1999年7月 栃木周遊

旅行期間:1999年7月14日(水)

主な滞在地
7月14日(水):

足利学校・鑁阿寺・佐野城跡
川連城跡・栃木市内各所・太平山神社
栃木周遊行程地図


ふいに栃木へ行きたくなり、フラッと出かけたかすこば(どんなやねん!)
目的は佐野をメインにして、周辺の観光地を巡ろうというパターンです。
以前、唐沢山城には行った事あったので、その麓にある佐野の城を見たかったのね。
思いつくまま旅立ったかすこばは、例の如く首都高速から東北自動車道へと進み
今回は佐野藤岡ICで高速を下り、まずは国道50号線を西に走って足利市へ。
栃木県南部の観光名所といえばそう、足利学校!
今日のドライブはここからスタートです (^_^)

で、訪れました足利学校。前回見に来たときは行事の関係で
全域を見学させて貰えなかった経緯があります。
(ま、そのおかげで無料開放だったんですけど)
今回は(もちろん有料拝観ですが)問題なく全部見せて頂きます。
學校門から中に入り、孔子廟・講堂・庭園などを順に拝観。
復元建築なんですが、当時の雰囲気は十分良くわかります。
「坂東の大学」の遺構を存分に堪能させてもらいました。

そのまま引き続いて見物したのは鑁阿寺(ばんなじ)、足利氏の氏寺です。
当然、ここは足利氏居館の跡地でありますね。
寺の周囲には幅が狭いながらも水濠が取り囲み、武家の城館であった事を忍ばせます。
と同時に、寺としても立派なものでありまして、
境内には本堂・経堂・鐘楼といった建物が並んでいます。
この3つの建物はもちろん国の重要文化財。
本堂と経堂は鎌倉時代後期の建物、鐘楼は江戸時代前期の建造物だそうです。
静かな境内は、さすが歴史のある史跡だなぁ…と考えさせてくれる場所ですね。

足利には他に戦国期の城跡もあるらしく、そちらも見たかったのですが
あまり良く場所がわからず、しかもどうやらかなり山奥みたいなので
今回は無理に見に行くような事はせず、撤収。
メインの目的地になる佐野へ引き返します。
足利市街地を東西に貫通する栃木県道67号線を東に進めば、
そのまんま佐野市に到達。ラーメンでも厄除大師でもなく、
拙者の目標は無論…城でございます (^^;
佐野駅前にある城山公園、つまり佐野城の跡地ですが
ここが今日一番のお目当てになる場所。
で、佐野駅北口からぐるっと公園を一周しましたが
う〜ん、どうやらきちんとした駐車スペースはないようですなぁ。
まぁ、ところどころ車を停めてもよさそうな場所があったので
半分路上駐車のような、そうではないような?微妙な状況で車を停車。
基本的に路駐は嫌いな拙者でありますので、早めに城見物を終わらせるように決め
ダッシュで城内を駆けずり回る事となりました。

ここ佐野城は江戸時代前期に築かれた平城。何でも、同じく佐野市内にある
唐沢山城は標高の高い山の上にあり、そこからは江戸の様子を監視できた事から
江戸幕府から「江戸の情報が偵察される」と危険視されてしまい
「唐沢山城を廃し、平城に移れ」という命令が下されたとか。
それで築かれたのが佐野城らしいのですが、明治以後は廃城となり
現在は完全に都市公園となっております。
まぁ、普通の人にとっては観光地と言うほど大した場所ではないのですが
城マニアとしては、やはり行っておかないといけない所なんですよ、ハイ。

さて、佐野の城はこれで攻略完了。今日のメインが早くも終わってしまいました。
時刻はまだお昼過ぎ。このまま帰るんじゃもったいない。
もう少し何か見たいもんだねぇ。どこ行こか?と地図を見てみる。
足利…は今来た所。館林…は墓参りで散々来ている。藤岡…って何がある?
お、栃木!栃木市と言えば「蔵の街」として有名だね。
これがいいやね。よし、決定〜♪という事で、佐野から再び
栃木県道67号線を更に東へ向かい、和泉交差点で左折する。
今度は栃木県道11号線を北上する事になり、このまま行けば栃木市方面だ。
時折交通量が多くなり、距離の割にはやや時間がかかったが
小一時間ほどで大平町と栃木市の境目になる場所に到達。
川連交差点を右折すれば程無く栃木市街地に入る…と思ったら
あれ?今何か左手に石碑と立て看板が?! しかも何だか「城」という文字が??
慌てて車を停車させ(オイオイ)その石碑を確認してみると
何とそこには大平町史跡川連城跡と書いてあるではありませぬか!
おぉー、偶然にも城跡に辿り着いちゃったワケですね。
見たところあまり遺構らしいものは残っていないようですが
「これでまた1ヶ所城跡制覇!」と思うと楽しくなってきます (^^;

栃木市内に入ってみると、確かに趣のある町並みが広がっています。
栃木駅から北に伸びる目抜き通りは開放的な感じで、
しかも下手な高層建築なんかが無いところがとても良い。
で、一本裏手の路地に入ってみると、やはり「蔵の街」というだけあって
大きな蔵や古い民家が建ち並んでいる。もちろん、そのほとんどが
現在も人が暮らしている現役の住居だったりするワケで、
とても生活感溢れる建物ばかりでありまする。
そうした蔵造り建築の中でも、特に観光名所となっているのが
巴波川に架かる幸来橋のたもと、塚田記念館です。
川沿いに軒を並べる大きな蔵は、白壁あり、黒板貼あり、のコントラストで
見ていて飽きが来ない、雅趣に溢れた感覚をおぼえさせてくれます。
川淵には遊歩道も整備され、船着場の情景も再現されており、
何だかここは大正時代のような好い雰囲気になってますね!
塚田記念館
塚田記念館

白い蔵と黒い蔵が交互に並ぶ川べりです。
なんだか今にも小船が乗り付けてきて
蔵から荷物を出し入れしそうな雰囲気ですね。
映画の撮影なんかもできそうな感じがします。

蔵の街をぐるぐると回り、時刻は午後3時過ぎ。
陽が落ちるまでにはもう少しだけ時間がありそうです。
そこで、栃木市街地の外れにある太平山を訪れる事にしました。
標高341m、太平山神社の鎮座する山は公園になっており
特に春ならば桜が咲き乱れる花の名所として有名ですね。
さすがに7月では桜を拝む事などできませんが、それでもまぁ
栃木の名峰ですから、足を伸ばしてみます。
栃木市街地を外環している道路、栃木県道309号線を北から西へ回り
太平山へ登ってみればちょうど夕暮れ時。西日に照らされた神社の境内には
例によって…誰も居ません(爆)
そりゃそうだ、平日の、しかももうすぐ陽が暮れるような時に
いくら観光地だからってそうそう参拝客なんかいねーっつーの!
まぁ、この状況は「神社独り占め」だと都合良く解釈する事にして
夕景の栃木市街地を山の上から眺め下ろしたのでありました。
さぁ、帰るぞー!
太平山神社
太平山神社

狙った訳ではないんですが
境内にだ〜れも居ない写真が撮れました。
こんな時間に参拝しに来る方が変だわな (^^;



◆◇◆ 下野(しもつけ)の ぶらり町並み 見てみれば 梅雨の晴れ間に 早や陽は沈む ◆◇◆




本 丸 御 殿 へ 戻 る


城 絵 図 へ 戻 る