2005年5月 新世紀名古屋城博

旅行期間:2005年5月18日(水)夜出発〜5月21日(土)帰着

主な滞在地
5月19日(木):
名古屋市内各所・有松宿周辺・緒川城跡
5月20日(金):

半田市内周遊・デンパーク・西尾城周辺
グリーンピア春日井・荒子観音
5月21日(土):
岐阜市内各所・旧谷汲駅・大垣市内各所
新世紀名古屋城博行程地図


2004年は浜名湖花博、そして2005年には愛知万博の見物を決めていた我が家。
夏休みに万博へ行くつもりで日程を組んでおりました。
ところが、万博タイアップ企画(?)で「新世紀名古屋城博」なるものが開かれ
名古屋城のシンボルである金鯱が地上に下ろされ、直に触れて見学できるという話を
耳にしたもんだからさぁ大変!これは絶対に見に行かないといけない!!(←義務w)
そうは言ったものの、新世紀名古屋城博の開催期間は3月19日から6月19日まで。
万博に行こうと思っていた夏休み期間にはどうあっても含まれない…。
えぇい、それならば万博前に新世紀名古屋城博だけで見に行くまでよ!と決定し
GW明けの5月中旬、むりやり連休を確保して遠征する事にいたした次第。
ついでなので、名古屋だけでなく周辺も見て回ることにしていざ出陣!!

5月18日、仕事が終わった後に家を出て東名高速を下っていきます。
名古屋市内手前の東郷PAまでひた走り、車中泊に。
あの頃は最明星号使っていたから、家族連れでも余裕で車中泊できたよなぁ…(苦笑)
で、19日の朝になったら行動開始。お目当ては名古屋市内の喫茶店で
朝食を頂く事です。名古屋の喫茶店文化は素晴らしいもので、
モーニングの時間帯にはほぼ全てのお店が無料(!)で朝食を付けてくれるのです。
喫茶店好きな嫁さんは、名古屋に行って是非これを体験してみたかったようで
当然、オイラも異存なし。どうせならば、とお店も厳選し
一部熱狂的マニアには有名なTV番組「水曜どうでしょう」の
藤村Dのご実家へ行く事にしました。藤やんのお母さまが喫茶店をなさっているのです。
カフェレスト ラディッシュ
カフェレスト ラディッシュ

どうバカ(どうでしょうファンの事)の間では
聖地として有名な場所でございます(笑)
近くの駐車場を探すのに少々難儀したものの、無事に車を停める事に成功。
開店時間から10分ほど経っていたため、既に常連客で席はいっぱい。
何とか一箇所だけ空いていたテーブルがあったので、そこに案内して頂きました。
そしたら、何とそこは…
どうでしょう席
どうでしょう席

番組内で使われた事のある席で、
どうバカが争って座りたいと願う席。
番組関連の品がずらりと並べられています。
偶然とは言え、どうでしょう席に座らせて頂く事に!
いやーこれはビックリだ♪ (^-^)
注文をし、どうでしょうの話をしたところ
サービスとして名古屋名物の小倉トーストを出して下さいました。
しかも、子供連れで行ったのでフルーツ盛りのおまけまで…。
藤村氏のお母さま、その節は大変お世話になりました m(_ _)m美味でした!

お店を出たところで時刻は午前8時過ぎ。当然、名古屋城はまだ開いていません。
とりあえず時間つぶしがてら、市内の公園を散策する事に。
鶴舞公園
鶴舞公園

市内の中央にある大きな都市公園。
噴水や池が立派です〜★
鶴舞公園をぐるっと一回りし、その後は移動して古渡城跡へ。
ここは現在、名古屋東本願寺別院になっています。
城址碑のすぐ隣に東本願寺の幼稚園があるので、朝は園児の声が賑やか♪
柳橋交差点で面白い花時計を見物した頃、時刻は午前9時半を回りました。
さて、いよいよ目的の金鯱拝見と行きますか! (^-^)

名古屋城の駐車場に車を停めると、出迎えてくれるのは能楽堂前にある
加藤清正の像。城造りの名人と称えられる清正は、名古屋城の造営にも
力を発揮し、見事な石垣を完成させております。
そんな清正の挨拶を受けた後、いよいよ城内へ。西端にある正門を潜り
西南隅櫓の前を通過。本丸に入るのならば表二ノ門で左へ折れますが
今回のお目当ては金鯱、二ノ丸広場で展示されているので直進します。
かつての角馬出しを突破すると二ノ丸。
いよいよ金鯱が展示されている仮設建物に到着しました!

拙者が金鯱を目の前にするのは、実は2回目。
1984年(昭和59年)にも「名古屋城博」が開かれ
金鯱が地上展示されており、この時も拙者は
家族旅行で名古屋城を訪れ、光り輝く姿を見ている。
とは言ってもそれは小学生の頃の話。ほとんど記憶に残っていないので
改めて今回見るのがまともな見学と言っても差し支えない。
で、入館チケットを提示して建物の中に入るが…えらい行列 (^ ^;
延々並ぶ人の列の後ろについていくも、30分ちかく待つ事に。
まぁ、オイラは好きで来ているから別にいいんだけど、
子供はどうにも退屈しているご様子。う〜ん、参ったなぁ。
ともあれ、並んだ甲斐あってようやく金鯱の前にやって来た。
しかも直接手に触れて良いとの事!おぉ、これは凄い…。
純金の感触を手の平に受けてみると、何とも吸い付くような不思議な感覚。
まさに「ペタペタ」という擬音がピッタリな感じでした。
しかし残念ながら、金鯱の撮影は禁止。
まぁ、防犯の観点から仕方ないのだろうが、
館内全部が撮影不可なのは悔しいなぁ…。
少々名残惜しくもありつつ、展示館を後にしたのでした。
金鯱
金鯱

ところが、退館口の隣にある職員通用口が偶然にもがら空きで
(たぶん、出入したスタッフが閉め忘れたんだと思います)
ここから中が覗き放題(爆)
人垣に遮られつつ、彼方に見え隠れする金鯱の姿を発見!
慌ててその場でレンズを構え、微妙な姿ながら撮影したのがこれ(笑)
その部分だけ思いっきりトリミングしたのでボケ気味に見えますが
印画紙にプリントしたものだと、もっとハッキリ写ってます (^ ^;
(試しに画面から少し離れて見てみて下さいw)
とりあえずは貴重な金鯱の姿、写真に収められて良かった〜!
ちなみにこれを撮った直後、ドアが開いている事に気付いた職員さんが
慌てて閉めに来られました…。
その後は普通に城内各所を見物。本丸御殿跡地を通り抜け
大小天守の中へ。現在、名古屋城天守の中は博物館になっていて
尾張名古屋の歴史が良く分かるように解説されています。
最上階に上れば、眼下に名古屋市街を一望。
先ほど入った、金鯱展示館も真下に見えます。
然る後、二ノ丸庭園を見物したり
南蛮たたき土居と呼ばれる珍しい土壁遺構を見学して城外へ出ました。
名古屋城大小天守
名古屋城大小天守

金鯱が下に降ろされているので
この時の天守には何も上がっていません。
滅多に見られない珍しい姿ですな。

やってきたのは久屋大通。市役所の南側、南北に貫通する大通りで
名古屋市内でも一二を争う繁華街です。有名な
名古屋のテレビ塔があるところ、と言えばお分かり頂けますでしょうか。
通りの中央分離帯は見事な公園になっていて
(↑というか、もはや中央分離帯とは言えないw)
ここにも花時計が置かれていたりします。
久屋大通
久屋大通

これです、名古屋のテレビ塔 (^^)
そして綺麗な公園。
この公園の両脇に、車道が流れています。
12時半を過ぎ、お昼時なので食事にしようと思って繁華街へやってきた訳ですが
さて、何を食べようか?名古屋には色々な名物があるので
そういうものを食べてみたいよなぁ、と悩みつつ…。
味噌カツ?天むす?それとも餡かけパスタ??
まぁ、お値段も結構良さそうだけど (^ ^;
お店と財布の都合を相談しながら歩いていたら、
ばったり行き会ったのがファストフード風の鰻屋!
え、牛丼や天丼のチェーン店は良くあるけど
名古屋には鰻のお店があるの??
そういえば、ひつまぶしも名古屋名物だよね!
価格もお手頃だったので、ものは試しでここに入店!
店内は吉■家やて◎やとほとんど同じだったんだけど
出てきた鰻は遜色なく立派なもの…。安心しました!!
ひつまぶし
ひつまぶし

ひつまぶしも名古屋メシとして有名。
最初は鰻をそのまま食べて、
途中からだし汁をかけて
お茶漬け風にして食べるもの。
名古屋ではファストフード店で
こういうのがあるとは…(驚)
お腹も膨れたので、引き続き周辺を散策。
テレビ塔に登るのもアリかと思ったけど、
名古屋城天守に登ったから、高いところはもういいかな?
それよりも興味を引いたのがオアシス21という施設。
名古屋の町のど真ん中に、まるでUFOが着陸したような外観。
説明するより、まずは写真をご覧頂きましょう↓
オアシス21
オアシス21

映画のセットじゃありませんよ〜!
後ろにちゃんとテレビ塔がありますでしょ?
この建物、実際に目にすると本当に驚きますよ。
で、そのUFO(笑)の上に登ることも出来るんです。
その写真がこれ↓
オアシス21屋上
オアシス21屋上

屋上は大きな池!
建物の屋上が池になっているんです。
ちなみにプールではないので泳げません(爆)
いやいや、なかなかに楽しめましたよ久屋大通♪ (^-^)

さてさて、せっかく名古屋に来たのだから…
オイラとしては城めぐりを楽しみたい。
嫁さんとしては喫茶店に入ってみたい。
どちらも名古屋周辺には山ほどありますからねぇ(苦笑)
そんなワケで、ここからは少しの間だけ別行動をする事に。
名古屋ドーム近くにある喫茶店で嫁さんを車から降ろし、
オイラは子供をあやしつつ、末森城を攻略。
ここは織田信長の弟・信行の城だったところ。信行は兄と折り合いが悪く
謀反を起こして失敗、処刑された人物でござるな。
そのまま廃城となった城山、現在は八幡宮になっておりまする。
まぁ結局のところ、城を見に行ったと言うよりは
八幡宮へ参拝に行ったような感じになりました (^ ^;

嫁さんを迎えに行き、合流した後は
名古屋市郊外にある有松宿の古い町並みを見物しに行きます。
その途上にある鳴海城・善照寺砦・中島砦に立ち寄りつつ
午後4時過ぎに有松に到着。ここは東海道の宿場町にして
染織物の産地として名高い所です。今でも有松には
古くからの蔵屋敷を持つ家が残り、土産物として
見事な染織物が売られていますよ。まるで江戸時代に来たような町並み、
政令指定都市の名古屋市内にこんな場所があったのか!と感激しました。
有松宿
有松宿

見事な蔵屋敷です!ここで作られる
「有松鳴海絞(ありまつなるみしぼり)」という染物は
国の選択無形文化財になっています。

さて、今夜の宿は知多半島付根の半田に確保してあるので
そろそろ名古屋市を離れます。南へ下る道すがら、沓掛(くつかけ)城も見物。
この城は桶狭間合戦前夜に今川義元が宿営した城。
すなわち、天下を夢見た義元がこの世で最期の夜を過ごした城です。
現在は地域の運動広場のような公園になってますが、
それでも土塁や空堀の状態が見事!
あそこで遊んでいた子供達、ここが凄い史跡だって事は知ってるのかなぁ?(笑)
豊明市から大府市、さらに東浦町へと進み
今日の締めとして緒川城に立ち寄った所で夕暮れ。
時間短縮の為、わずかながら知多半島道路を使いながら
あとは知多半島をひたすら南下、半田市役所そばにある勤労福祉会館へ。
ここは素泊まりで安く宿泊させてくれる公共の宿になっています。
ウチのように少しでも安価に宿を用意したいという人にオススメです。
ちなみに夕食は近場の回転寿司屋へ… (^ ^;;;




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