2002年5月 沖縄新婚旅行(2)

昨日は日が暮れて駆け込んだホテルでしたが
今朝、改めて建物の中を散策。ほう、やっぱり南国らしい感じだねぇ。
花飾りがたくさんあったり、ロビーが吹き抜けだったり…。
沖縄気分を充填したら、いざ那覇へ!
許田ICから沖縄自動車道を一気に南下、
朝の通勤渋滞がやや残り気味な那覇市内に入ります。

今日の予定は那覇市内をたっぷり堪能。
そのメインになるのはそう、首里城ですね!
首里城公園の管理事務所的な存在、首里杜館の地下駐車場に車を入れ
歩き始めるや否や、まず目に入るのが守礼門。
首里城の入口にあたる門で、2000円札のデザインになっている門です。
沖縄戦で壊滅した首里城は、平成になって主郭部が復興されましたが
この守礼門はそれより前、米軍統治時代の1958年に再建されたもの。
沖縄で特に有名な風景の一つですから、その姿はみなさんご存知でしょう。
それだけ知られている場所なんで、
ここには観光写真の客引きをするお姉さん方がいらっしゃいます。
琉球衣装に着替えて、写真を撮りましょうってヤツね。
嫁さんがそれを見て撮りたいと言いまして、まぁ今日は彼女の誕生日でもあるから
サービスでやってみてもいいかなという感じで、1枚注文。
そしたらこの撮影、業者さんが撮るのはもちろんなんですが
オマケで自分のカメラでもその衣装のまま好きなだけ撮って良いと言う話で
おぉ、それなら割安なんじゃない?という感じで自前カメラでも撮影。
しかもオイラのカメラを使ってわざわざその業者さんが
2ショットの写真を撮ってくれるサービスぶり!
拙者のカメラ、ピン合わせから絞り調整まで全部手作業でやらにゃいかんのですが
(だから他の人になかなか撮影頼めません。難しいからw)
そこはさすがにプロ、難なく取り扱ってくれました。ありがたや★ (^ ^)

守礼門のちょっと先、左手にあるのが園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門。
琉球王朝時代に使われていた拝殿の門で、これも現在は復興のものなんですが
沖縄各地のグスクと併せて、世界遺産に登録されている価値あるもの。
―――なんですが、首里城へ向かう人の波は全然見向きもしません (^^;
みんなこの石門が世界遺産の門だって事に気付いていないようですね。
おかげでじっくりと撮影する事ができましたよ(笑)
国重文 園比屋武御嶽石門
国重文 園比屋武御嶽石門

復興と侮る事なかれ、何と国重文に指定されているんです。
第二次大戦で破壊されたものの、1957年に復旧され
琉球伝統文化を完備したものとして高く評価されたから。
みなさん、忘れずにきちんと見ましょうね!

さぁ、この先は首里城の主郭部。見事な石垣に感心しながら
木曳門から中に入っていきます。いやぁ、それにしても色々と見所があるねぇ!
西のアザナ(という部分ね)から望む那覇市の風景は大都市そのものだし
ちょっと奥に入っていくと、琉球舞踊の演舞をやっていたりして
思いっきり観光ムードやなぁ。で、嫁さんをしばし放っておいて(爆)
城内の各所を撮影しまくる拙者でしたが、それが落ち着いたら
奉神門から有料エリアに入りました。ここからが琉球王府の最深部です。
その先に広がるのは…綺麗に彩られた御庭(うなー)と、
きらびやかな装飾を施された正殿の勇姿!これはもう、感激ものです!!
その中に入ってみれば、これまた凄い内装品の数々。うひょ〜!
やっぱりいいね、ここは。単なる城って言うだけじゃなく、
王朝文化の継承を現在にまで示している場所なんですな。
首里城正殿
首里城正殿

真っ赤ですよ、真っ赤!
南国文化が燃え盛ってます。
きれいですよー!
事細かに書いていたらきりが無いんですが
とりあえず城の隅々まで見て回り、石垣の妙に感嘆して城を辞しました。
で、今度は守礼門の下へと降って行き、第二尚氏王統の陵墓である
玉陵(たまうどぅん)へ歩いていきます。これも復興のものなんですが
その造型は見事なもの!まるで何かの工場のように複雑な外見をし
首里城の石垣技術をそのまま活用したかの如く、隙間なくがっちりと固めた石壁。
しかもこれがお墓だなんて…不思議なものだなぁ。
国史跡 玉陵
国史跡 玉陵

本土の古墳とかとは違い
石で作った館になってるんですね。
琉球王室のお墓、とにかく凄いです。
で、琉球文化の奥深さに当てられたまま周辺の町並みを散策。
この辺りは那覇の繁華街から少し離れた古くからの住宅街なので
「沖縄らしい」古い町並みが結構残っているんです。
有名な金城町の石畳道を歩いてみたり、そのままぐるりと首里城の周りを巡って
円覚寺の方へ足を延ばしたりしてみて、ますます奥深さに感心した次第。
最後に車を停めた首里杜館へ戻り、少々遅めの昼食を。
レストランで沖縄料理(?)のタコライスを頂いたんですが
これがまぁいける事いける事!めっちゃ美味かったッス (^_^)

首里から市街地へ車で下りて行き、辿り着いたのは国際通り。
那覇一番の繁華街にして、太平洋戦争で壊滅した沖縄が復興した象徴として
「奇跡の1マイル」と呼ばれている大通りです。
ここは道の左右に賑やかな商店が並び、沖縄らしい特産品や
物珍しいもの、日常生活品など、あらゆる品物が揃ってます。
ウチらも、土産物選びがてら色々なお店を物色。
水着は現地調達と思っていたので、気に入ったものを買い
ついでに沖縄のお菓子、サーターアンダギーをほおばりました。
このサーターアンダギー、簡単に言うとドーナツ生地のようなものを
団子状に固めて揚げたもの。ドーナツ団子とでも言いましょうか(笑)
甘みは琉球特産の黒糖でつけているのが正しい姿らしいです。
とかく沖縄の食べ物というとちょっとクセがありますが、これは単純に美味。
何てったってドーナツですからね。本土の人間でも抵抗なく食べられますよ♪
国際通り
国際通り

で、これが国際通りの様子。
真ん中の道路標識に
「国際通り」って書かれてるんですけど
写真が潰れて読めませんね(爆)

時刻は午後3時を過ぎ、国際通りを離れた我々は
周辺の史跡をいくつか横目に眺めながら周遊。
崇元寺の石門や長嶺城跡を見て、日が沈む頃にやちむん通りへやって来ました。
やちむん、と言うのは焼き物の事。つまり、窯元さんが軒を連ねている通りです。
ここでも土産物になるようなものを見て回りました。
そうこうしている間に日没を迎え、空はすっかり暗闇に。
それならば、最後にもう一つ夜討ちで城攻めしようと思い立った拙者。
嫁さんを連れ、那覇市の南側にある豊見城城へやって来ました。
現在は立ち入りができなくなっているようですが、この当時
城跡は公園になっていて、本丸跡からは那覇市を展望できるようになっていました。
誰も居ない公園を散策していると、蛍が淡い光を放って静かに飛び回り
すっかりロマンチックなムード(笑)本丸からは那覇の夜景を望み、楽しみましたよ。
で、ここから宿へと戻る道すがら、もう一度首里城の近くへ行き
ライトアップされた久慶門や守礼門、園比屋武御嶽石門などを撮影。
朝から夜まで那覇を存分に堪能した一日でありました★
国史跡 首里城夜景
国史跡 首里城夜景

幻想的な光に浮かび上がる優美な石垣。
昼間とは全然違う雰囲気です。
残念ながら、中には入れません… (T-T)




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