2005年9月 愛・地球博(4)

という事で、前日は台風が来る来ると言いつつ
結局来なかったので、結果的に人混みのない万博会場を堪能できました。
(むしろラッキーでしたねぇw)
しかし夜から台風の襲来を受け、明けて9月7日の朝は土砂降り&暴風のど真ん中!
宿は素泊まりだったので、とりあえず朝食をどこかで食べねばならず
嵐の中、引き払って食事の出来そうな店を探しに出発…。
朝っぱら、しかもこんな日に開いてる店なんてそうそう無いよなぁと
半ば諦めムードになってましたが、程なくファミレスを発見。
あ、こりゃいいや。ファミレスなら子供連れでも問題ないし
台風だからといって閉店する事もないし、万々歳!
どうせ外は嵐なんだから、ゆっっっくりと朝食を頂く事にしました。

さて、そんな感じでまったりと過ごしていたら
早くも台風の峠を越えたらしく、食べている間に雨が小降りに…。
お、これならば今からどこか見物に行けるんじゃない?
今日は流石に台風だから、このまま直行で帰ろうかと思ってたのに
やはりオイラの晴れ男ぶりは天下無敵やねぇ〜! (^-^)v
店を出る頃には、すっかり雨も止んだため
とりあえず近隣の行けそうな城跡を順番に攻略(笑)
家族は昨日の万博見物でバテてるので、車中でも爆睡。
オイラ一人が勝手に動き回っても全く問題ないって事で
まずは挙母(七州)城の模擬櫓前へ。
豊田市の美術館となっている城址の片隅、復興された櫓が建ってます。
で、この櫓の土台になっている石垣は現存のものだとか。
しかしまぁ、上にある櫓がキレイすぎだし
石垣も組み直しをしてるもんだから、パッと見には
全部が全部、現代の造り直しのように思えてしまう…。
城址の整備って、難しいもんですなぁ (^ ^;

豊田市街地から西へ、今度は日進市の岩崎城址公園。
ここは模擬天守が堂々とそびえ、ともすると
“ニセモノの城をでっち上げちゃった”感じに見られる城跡なんですが
いざ行ってみると、土塁や堀といった城址本来の遺構は
かなり手付かずで残されてました。ふむ、なるほど。
随分と両極端な整備の仕方やなぁ(ちょっと苦笑)

豊田を離れ、西へ向かったのは
東名高速名古屋ICの近くにある喫茶店へ行くため。
嫁さんのリクエストで、ちょっといい感じの喫茶店に入ろうと
思ってたんだけど、行ってみたら残念な事にこの日は休業日。
という事で、次の目的地へ移動です。
相変わらず子供はおねんね中なので、またもや城跡へ(爆)
今度の目的地は新居城址。尾張旭市にあるので
地図には旭城と描かれている事が多いようですが、
これは歴史的に何の根拠もない名称。新居城と呼ぶのが正しいものです。
で、その新居城ですが…岩崎城同様、模擬天守があって
その傍らにかつての城址が公園になっているという状況ですが
岩崎城と違うのは、模擬天守が本来の城とは外れた場所にあるって事と
公園化されている城址が、特に保全された状態ではないって事。
う〜ん、似たような境遇にある城跡なのに
方や「考え込まれた整備」、もう片方は「何となくいい加減な状態」って…。
これでいいのかなぁ? (^ ^;
新居城址より
新居城址より

場所的に言うと、尾張旭市役所から1kmの位置。
市役所の至近距離にあって、城跡からはこんな風に
田園風景が望めます。田圃が眼下にあるって事で
それなりの比高もお分かり頂けますか?
この環境が残されただけ、マシって事なのかなぁ??

名古屋IC近くの喫茶店へ行けなかったので、
その代わりと言っては何ですが、嫁さんのために別の喫茶店へ。
日進市の西端、赤池駅の近くにある
青春は最後のおとぎ話(←これが店名ですw)さんです。
ちょうどお昼時だったので、ここでランチにする事にしました。
それにしても、名古屋圏の喫茶店ってどこもかしこも凄いねぇ(脱帽)
そして、そういう喫茶店が普通に市民の生活に溶け込んでる。
関東じゃこういう生活習慣はちょっとあり得ないかなー?
なんて感心しつつ、ランチ終了。
赤池駅の傍には、名古屋市交通局の市電・地下鉄保存館
「レトロでんしゃ館」があるので、ついでに足を延ばして行って見る事に。
ところが…ここも本日休業日(爆)
お天気は回復したけど、運はどっかに飛んで行っちゃったみたい(涙)
名古屋市交通局 レトロでんしゃ館
名古屋市交通局 レトロでんしゃ館

休館日だったので、正門前に展示されている
複心円シールドマシンのパーツを撮影。
地下鉄のトンネルを掘る機械です、これ。
この部分だけで、直径5〜6mくらいあります。
あまりに巨大な物なので、全景では撮りませんでしたw

この後は豊田市方面へ戻って、怒涛の城攻め(爆)
桜城・古瀬間城・丸根城と渡り歩き
さらに訪れたのは岡崎市の奥殿陣屋
大給(おぎゅう)松平氏の邸宅として築かれたこの陣屋は
幕末動乱や明治維新により幾度か改変を受けたものの、
寺の庫裏として使われていた書院が再移築され
それと伴に史跡公園として整備されたのでござる。
中に入れば、立派な建物や美しい庭園に感嘆…。
奥殿陣屋書院
奥殿陣屋書院

江戸時代の大名邸宅が
そのまま残されています。
これぞ和の風情、といった感じで
歴史マニアじゃなくても頷けるはず。
市街地からかなり離れた場所なので、交通の便に難がありますが
ここはオススメできる良い場所ですねぇ! (^ ^)

奥殿から山を下り、岩津城を軽く見流し。
岩津城の跡地は私有地なので、あまり深入りはできないんです (^ ^;
それっぽい場所?をちょっと覗き見する程度で退散しました。
で、岡崎市街地へやってきたかすこば一家。
今回の旅で最後に訪れる場所、嫁さんのリクエストの喫茶店です。
残念ながら現在は閉店してしまったというお店なので、
詳細は省きますが、人知れぬ山里の中
凄くスタイリッシュなお店で、非常に快適でした。
(つくづく、閉店されたのが残念…)
そんなこんなで、前日の万博でほぼ燃え尽きながらも
嫁さん好みの喫茶店&オイラが行きたい城跡をぐるぐる回った旅程最終日。
岡崎ICから東名高速に乗り、無事帰宅したのでした。


◆◇◆ 人類の 叡智伝統 垣間見ん 進む我がみち 夏のおわりに ◆◇◆




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