阜県という場所。
暗闇の中でも、周囲が田畑ばかりだというのは良くわかります。
しょうがない、また名古屋まで行くか…と諦めかけていたら
道の向こうに何やら光り輝く巨大な建物が?
近づいてみれば、我が地元・茅ヶ崎でもお馴染みのショッピングセンター (^ ^;
ここならレストランやフードコートが入っているはず。
と言う訳で、全然旅の風情とは関係ない食事になりましたが
延々と名古屋市内まで往復する手間は省けましたとさ(何だかなぁ)




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