★★★相州乱波の勝手放談 ★★★
#39 お城EXPO2019を見てきました…ね
 




年末の風物詩?毎年12月、パシフィコ横浜会議センターで行われる「お城EXPO」が
目出度く2019年にも行われる事になりました。今回は21日・22日とちょっと早め?
しかも3日間ではなく2日間と、期日を絞っての開催。でもその代わりに20日の夕方
“前夜祭”と称した先取りイベントも執り行われ、以前とはやや毛色の違う感じに…。

初年度の様子「お城EXPO2016」についてはこちらのレポで…。

一昨年の様子「お城EXPO2017」についてはこちらのレポで…。

昨年の様子「お城EXPO2018」についてはこちらのレポで…。

初年度は手探り感アリアリでイマイチ?、翌年はそれが改善され、3年目ともなると逆に
随分こなれた感じになって、いよいよ4年目にもなると…順風満帆?
いや、どちらかと言うとマンネリ化しないような新機軸の開拓が必要なんじゃ?と
少々不安感を(2018年の開催が終わった時点から)持ちつつ、期日を待っておりました。
で、年末繁忙が常の職業柄にも関わらず職場の殺人的忙しさを見ぬふりで(爆)今年も
この3日間の休みを確保!これで4年連続参加の「かいきんしょー」、前夜祭+本番2日の
全日程に参加したオイラでございます。

それにしても毎回の事ですが、何でこんな暮れの押し迫った時にやるんだろう…。
オイラだけでなく、世の中として年末は皆さん常識的にお忙しいでしょうに (^ ^;




じゃ、まずは「前夜祭」の様子から!
※画像をクリックすると別頁で拡大表示します(以下同じ)
パシフィコ入口にてエントランスにはもう当然のように例の看板
「前夜祭」の開幕は17時から…そう言えば夕景で撮った事なかったなぁこの看板w
入口…の筈?
あれ?でも入口は無人…。
ちょっと早めに来たものの、いくら何でも
誰も居ないなんて事は…と思ったら
「前夜祭」のエントランスは階下
(EXPO本番だと出口になる所)だとの誘導が。
で、下に行ってみると…居た居た
オイラよりも早くお越しの方々(笑)
既に50人くらい?並んでました。
別に早く来たからって
何か得がある訳でも無いのですがwww
こっちが正解でした
ただね、何でわざわざ17時より前に(この写真の時点で16時20分くらいでした)行ったのかと言えば
「前夜祭」のチケットには「17時 開演」って書いてあったんですよ。普通、コンサートとか観劇とか
この手の券に「開演」の時間が書かれていた場合、「開場(お城EXPOだと「開城」ですね)」は
それよりも前なのが通例ですよね?だから早めに行ってゆっくりと中で待てるなら…と思った訳で。
多分、この行列に並んだ方々は大体同じように考えたんじゃないかなぁと。
「17時 開場」って書いてあれば、別に行列作らなくとも済んだんじゃないでしょうか…。


まぁ細かい事は置いとくとして、いざ中に入ってみれば―――(以下、祭事(?)のダイジェストを)


@デジタル想定復元された「大坂冬の陣図屏風」見学・撮影会
前夜祭のみならず、今回の「EXPO」の目玉になっている(と思われる)のが
復元された「大坂冬の陣図屏風」の一般公開。で、それをEXPO本編に先駆けて
前夜祭から公開して下さっておりまして…
大坂冬の陣図屏風 左隻 大坂冬の陣図屏風 右隻
こちら、その復元屏風。キラキラですし、色も鮮やか!
撮影会ですから、もちろん撮影可能!いや、見事でした。
今回のEXPOは、この屏風に準えて「大坂の陣」「豊臣から徳川へ」という題材が
色々と散りばめらているようですが、詳しくはまた後↓でw

A弦楽カルテット&ピアノによるミニコンサート
あまり音楽には詳しくないのですが、そんなオイラでも良く知っている
大河ドラマ(戦国系)のテーマ曲を一流の演奏者さん達が何曲か演奏して下さりました。
「秀吉」「天地人」「真田丸」「軍師官兵衛」「功名が辻」などなどに続き
最後の1曲は「独眼竜政宗」!これには会場から割れんばかりの拍手!!
どの曲も全部良いんですけど、やっぱり「政宗」は桁違いに格好良い〜!!! (><)

Bトークショー「『大坂冬の陣図屏風』の謎をよみ解く」
復元された屏風について、作業に携わった
凸版印刷株式会社の木下悠氏と徳川美術館の原史彦氏が解説。
曰く、復元の原画となった東京国立博物館所蔵の「東博模本」は後世の写本なので
原本の作成時期や製作者(発注者)は不明ながら、その模本に記された注意書きから推測すると
恐らく複数の模倣元になる作品があったのではないかと。そして描かれた内容に関しては…
天神橋の戦い 逆茂木や提灯
天神橋が城内側だけ半分落としていたり(攻め手に見えない部分だけ落としてトラップ効果を上げる)
仕寄せの築き方、塹壕の掘り方、あるいは籠城側が堀の暗視の為に提灯を並べたり
敵の足掛かりにならないような柵列を構えたりする様子がしっかり描き込まれていて
恐らく合戦当時ないしは直後に、実戦経験者が監修して製作したと思われる反面
遠近法? 家康本陣
18世紀にならないと用いられない筈の遠近法が使われている箇所があったり
徳川家康や秀忠の本陣に御簾を掛け、将軍の姿を直接出さないようにしている
(これも江戸時代中期になってからの作画慣習だそうです)部分があるので
一体この屏風はいつ描かれたものなのか?という疑問が多々―――というお話でした。
(その他、真田丸に居るどの人物が真田幸村(とここでは書いておきます)なのか?…などなど)

Cトークショー 「歴史ドラマの時代考証の裏話」
小和田哲男・泰経親子両氏による歴史ドラマ製作の裏話。
小和田父子が揃ってトークするって、なかなか凄くない?と面白そうな題材。
序盤戦は息子さんの泰経氏がリードして、お父さんの哲男さんはちょっと大人しめでしたが
だんだん話に乗って来ると、良いペースでお話されておりました。まぁ、内容的には
「時代考証って大変だよねぇ」と思わせてくれる話でしたし、色々と細かい所まで
チェックするんだなぁと感心する事も。んで、やっぱり小和田哲男さんは
「江 〜姫たちの戦国〜」で小谷城が燃やされた事を相当根に持っているようで(苦笑)
(いや、お気持ちは十分わかります。同情…)

Dお城EXPO公式グッズ先行販売
翌日からの本編に先立ち、EXPOグッズをいくつか先行販売してくれました。
恐らく、本編でお客さんが殺到し混雑する事を見越して、多少なりとも先に捌いて
翌日の負担を少なくしようという考えだったんでしょうが(そこは何となく推し量れます)
―――まぁ批評は後段で。


と、“前夜祭”としては結構豪華な品揃え。個人的には小和田親子の話がメインかな?と
思ってたんですけど、意外に屏風の話(←実は美術品にそれほど興味が無いものでしてw)が
ディープな内容だったり、音楽会も「知ってる楽曲」のオンパレードで楽しめました。
これで前売券2500円と言うのはお安…
いや待て、本編のチケットより高いと云うのはどうした事だ?! (ー゙ー;
(まぁ、演者さんが多数なんで当然の価格設定(と言うか、やっぱりお得)なんでしょうけど…)

ちなみにこの「前夜祭」、我が城友の小城さんは何とプレス側として取材されておりました。
流石「城びとアンバサダー」になると雲の上の存在になっていらっしゃる…凄いなぁ。
ところが、まぁ取材となると演目の公表内容との関連や権利の問題とかが色々とあるようで
あの話は表に出せないとか、この内容は使えないとか、そもそも書き方としての表現にも
なかなか気を遣わないといけないとか、いやはや随分と制約が多いようで。
そんなに“禁句”が多くちゃ、そもそもレポートにならないような気がするんですけど…。
こんなにハードルが高い中で、小城さんがどういう文章を認めるのか楽しみでありつつ
オイラは個人的にこのHPで書くだけなんで、好き勝手にやれる気楽さを堪能(笑)
小城さん、頑張ってね〜♪ (^ー^)/~~~ムフフ





では改めて、EXPO本編の催し物を御紹介!
以下、去年と同様に主な展示内容をダイジェストでご紹介していきます。

@日本100名城&続日本100名城パネル展&現存天守模型展
もはや毎年恒例になったパネル展。これはEXPOで取り上げないとイカン物なんでしょうが
逆に言うと、全く去年までと同じ内容なんで、もはや展示スペースの端に追いやられた感(爆)
しかも模型展示も纏めて一緒に。模型についても、毎年参加していたオイラとしては
もう今更新しいネタもないだろうし、何せ「城ラマ」さんのブースに超絶精巧な模型が
これでもかと言う位に並んでいるんだから、展示品としての模型は
むしろ見劣りしちゃうのかなー?と…縮小傾向なのも致し方なし。
でもそうは言っても、「今年初めて見に来ました!」というお客さんに
今までの、あの品揃えが出なくなってしまったというのも、ちとやるせない感があり…。
いや、じゃぁどうするんや?と言われても答えに窮するんですが(爆)
パネル展&模型展示とりあえず、こんな感じでした

A在りし日の首里城写真展
去年までは熊本城の地震被害を特集して取り上げるブースが一大コーナーになっていましたが
(もちろん、今年もそれに関するブースは存在。でも昨年ほど大々的ではなくなりました)
今年は残念な事に、1ヶ月ちょっと前に発生してしまった首里城の火災損失が大ニュース。
緊急の話題ですので、写真を展示するだけになりましたが速報的にそのブースが作られています。
首里城火災時の写真首里城火災時の写真
もちろん、健在な頃の首里城を写した写真も展示されていました。出展ギリギリのタイミングだったと
思いますが、このコーナーを確保して下さった運営の方、お疲れ様です。それに加え、物販会場では
沖縄タイムス社が緊急出版した首里城火災に関連する報道写真集も売られておりまして、売上金は
復興資金として寄付されるとのお話。このスピードで間に合わせた沖縄タイムスさん、凄いッス(感動)

B天下の行方 ――大坂の陣 その後――
「大坂冬の陣図屏風」の復元展示が行われたのは前夜祭の項で記した通りですが
本編ではそれに加え、豊臣から徳川への権力移行期における緊迫した情勢を
武将の書状を用いて詳らかにする展示が行われておりました。これは撮影禁止なので
残念ながらお見せする画像は無いのですが、石田三成の書状や、岩城貞隆の判物など
戦国マニアには「おぉっ!」と思わせる内容に惚れ惚れ。中でも、昨今ニュースで取り上げられた
藤堂高虎宛小堀遠州書状の現物が展示されていたのにはビックリ!
例の「大坂城は御居城にもなられる(意:大坂城に江戸から将軍が移るかもね?)」という書状です。
(この部分↑くずし字の読めないオイラでもしっかり分かりました)
これが現実になれば、江戸幕府ではなく大坂幕府になっていた…と騒がれたアレ。
まぁ個人的には「小堀遠州が勝手に先走ってそう思ってただけなんじゃね?」と思うのですが
でもそういうビッグニュースのネタを実際に見る事が出来るなんて、ちょっと感動でした♪

全く個人的な余談なんですが、オイラがこの書状を見ていた所
隣から顔を出して覗き込んで来た方が、何と講演者の平山優先生!
あっ!と思い、その直前に平山先生の本を買っていたので
先生が展示部屋から出て来られた所で「サインして下さい!」とお願い(爆)
快く応じて下さった平山先生、どうもありがとうございました m(_ _)m


C城郭写真家による写真ギャラリー
去年までは一般公募による城郭写真展が執り行われておりましたが
今年はプロの方の作品のみを展示。そりゃ当然美しい写真ばかりですよ(笑)
でもねぇ、やっぱり一般の方を“締め出した”のは如何なモノですかな?
作品を選別したり、展示スペースを広げるのは大変なんでしょうが
色んな人の、色んな作品があってこそ、奥深さも出ると思うし
何より「一般参加が出来る!」という数少ない間口を失くしてしまったのは残念です。
このあたりが“4年目の悪影響”なのかなぁ…。

D小中学生 城の自由研究コンテスト優秀作品展
反面、こちらはいつも以上に凄い!素晴らしい作品が目白押し!
今年は特にジオラマ的な作品が多く出ておりましたが
そのクオリティが高いこと高いこと…!
これもうほぼほぼ城ラマじゃん?(驚)ほぼ城ラマ…
石垣構造の理解石垣構造の理解!なるほどこれは分かり易い!!
他にも一杯良い作品があったんですよ。紹介しきれないのが惜しい!

Eお城シアター / イベントステージ / お城EXPO検定 / 歴食パネル展
ま、これは昨年と同じですなw
(って去年も書いたwww)

F日本城郭協会ブース
城郭協会のブース、もちろん例年あったんですけど
今年敢えて取り上げるのは…これが(小さくですが)表示されていたから!
全国城郭の被災状況
※この写真はクリックすると特大表示になります
オイラが初年度のレポ以来、ずっと訴えて来た「全国の城郭の災害被災状況」の速報展示!
首里城の火災は大ニュースとして取り上げられましたが、それだけじゃなく
全国ではこんな所で、こんな事が起きているというのを啓発して頂かないと。
それまで「知らなかった」というような細かい情報も取り上げてこそ真の「EXPO」ですよね?
欲を言って申し訳ないのですが、来年以降はこの展示をもっと大きく、詳しく、そして
百名城・続百名城だけではなく様々な城について記載して下さると幸いです m(_ _)m

ちなみに、運営の方で誰かウチのHPを参考にして下さった方は…居ませんか、そうですか(爆死)

G土産・グッズ・書籍販売会
今年も去年と同じように書籍は切り離して(全部ではないけれど)販売していましたねー。
更には販売メインの市町村ブースも、別スペースを確保していたようで。
そうなると物販がそれだけで立ち上がる事になった訳ですが…。
本来ならば、それならかなり回転が良くなる筈なんですが…。
でも今年は去年以上にハケが悪くて…非常に困りました。
前夜祭でも売ってたのに何故って?
一つは、レジ運用がやっぱり弱い為だと思います(辛口批評)
スタッフの方、あんまり端末の動かし方に慣れていないようで。
しかもレジ台数少ないし(3台あったけど、少なくとも5台は必要じゃない?)
レジ担当の人数も少ないし(全レジを2人体制にして、お客対応とサッカー作業で分担するとか)
そもそも会計の行列が流れ難い感じだし(スーパーのように“通り抜け”にすりゃ良いのに)
せっかく書籍や専門店は分けて客数を減らしているのに、最後の最後でつまづいている訳で。
お城EXPOだからって、あのレジ分流はまさしく「枡形虎口」になってる感じですからねぇ。
もう一つの理由としては、開催期日が例年の3日から2日に減って
その分、客数が“殺到”している大混雑になっちゃったせいだと思うのですが
まぁこれは今年のカレンダー上、特殊な理由ですから仕方がないのかなぁ(詳しくは後記)
例えばこんな状況…この後、もっと凄い事にレジ待ち行列

Hクイズラリー
オイラはやらなかったけどね(苦笑)

I城めぐり観光情報
EXPOのメインコンテンツ!今年は本当に、完全に、城の紹介ブースだけ!
フツーの観光情報なんかどこにもありません(逆にそれもいーのか?と心配になるけどw)
それどころか、フツーのお城情報も危うい位に先鋭化(爆)
まぁ4年も経てば、だいぶ慣れた感じもありつつ、時代に先走る展示もある訳で…
群馬連合w
群馬県は真田オシで大連合
国宝5城も大連合
だから二条城も入れて下さいって!
そんな括り方ある?!
残りの7城でも大連合
…って、そんな括り方アリなのか?! Σ( ̄□ ̄;
姫路城ブースっつーか、姫路城は自前のブースあるしw
格好えぇ〜!って言うか
その幟はもはや自衛隊…。
国崩しだ!
それで良いのか?
これまた、それで良いのか?と
ツッコみを入れたくなる幟が…。
はっちお〜じこれは…何だろ?もう何でもアリ…
ゆるキャラが居たり、お殿さまが居たり…
猫城主が居たり(写真だけだけどw)さんじゅーろー
鶴ヶ城?
オイラは全然
こういうの知らんのですが
萌えキャラが居たり…
二本松城??
なんかもうカオスですわwww
ブース巡りすると観光パンフを山ほど貰い、物販で買い込んだ荷物も抱え、
暖房ガンガン利きまくった中を汗だくでおしくらまんじゅうの様に歩き回るって…
コミケか! (▼▼メ (注:褒め言葉です)

さて来年の大河ドラマは明智光秀が題材。当然、それをウリにしたブースも沢山あって…
岐阜県ブース
丹波市ブース
「麒麟がくる」推進協議会ブース
会場のあちこちに水色桔梗がっ!ここは本能寺かっ!!(笑)
謀叛成功?!

この陣幕の並びは…謀叛成功?!?!



「明智光秀AI」って何やねん!?!?
「光秀AI」だそうです
まぁ光秀よりも濃姫が裏切っちゃいましたからねぇ(時事ネタ)
個人的に「麒麟」楽しみにしてますので、製作頑張って下さいNHKの方々…。

そして昨今のお城トレンドと言えば「御朱印」ならぬ「御城印」!
これまたオイラは全っっったく興味が無いのですが、各ブースにはこれでもかと並び―――
毛利の城福山城
岩櫃城根城
諏訪原城
これ全部入手してたら大変じゃない?(時間的にも金額的にも)
しかも次から次へと新しい城が参入したり、新しい版が出たりするんでしょ?
キリがない… (x x)
まぁお城の新たな楽しみ方なんで否定はしませんが、集める人は頑張って下さい〜★

ちなみに今年は屋外展示は無し。まぁやるとなったら運営さんは大変そうですもんね、アレ。


なお今年の「勝手にMVPブース」は「毛利元就『三矢の訓』連携会議」さん!
去年もやってて私が気付かなかっただけなのかもしれませんが、
観光情報ブース内でありながら、きちんと学芸員さんを配置して
本格的な“城の解説講演”をやっていらっしゃる!
前々からオイラが「観光課じゃなくて文化財課が出展すれば良いのに」と言ってた事を
こちらのブースは見事に達成して下さいました!感激です〜!!
安芸高田市の学芸員さん
しかもこの学芸員さん、
トークが猛烈に上手いのよ♪
当にこの方が「MVP」でしょ!
金払わないと聴けない
厳選プログラムより
こっちの方がよっぽど楽しいw
立ち見とは言え、これが
タダで聴けちゃうなんて、
有難い限りです〜 m(_ _)m

人垣越しに撮ったんで
ビミョーな構図なのは御容赦。

もうね、これだけ良心的な事をやって下さるのならば
1ブースと言わず、1部屋丸ごと使わせてあげるべきでしょ(爆)
そうすりゃ、もっと良いアングルで撮影できたのに(←そこかよw)







そんなこんなでざっと御紹介しましたが。
やっぱり去年危惧した通り、4年目のマンネリ感が少々漂っておりました。
去年は駿府城の発掘ネタがあったり、(オイラは読んでないんですが)「センゴク」の原画展があったり
タイムリーで見栄えのする展示がありましたけど、今年はそういうのが全然無いし。
首里城の件は、必要ですがむしろ望まない内容ですしね。
(「センゴク」やったんだから次は「新九郎、奔る!」やって欲しかったなぁ ←猛烈に個人的意見w)
もちろん、個々の展示ブースの対応は実に“慣れてきた”という雰囲気で非常に良かったですし
スタッフの方々が細やかに動いていた様子も目に入ったので「流石の4年目」でもあったんですが。


何せ今回の敗因(?)は、人の多さ(多過ぎ)に尽きるでしょう。
改元の影響で、今年は12月23日が祭日ではなく、そのせいなのか開催期日が2日間だけに限られ
(余談ですが、来年以降は「平成の日」とかで祭日復活するんでしょうか? →現状、まだ詳しい話が聞こえて来ないw)
その分、お客さんが集中して来てしまったという事だと思います。
何せ入城待ちだけでこの行列…朝9時過ぎの情景
カレンダー回りの責任をEXPO事務局に押し付けるのはお門違いなんで、もちろん申しませんが
ただ、その代わりに「お客を分散させる方法」は取れたんじゃないかな?と。
一番良いのは、祭日が在ろうと無かろうと開催期日を増やす(むしろ4日でも5日でも)方法。
結局「前夜祭」やったんですし(搬入日の夜の有効活用なんでしょうが)
もう例年の恒例行事になってきたんですから、パシフィコの日程を多めに押さえちゃえば良いのでは?
(そんな簡単に言うなよ、というお声は重々承知ですがね)
まぁそこまで言わずとも、例えば館内の展示コーナーをもっと増やすとか、配置を考えるとか。
もう見飽きたという判断で(?)「パネル展」が隅に追いやられ閑散とした状況でしたけど
お客さんの移動距離を減らすという意味ではそれが良い手なんでしょうが
だったらむしろ、パネル展を観光情報ゾーンの真ん中に持って来ちゃって
その分、人気の御城印受付なんかは隅に配置すれば、混雑具合は平均化できるのでは?
それから、ワークショップの部屋が回転悪し。もっとここに魅力的コンテンツを増やせば
お客さんが一時的にそっちへ流れる筈。兎に角、お客を一ヶ所に集中させない配分を
もうちょっと考慮すれば、混雑は避けられると思うんですよねー。

実際、後北条スキーのオイラとしては小田原城を題材にした諏訪間先生のセミナーと
山中城攻防戦の話をされた伊東先生の講演がバッティングして、どっちを選ぶか悩んだし。
そういう風に「あっちへ行く分、こっちへは行かない」という様なセッティングを組み合わせては?

パシフィコの部屋(場所)ももっと使えないのかなぁ?
スタッフ用のブースが必要なのは分かるんですが、そこを何とかして
例えば物販フロアはもっと広くてハケの良い所を選ぶとか…。
実際「前夜祭」での大混雑は収拾付かない感じだったし(アレはかなり無理があったようなw)
本編での混雑も尋常じゃなかったですしねぇ。加えて、もう少し「現物」の展示が欲しい。
昨年の「駿府城発掘成果」のように、今年の話題となった城(…だけじゃなくても良いか)から
出土物とか、いっそのこと何か持って来られそうな構造物とかを
EXPO会場で展示するとか。屋外にテント張って、そういうの並べても良いんじゃない?
あの中庭スペース(なのか?)使えば、かなり大量の展示が出来るでしょうし
“本格的な城愛好家”は、むしろ観光情報よりそっちを見たいと思うでしょうから。

或いは各城で収蔵している美術品や工芸品を展示するとかね(屋外では無理だろうけど)
茶器とか、絵画とか、刀剣とか…あ、これだと別の愛好家が殺到するのか (^^;刀剣女子〜!
でもそういうのもあれば、もっと集客が上がって利益が出るのでは運営さん?
城の「啓発イベント」としては、他分野からも客を呼び込んでこそ本望でしょうし。
いや、でも逆に益々混雑するだけか(爆)

そして出来れば「新九郎」のコーナーを…(まだ言うか!)


混雑ぶりを糾弾してばかりでも何なので“盛況”として捉えるならば
今回のEXPOは以前にも増して子供の姿が多かったような気がします。
大人も子供も年寄りも、男だろうと女だろうと楽しめる優良コンテンツ!
老若男女問わず、間口が広がればその先の未来も明るいでしょうね♪
こうやって「城ブーム」がいつしか「日本人の常識」になっていけば幸いです。


何はともあれ、運営の方々お疲れ様です。
特に「前夜祭」は思っていた以上に良かった!
来年は「前夜祭」+本編4日で5日間体制を―――え、無理云うなって?(滝汗)
っつーか、これだけ繁盛するんだから
真面目な話「大阪公演」「福岡公演」とかもやるべきでは?
そうすれば横浜だけに集中する事もないだろうし、ねぇ???





ところで今回はちょめさんが「演者」側にはいらっしゃらなかったのね…と思ってたら
やり手ですなぁ!w
しっかり色々と売っていた!
すっかり商売上手ですねぇ〜(笑)



あっ、今年1年の焔硝蔵は「EXPO」の話しか上げてない…(滝汗)
いや、ネタは色々作ってるんですが完成まで至らず (T-T)

(2019年12月22日 12:00 校了)
(2019年12月23日 2:40 追記/写真差替完了)





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