2002年5月 沖縄新婚旅行(3)

ゆっくりめに起きた5月9日は、宿から北を見て回る事に。
国道58号線を進み、まずは名護市へ入ります。
市内中心部でお出迎えしてくれたのは、ひんぷんガジュマルの木でした。
ひんぷん、というのは沖縄民家の門の中に良くある
目隠し塀の事。城郭用語で言うと蔀(しとみ)ですかな?(笑)
街の入口で門番をやってくれているガジュマル君なのです (^^)
さすが街の番人だけあって、大っきいねぇこの木は!
国天然記念物 ひんぷんガジュマル
国天然記念物 ひんぷんガジュマル

確かに壁のような広がり方。
道路も彼を避けて作られてます。
大き〜い! (^-^)

名護の門番を突破した後、向かったのは名護城。名護市内には
沖縄オリジナルのビールとして有名なオリオンビールの大工場があり
そこは見学する事もできて面白そうなんだけど(←酒飲まないくせにw)
やっぱ何よりも城!城攻めしないと!! (>∇<)
市内を展望する高台が名護城の城址公園。
ここは石垣もなく、琉球城郭にしては珍しい土造りのグスクなんですね。
なぜか神社の鳥居が置かれていたりして(嘘っぽいよねぇ)
明らかに後世の改編を受けているんですが
まぁ、城跡としては“らしい”感じが見て取れます。
(う〜ん、何て漠然とした文面だ)
とりあえず、城跡からは街並みと青い海が一望できるので良かった…かな? (^^;

城ばっかりじゃ嫁さんに悪いので(じゃぁ行くな!)
ここからは暫く彼女のチョイスした場所を周っていきます。
まずは南国らしく、名護市内のパイナップルパークへ。
その名の通り、パイナップルをズラーッと展示している公園です。
小さいものから大きなものまで、園内にはパイナップルが色々と栽培されてます。
ほぉ〜、パイナップルってこうやって生るものなんだぁ。
売店にはもちろんパイナップル関連の商品が沢山。
うんうん、これは土産に丁度いいね★

そこから本部町の方へ入って行き、訪れたのはシーサー園という喫茶店。
お茶好きの嫁さんが目星をつけていた喫茶店です。
ここは琉球古民家の風情を活かしたお店。
しかも“やちむん喫茶”と銘打っているだけあって、
琉球の焼き物を色々と展示しています。もちろんシーサーも(笑)
有名なお店らしく、拙者たちが訪れた時にはTV局の取材班も居ましたよ。
そんなワケで、何やら忙しそうな1階のフロアは避けて
2階のテラス席(というか縁台ねw)でお茶を頂く事にしたんですが
ここから見渡す景色はやんばるの森そのもの!
一面に緑の木々が並んでおりました。
やちむん喫茶 シーサー園
やちむん喫茶 シーサー園

屋根の上にはシーサーくん。
その向こうには沖縄の熱帯樹林。
大自然の中の喫茶店です。

続いて訪れたのは、今度は藍風という喫茶店。
喫茶店2連続ですが、気にしない気にしない(笑)
いーのよ、嫁さんが行きたい所なんだから。
オイラも城ばかり連れ回してるので、とことんお付き合いします★
で、こちらでも開放感のある2階のデッキでお茶を頂く事に。
お茶ばかりじゃ何なので、軽い軽食気分でヒラヤチーという
沖縄風のお好み焼きも注文しました。
これがなかなかの美味。いけますよ。ウマー! (^-^)

んでもって、国道505号線を反時計回りに本部半島を周回。
このルート上にあるのは今帰仁(なきじん)城址ですね。
世界遺産にも登録されている城は、さすがに観光客が数多く見受けられます。
平郎門から中に入れば、石畳の道が続き、彼方に主郭部の勇姿が。
その頂から辺りを見渡せば、やんばるの森と青い海が一望できます。
広大な城域には立派な御嶽や集落跡などが内包されていて
その昔、ここでどのように歴史が積み重ねられて来たかを想像させてくれます。
国史跡 今帰仁城跡
国史跡 今帰仁城跡

白くうねる石垣の線が続き
その外に緑の森、そして青い海。
どの写真を載せるか迷ったんですが、
今回は定番の風景で決定(笑)

備瀬崎
備瀬崎

波もないおだやかな海。
水は澄み切って底がハッキリ見えます。
ちょっと絵になる風景ですよね。
今帰仁の城を後にして、本部半島周回の道を先に進みます。
半島北辺の岬・備瀬崎で海と戯れ、透明な水に感激。
この近所の観光名所と言えば有名な美ら海水族館だけど、
混みそうなので後ろ髪引かれつつここはパスし、その先へ進行。
国道449号線にシフトしたら、本部大橋を渡って南へ向きを変えていきます。
アーチが綺麗な瀬底大橋を横目に流して、到着したのは塩川という名所。
その名の通り、塩水の川が流れているんですね、ここ。
海水が地下を逆流して湧き出しているのかなぁ?理屈は良く解からないんですが
兎に角、突然地中から塩水が噴出して川となって流れています。
一口すくって舐めてみれば…確かに、でも微妙に?塩味でした (^^;
国天然記念物 塩川
国天然記念物 塩川

地中から塩水が噴き出し、
それが川になって流れていきます。
国の天然記念物になるほど珍しいもので
文化庁のHPにある記載でも
詳細は良くわからないと書いてあります。

結局、本部半島をぐるっと一周して名護市に戻ってきたら
今度は国道58号線を北上。沖縄本島の最北端を目指します。
本部半島が後ろへ遠ざかるにつれ、だんだんと寂しい風景に。
やんばるの森に覆われた沖縄本島北部は大きな集落も無く、
まだまだ人の手が入ることのない手付かずの大森林なのです。
途中、根謝銘城と思われる場所を探検したり
リゾート地として知られる奥間ビーチを横目に眺めつつひたすら北へ走り
遂に到着したのが宇佐浜遺跡の先にある辺戸岬。沖縄本島最北端です。
火山岩のようなゴツゴツした岩が海へと突き出し、
少々荒涼とした風景にも思える場所です。
その昔、米軍統治下の沖縄がまだ日本へ復帰する前は
この岬から北を見上げ、日本本土への望郷を侘びる人が多かったとか。
沖縄本島最北端の岬は、多くの人の想いが封じ込められた岬なんですね。

日が傾いてきた時刻なので、宿へと戻る事に。
その道すがら、今日最後の観光地として訪れたのが茅打バンタと呼ばれる景勝地。
ここの絶壁から下を見下ろせば、珊瑚の海と青く広がる大海原が一望できます。
視界の横へ広がるやんばるの森は、水平線の彼方で海と一体になっていました。
茅打バンタにて
茅打バンタにて

見て下さい、この絶景!
壮観です…。




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