2004年9月 浜名湖花博(3)

旅は三日目、最終日。
せっかく愛知県まで足を延ばしたんだから
岡崎近辺の観光をしながら帰路に就こうというのが本日の予定です。
宿で朝食を頂き、いざ出発!
山から下りて街へと向かう道すがら、
どうやらいくつか城跡があるとの話を聞きつけたので(笑)
続けざまに三河山中城姫ヶ城を攻略しました。
そこから岡崎市街地に入って、立ち寄ったのは西大平藩陣屋
かの有名な大岡越前守忠相が大名として構えた陣屋です。
何を隠そう(いや隠してないけど)忠相公の本領は我が茅ヶ崎。
飛び地として与えられた領地が、ここ西大平の地だったワケです。
もっとも、所領としては飛び地の方が大きくなってしまいましたが(爆)
そんなこんなで、岡崎市と茅ヶ崎市は“ゆかりのまち協定”を結んでいるのね。
茅ヶ崎市民としては、ぜひともこの陣屋跡は見ておかないと…!
現在の建物はもちろん近年の復元なんですが、
門と塀だけでも、なかなかに風格ある状態。うむうむ、なるほど〜♪
念願かなって見学できて満足でござった !!

コアな城ばかり回った後に(滝汗)向かったのは岡崎公園。
まぁ、ここも岡崎城址だったりするんですが
とりあえずフツーに観光できる近世城郭だし、
今回は「公園」として来ているので… (^ ^;
嫁さんも、この公園の散策をしたいという話なので特に問題なし。
で、公園内で見つけたのが…
岡崎公園のからくり時計(1) 岡崎公園のからくり時計(2) 岡崎公園のからくり時計(3)
えらい立派なからくり時計!
時間になると櫓風の時計の文字盤(4面もあるのねw)が
四方に向かって突き上げ戸状にせり上がり
中で徳川家康公が能を披露してくれるんです。
それが終わると、また文字盤が畳まれるんですけど
そこには金色の三ツ葉葵が…ゴージャスだ(爆)
岡崎城天守
岡崎城天守

岡崎城の昭和再建天守。
周りを木が沢山取り囲んでいて
写真の撮り難さには定評があります(苦笑)
ま、こういう天守があれば
さほど城に興味のない嫁さんでも
とりあえず“観光地”になるワケでして…。

小腹がすいたのと、嫁さんの趣味を兼ねて
近くの喫茶店へ。紅茶の館 源(げん)さんです。
ここでお茶を頂きつつ、ケーキを食べて軽食代わりにしました。
日本紅茶協会認定店だそうで、いい感じのお店でしたよ。
で、その次に向かったのは車えびせんべいの製造工場を兼ねた
土産物屋、えびせんべい共和国さん。ドライブイン形式の店で
地元のちくわ製造業、蒲サちくわ総本舗さんがやっているようです。
どうやらこの辺りはちくわをはじめとする練り物系のお店が多いらしく
道路を挟んだ向かい側には、ヤマサちくわさんのお店も(ややこしいw)
こちらも覘いて見ましたら、地元名物という手筒花火の見本が置いてありました。
試しに持ってみたら、結構な重量感…。
まさに大砲を抱えているような状態です。
実際にはここから盛大に火花が飛び散るワケで、ちょっと怖いッスね (^ ^;

そのまま一国を東へ進み、豊橋の町に入ります。
ここで訪れたのは豊橋公園、これまた公園めぐりでして
岡崎と同様、吉田城跡だったりします(爆)
何気に今日は城跡ばかり行っている感じですが
でも公園メインにしているので、あまり濃厚な城攻めじゃないのよね〜。
ホントはここでも喫茶店へ行く予定だったんだけど
子供が昼寝してしまったので、オイラが一人で面倒を見て
嫁さんだけがお茶する事に計画変更。
まぁ、それならそれで好きに遊べるというもの(苦笑)
チャイルドシートで寝ている子供を後部座席に乗せたまま
オイラは車で吉田城の周りをグルグルと周回、
城のシンボルになっている復元鉄櫓の姿を上手く撮れる
撮影ポイントを探し回る事ができました。
吉田城鉄櫓
吉田城鉄櫓

岡崎城天守と同じく、昭和再建の櫓。
もともとあった古建築とは微妙に違ってるんですが
観光再建の建物だし、許すとしませう(笑)
これは城内で撮影したものですが
ベストポジションと言われる豊川対岸から望んだ写真は
大天守の頁で確認して下さい(リンクは上の本文よりどうぞ)

さて、嫁さんと合流した後
豊橋市内をさらに東へ進んで行きます。
路面電車が残る豊橋の町を突き抜けていくと
再び静岡県へと戻ってきました。静岡県の最西端、
湖西市にある常霊山(じょうれいざん)本興寺(ほんこうじ)を拝観します。
話によれば、室町時代から続く古刹で
井伊谷の龍潭寺と同様、小堀遠州の作った庭があるとか。
これはぜひとも見ておかないとねぇ。
すぐ近くにある浜名湖から吹き込む風が涼しげな境内は
ほのかに秋の気配を漂わせつつ、さすがの名園に感心。
本堂は国の重文に指定されていて、
ここは訪れて大正解!という感じのいいお寺でした。
そうそう、山門や奥書院は吉田城から移築された建物らしく
お城好きとしても見所が色々ありましたね〜!
国重文 本興寺本堂
国重文 本興寺本堂

戦国時代のど真ん中、1552年創建と言われる本堂。
当時のお寺は瓦葺で権威を象徴したんですが
(瓦は寺社のみに許される特権的な建材でした)
ここのは茅葺なんですねー。
庶民的なお寺(?)だったんでしょうか。
逆にそれがえもいわれぬ風情を醸し出し
晩夏の夕暮れ、神々しさを感じましたよ。

日が沈むまでもうちょっと時間があったので、
花博サテライト会場を見て回ろうという事に。
続いての目当ては、新居文化公園なんですが
その前に、新居といえば有名な観光地が。
そう、箱根関所とならぶ厳しい関門として名高い
新居関所です。もともと、浜名湖の湖岸に構えられて
往時は船着場を備えた“水の関所”として堅固な守りを見せており
浜名湖を渡る旅人を厳しく詮議したとの事。
姫街道は気賀関所で封鎖し、本街道には新居関所。
徳川幕府が東海の鎮守としてこの地域の監視に力を入れていた様子が窺えます。
何より、ここ新居関所の建物は現存建築!
他の場所は復元建築ばかりの関所ですが、主要街道としては全国唯一
新居関所だけ当時の建物がそのまま残っていて
国の特別史跡にも指定されているんですな。
国特別史跡 新居関所
国特別史跡 新居関所

現在は周辺が埋め立てられて、
湖に面した場所ではなくなってしまいましたが
それでも、敷地の中だけは江戸時代そのまま!
特別史跡というのも納得です。
時間ギリギリに駆け込んで、早足での拝観になりましたが
それでも何とか、新居関所をひと通り見学。
で、その後に新居文化公園へも行って、サテライト会場制覇。
旅の締め、最後に訪れたのはJR浜松駅前。
ここで花博記念オブジェをカメラに収めて終了〜!
非常に内容の濃い旅でした(かなり疲れたけどw)
浜松駅前 花博記念オブジェ
浜松駅前 花博記念オブジェ

のたね君とその仲間たちがあしらわれ
花博開催期間を示す電光掲示板が中央に。
背後に高くそびえるビルは
浜松のランドマーク、アクトタワーです。


◆◇◆ 咲き乱る 花の国にて 過ぐる夏 浜の水辺に 寄せる人波 ◆◇◆




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