2004年9月 浜名湖花博

旅行期間:2004年9月13日(月)早朝出発〜9月15日(水)帰着

主な滞在地
9月13日(月):


あらさわふる里公園・八幡平城跡・横地城跡
勝間田城跡・お茶の郷・諏訪原城跡・グリンピア牧之原
気賀関所・龍潭寺・竜ヶ岩洞・井伊城跡・井伊宮
9月14日(火):
浜松フラワーパーク・浜名湖花博
9月15日(水):


山中城跡・姫ヶ城址・西大平陣屋跡・岡崎城址
紅茶の館 源・えびせんべい共和国・ヤマサちくわ店
豊橋公園(吉田城址)・本興寺・新居関所
浜名湖花博行程地図


2004年、静岡県の浜名湖で「浜名湖花博」正しくは
「しずおか国際園芸博覧会『パシフィックフローラ2004』」が開催されてました。
これに連動して、この年は静岡県内各地でさまざまなイベントも!
花博協賛会場で記念写真を撮って回ると、プレゼントが貰えたり…。
そんなこんなに便乗して、静岡県内をあちこち訪問したワケです。
で、今回はいよいよ本番!
9月中盤、夏休みを使って浜名湖へ向かう旅行に出発です。
もちろん、途中では城に寄ったり、サテライト会場に寄ったり…。

どうせ旅行に行くのなら、時間目一杯朝から晩まで観光しまくる!
これがオイラの基本パターン。なので、移動は夜間に限る !!
というワケで、今回も家を出たのはまだ夜明け前、丑三つ時といった時刻。
あたりが深夜の闇の中、厚木ICから東名高速に乗り
ひたすら西へと走ります。空が白んできた頃、既に静岡県に入り
早朝の牧之原SAで早めの朝食を頂きました。で、早速行動開始。
手始めに向かったのはあらさわふる里公園。相良牧之原ICから
真っ直ぐ南、御前崎市役所(当時はまだ浜岡町でしたが)方面へ
進む道の途中にあります。山里の中にある公園で、
花博関連でイベントもやっている所。
聞けばバーベキューとかもできるらしいんですが、
何せ朝一番ですので(まだ7時前)当然そんなのはナシ(笑)
入園だけはできるので、ここをのんびり見て回ったわけです。
とは言え、この時間でも散歩に来ている方がちらほら…。
やはり皆さん考える事は同じなんでしょうか?(いや、単なる偶然だよw)
あらさわふる里公園
あらさわふる里公園

早朝の公園ですが
噴水だけは黙々と稼動中(笑)

さて続いての目的地に向かって車を西へ走らせたんですが
横へ過ぎ去る景色の中、「何某城方面」の標識を見つけて急停車。
え?城跡??
慌てて取って返し、標識に沿って走ってみると
武田勝頼が遠州の押さえとして使った城の一つ、
八幡平城の前に出(てしまい)ました。
えーっと、今日の予定にこの城は入ってなかったんだけど… (^ ^;
何という偶然、朝から武田の城を引き当ててしまいました(笑)
とは言え、予定外なので山奥まで入るのはナシ。
軽く眺める程度にするだけで、その場は引き上げました。
いずれリベンジを…(苦笑)

で、本来の目的地であった場所に到着。横地城です。
こちらは在地土豪の城ですが、なかなかどうして
壮大な規模の縄張りです。もちろん、嫁さんや子供は
山城なんかにゃ興味は無く、オイラ一人で駆け足の攻城。
寝ぼけまなこの2人は、車の中で寝ておりました。
さらに余勢を駆って訪れたのが近隣の勝間田城
これまた、現地の豪族の城です。やっぱり、嫁さん達は車中で休息(爆)
ちなみに、今回の旅行は詰め込み前提で計画しており
当初からこの行動予定なので問題ナシです。
オイラが好きに城を攻める分、嫁さんのリクエストにも
存分にお応えするという事になっております。
そういう事で気兼ねなく訪れた勝間田城ですが
遺構が見事に残っている上、綺麗に整備されて見易い事この上なし!
しかも、ちょうど拙者が見学している時に
早朝にもかかわらず、地元の方々が総出で清掃作業を行って下さっておりました。
いやぁ、実にありがたい!感謝感激です。
地元の誇りになっている城なんだなぁ、と痛感しました。

朝っぱらから城ばかり攻めたのは、まだお店が開いていなかったから。
要するに、有料施設が開くまでは朝駆けで城を見学し
店が開くようになったら、城は中断してそちらへ、という計算をしてたんです。
いつの間にやら時刻は10時を過ぎたので、
そろそろ嫁さん御希望の場所へ行くか、という事になり
向かった先は金谷町にあるお茶の郷博物館。
茶処静岡だけあって、ちゃんとこういう施設があるんですねー。
中に入ってみると、かなり立派な展示内容で
世界各地のお茶の種類や、お茶の歴史、それに
世界各国のティールームを再現したものなど、興味を惹くものばかり。
屋外展示には日本庭園があり、花博サテライト会場というのも納得でした。
お茶の郷博物館
お茶の郷博物館

こちらは中国の茶室を
再現した屋内展示です。

金谷には国史跡になっている有名な城跡がありまして、
ちょっとばかり立ち寄って、見学する事に。
武田流築城術の究極形と呼べる名城、諏訪原城です。
お城に興味の無い人には全くわからないものだと思いますが
逆にその筋の方ならば、欠かせない名所なんです。
まぁ、こういう城跡はマニアが人知れず行くような場所なんでしょうが
ちょうど私が城跡に着いた時、何やら大勢の集団が退出する所でした。
城にさほどの興味の無い嫁さんは「?」といった感じでしたが
オイラは「ははぁ、城マニアが団体で見学してたな」と直感。
中を見てみれば、なるほど確かにマニアが喜びそうな遺構が山ほど…!
こりゃ、団体さんが見に来るのも納得です。
(↑あくまでも「マニア目線」での話ですけどw)

次に訪れたのが、相良牧之原ICの近くにあるグリンピア牧之原さん。
こちらは茶畑農園が営業している観光見学施設。
お茶の栽培、収穫、工場での加工といった流れを見ることができます。
で、やっぱりここも花博サテライト会場。
着々とサテライト会場制覇が進んでおります(笑)
ちょうどお昼時(を少し過ぎた所)だったので、
園内にあるお蕎麦屋さんで食事を頂きました。
お値段はまぁ普通だったんですが、出てきた料理は結構豪華!
ちょっと得した気分になりました(←小市民)

再び高速に乗り、西へと進みます。
いよいよ浜名湖が近くなってきました。
三ケ日ICで下り、湖沿いにのんびりとドライブしつつ
辿り着いたのは気賀関所。浜名湖北岸を通る東海道の裏街道
通称で姫街道と呼ばれた道をチェックするために用意された関所跡です。
史跡整備で綺麗に復元された敷地内には遠見番所と呼ばれる
物見櫓や冠木門(かぶきもん)、本番所に向番所といった建物が。
江戸時代の雰囲気がよくわかるようになっていて良い感じです★
気賀関所
気賀関所

復元展示されている冠木門。
…という説明書きがされてますが、
でもこれ、本当は高麗門だよねぇ?(笑)
細かいツッコミはさて置き、とにかく
内部は綺麗に再現されていて、立派です。
それに続いて訪れたのは龍潭寺(りょうたんじ)。
花博サテライト会場にして、当地の豪族・井伊氏の菩提寺です。
井伊氏といえばそう、彦根18万石の殿様になったあの井伊氏です。
もともと、井伊氏はこの地の出身で、戦国期に没落しかけたところ
三河国から勢力を伸ばした徳川氏に仕えるようになり
目覚しい出世を遂げ、後の江戸幕府重鎮にまで上り詰めた家柄。
当然、歴代の菩提を弔う寺もここにあるという訳。
江戸時代初期に現在の姿となった龍潭寺は、
名造園家として名高い小堀遠州が作った庭に
井伊家霊屋の控える寺堂が実に立派な佇まいを見せています。
ここは本当に来て良かった!と思える名刹でしたよ〜♪
国名勝 龍潭寺庭園
国名勝 龍潭寺庭園

さすが小堀遠州、圧巻の名園です。
ひと目見ただけで息を呑む美しさで
一日中眺めていたいと思いましたよ!

時刻は午後の3時過ぎ。浜名湖から真っ直ぐ北上し
今度は竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)に。
ここは結構有名な鍾乳洞。内部が見学できるようになっていて
夏でもひんやりと涼しい洞内は、見事な鍾乳石が沢山並んでいるのね。
史跡ばかりじゃなく、こういう所も少しは見ておかないと(嘲笑)
竜ヶ岩洞
竜ヶ岩洞

天然の造形美…。
妖しく、そして艶めかしく
それでいて太古の息吹を感じさせます。
とか言いつつ、出てきた後にはすぐ近所にある
井伊城を駆け上ってましたが(爆)
(本当は他にも山城とか行きたかったんですが…w)

井伊の里から発つ道すがら、井伊宮に詣でた所で日没。
今日の予定はここまでとして、宿に向かいました。
宿泊したのはかんぽの宿・三ケ日。浜名湖近くの旅館です。
一晩休んだら、いよいよ今回の旅のメインイベントである
浜名湖花博の見物に向かいます!




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