引退機其之八
NEC PC-8801MC model 2
CPU μPD70008AC-8 (Z80H互換) : 4/8MHz (ノーウェイト)
ROM 64KB (N88-BASIC)
RAM 192KB
サウンド機能 8オクターブ6重和音 (FM音源/SSG音源)
リズム音源 6音
ADPCM録再機能 (メモリ256KB)
外部記憶装置 5.25'FDD (2D/2HD)×2
CD-ROMドライブ×1

NECのPC-8801シリーズ最後の機種。もう誰も知らないだろうなぁ…。
かすこばは歴代の88シリーズでPC技能を習得したのだ。
当時の8ビットCPUで最速の8MHzノーウェイトが衝撃的であった。
(今のGHz時代では考えられない事だが)
サウンド機能も当時最強と言える6和音+6音+PCM音源。
おまけにCD-ROMまで搭載して怖いものなし!
長年稼動してくれていたが、FDCが逝ってしまい
FDを読まなくなってしまったので遂に引退。


引退機其之九
NEC PC-88VA2
CPU μPD9002 (Z80H/V30互換) : 4/8MHz
ROM 768KB (N88-BASIC/N88-日本語BASIC V3,PC-Engine)
RAM 512KB
サウンド機能 8オクターブ6重和音 (FM音源/SSG音源)
リズム音源 6音
ADPCM録再機能 (メモリ256KB)
外部記憶装置 5.25'FDD (2D/2HD)×2

もともとPC-88VAを使っていたが、音源強化のためVA2に更新。
異端とされたVAだが、何と言われようとV3-BASICは最高であった。
スプライト機能、画面分割機能、なんでもアリなのである。
これに対抗できたのはX68000だけであろう。(X68kも消えたね〜)
88MCと同じ時期、こちらもテキストVRAMと音源アンプICが焼き付きを起こし
あらゆる文字が表示されず&音が全く出ないという症状で死亡。
残念ながら鬼籍入りする事となった。
いや、それにしても惜しい!何とか復活させたかったが…
誰か、Win版V3-BASICって作ってくれませんか?


引退機其之拾
NEC PC-8801MA2
CPU μPD70008AC-8 (Z80H互換) : 4MHz (ノーウェイト)/8MHz (ウェイト有)
ROM 64KB (N88-BASIC)
RAM 192KB
サウンド機能 8オクターブ6重和音 (FM音源/SSG音源)
リズム音源 6音
ADPCM録再機能 (メモリ256KB)
外部記憶装置 5.25'FDD (2D/2HD)×2

実は拙者が初めて買ったPCはこの機種。以後、数度に及ぶ買い替えでかなり昔に手放したが
上記の88MCとVA2がいずれも逝ってしまい、それまでの88資産が完全に“宝の持ち腐れ”になった為
どー――――しても、何とかして88を復活させようと心に野望(?)を秘めていた2017年11月
何の因果か、たまたま見てしまったオークションサイトにこれが出品されていた!
発売から30年近く経った今、キーボードや電源ケーブルが揃った88なんざあるだけで奇跡だと言うのに
この出品者はオールドPC専門の業者で、商品説明にも「動作品」である事が明記されていたので
もうこれを逃したらまともな88なんて手に入らない!と確信して入札に参加してみた。
今までネットオークションなんて信用ならないからやった事が無かったのだが
訳も分からぬまま、とりあえず競りに競って…競り勝って落札!!!!!
それでも一抹の不安を抱きながら、送付されてきたこの機体を起動させてみると
―――コイツ、動くぞ!FDもちゃんと読み込むし、映像出力・音声出力ともに問題なし。
無事にFM音源のBGMが流れた時にゃ、思わず泣けてきた(マジでw)んですが…

#ここから個人的な雑感(全く機種の説明じゃありません)
何で30年前のパソコンなんか買うの?そんなモン今となっては使う必要ないじゃん、と
思われる方もいらっしゃるでしょうが、88はやっぱり名機だと思うんですよねー。
特にサウンドボードU搭載機はガンガンに遊び倒せたし。
例えば車のマニアがクラシックカーを愛でるように…
例えば音楽家がストラディバリウスの古器を求めるように…
例えば陶芸の収集家が景徳鎮の磁器を絶賛するように…
オイラにとっては、88は永遠に必要不可欠なアイテムなのでござるよ!

2週間ほど使ったところ、突然FDを読み込まなくなってしまった。
クリーニングディスクかけてみたり、結線を再確認してもダメ。それどころか
読ませようとするディスクに次々と傷をつけていく!こりゃむしろディスクキラーだと復旧断念。
いくら何でもたった2週間の命とは… (TヘT)

やっぱり30年前のオールドPCを今更動かそうなんて無駄な事なんだろうなぁと嘆きつつ
試しにネット上に転がっていたWindows上での88エミュレータを組み込んでみたら
…なんだ、フツーに動くやん!
前々から88のエミュレータがあるのは知っていたけど、どうせWin10なんかじゃ動かねぇだろうと
真面目に使おうなんて考えてもいなかったので、この事態に驚愕。みんな今でも88使いたいんだねぇ。
しかも(これまたネットで拾えた)88のソフトが、きちんと動く。で、オイラが使いたいと思っていたソフトは
すっかり全部ネットに上がっていて、全く実機を使う必要なし。極めつけはオイラの高校の先輩が製作した
同人ソフト(Ysやソーサリアンの音楽データだけ抜き出した物)まで転がっていた!
実はこれを使ってBGMを流そうと思っていたのが88をオークション購入した主たる動機だったんで…。

もう完全に実機を運用する意味が無くなった!!! (T-T)と言うか、だったら買う必要なかった

#この同人ソフトの凄いところが、あまりの出来の良さに個人製作の物だったにも関わらず
ネット上のデータではメーカー製作のソフトと同列に入っていた事!
同人ソフトのカテゴリなんかにゃ入ってないという…さすがですよ、順先輩 Σ( ̄□ ̄;;;

これでもう88はWin上で復活させりゃ良いんじゃん(市販ソフトじゃない自作プログラムは滅亡だけど)と
踏ん切りがつきました(涙)


引退機其之拾壱
NEC PC-KD854N
14' カラー 専用高解像度ブラウン管ディスプレイ
入力信号 アナログRGBセパレート信号方式
解像度 640ドット×400ライン
表示文字列 80文字×25行 2000文字
ドットピッチ 0.39mm
水平走査周波数 24.83kHz
接続端子 アナログRGB 15P(ディスプレイ側は脱着不可)
付属品 専用回転台(ディスプレイに固定)

MA2とセットでオークションに出されていたディスプレイ。
家にある旧モニタ群の中でも88に対応可能な物はあったが
セット販売だった上、これも動作品として保証されていたので
旧モニタを流用するよりも安全確実だと思ってそのまま使用。
ブラウン管モニタ特有の焼き付きなども見受けられず、色の変化などの不調もなし。
それにしても4:3比率ブラウン管モニタの、しかも14インチって
液晶大画面に見慣れた今更だと、凄く小さい…しかも球面なのが良く分かる(爆)
当時はこれを当たり前のように使っていたんだけどねぇ (^ ^;
それでもオイラは懐かしさのあまり全然違和感なく使えた(←旧人類www)

とは言え、肝心の88が御陀仏になってしまったので、このモニタも御役御免。
場所を取るだけなんで、処分してしまいましたとさw


引退機其之拾弐
NEC PC-9821Xa13/K12
CPU Pentium : 133MHz
RAM 64MB
グラフィックアクセラレータ Trident TGUI9680XGi (VRAM 2MB)
サウンドボード PC-9801-86音源ボード実装
外部記憶装置 3.5'FDD (4モード対応)×2
4倍速CD-ROMドライブ×1
内蔵1.2GB HDD×1
[Windows95 及び MS-DOS Ver-6.2]
外付100MB HDD×1
[MS-DOS Ver-5.00]
外付240MB HDD×1
[Windows95 DOSモードフォーマット]

従来のPC-98環境とWindowsを両立すべく導入された98MATE。
3.5'と5.25'のFDが使えるので、(死んでしまったが)88VA2と組み合わせれば
88以来のNECフォーマットのデータファイルがWin上でも活用できた。
信頼して使い続けていた98くん(この当時のPCってメッチャ頑丈だよねぇ)だったが
88MA2を買ったけど直後に動かなくなって…という騒動と同時進行で、このXa13も
HDDが死亡。電源入れると、読み込めない上に「ギャー」という物凄い異音をたて
明らかに壊れた!という死亡宣告を発してくれました。とは言え、やっぱり
DOSベースでのソフトが動かないのも困るので、後事を98V13に託して廃棄処分…。


引退機其之拾参
Canon PIXUS MP900
プリント解像度 横4800×縦2400DPI
プリントノズル数 Y/M/C/BK/PM/PC×各512=計3072
用紙サイズ A4〜A5/レター/リーガル
洋形封筒4号・6号/長形封筒3号・4号/はがき/往復はがき
L判/2L判/パノラマサイズ
CD・DVDプリンタブルメディア(8cm・12cm対応)
スキャナ解像度 横3200×縦6400DPI
ソフトウェア補間により最大9600×9600DPI
スキャナ形式 フラッドヘッド型CCDセンサ
35mmフィルムスキャン対応
(ネガ・ポジ/スリーブ・マウント 其々対応)
接続端子 USB接続(USB2.0 Hi-Speed対応)
その他 カラー・白黒コピー/プリントビーム印刷
カメラダイレクト印刷/カードダイレクト印刷
褪色補正機能/PDFファイル作成機能

2005年9月末に導入したプリンタ/スキャナ複合機。
電気店の決算特価&メーカーの新機種発売時期を狙って型落ち購入したので
驚くほど安く買う事が出来ました(いや、マジで)
プリンタは今までEPSON PM-2000C、
続いてNEC PICTY4000(PR-J4000)を使ったが
PM-2000Cは嫌と言うほど故障多発(もうEPSONは懲りました)、
PICTY4000は性能の限界を感じ(紙送りに難アリだったし)、
満を持して買い換えた新プリンタであった。
EPSON・HP(NECはライセンス販売なのね)という両メーカーを渡り歩き
ようやく第3の巨大メーカー、Canonに辿り着いたワケだが
正直言ってこれが一番安定しているし、印刷品質も良いし
静かだし、高速印刷だし、言う事ナシ (^^)v
PICTY4000に比べるとA3印刷の出来なくなった点だけが弱点だが
そんなに大きな印刷をしなくなったので、別に構わなかったか?という感じ。
何より、スキャナとしても活躍してくれたのは大きな収穫で
プリンタ・コピー機・画像取り込み・フィルム(ネガ)読み込み等々
まさしく“万能機”として多いに重宝していた。ところが2013年11月
突如として電源が入らなくなり、完全に沈黙。その時までは1回も故障などせず、
それどころかインク詰まりさえ起こさなかったのに…8年も使えば流石に寿命か。
残念ながらメーカーの保守期間も(とっくに)終了していたので
断腸の思いで新プリンタへ更改するに至る (T_T)滝涙




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