2014年9月 名古屋城本丸御殿 第一期工事完了
旅行期間:2014年9月13日(土)
主な滞在地

2009年から本丸御殿の復元工事が開始された名古屋城。
その工事現場は一般公開され、まさに「築城中」の様子をリアルタイムで見られるように
なっており、当然…城マニアとしては目に焼き付けたい!と思うものでして。
2011年の春や2012年の春にも見学しに行きましたが、2013年の5月に第一期工事区画が完成し
その部分が公開開始となったので、ようやく2014年の夏に「オフ会として」見に行く機会を得ました。

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名古屋城 西南隅櫓と大天守
前回の来訪時には完全に覆屋に隠されていた西南隅櫓が
今回は見えるようになってきました。ただ、足場はまだ残ったまま。
もうすぐ完全に改修工事が終わるかな?と言った頃の話です。
夏がもうすぐ終わる“季節の曲がり角”でしたが、空は快晴!
暑いながらも清々しい青空が広がっておりました。
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前回同様、まず正門を入ってから北へ直行。御深井丸(おふけまる)に入り、本丸御殿工事の作業を行っている
木材加工場を見学します。そんな加工場の中にあったのは…

整形された木材。そして用途が書き込まれ、どこに使われるかが一目で分かるようになったものが。

一人黙々と作業する方が。そして見学通路の目の前には組み立てられた部材がいくつか。

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ハッキリとどこに使われるか分かるような部材も。
そして墨壺。木材に直線を引くための、古来からの大工道具です。
やっぱり現代でも宮大工さんは使うんだ〜(笑)
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作業場見学を終えると、彼方には天守の姿が 
そして目の前には乃木倉庫。
そこから振り返れば西北隅櫓… 
乃木倉庫や西北隅櫓の説明は前回(2012年)の頁をご覧下さい(前回と同じコースですのでw)
で、不開門(あかずもん)側から本丸へ入るルートを歩いていきます。
逆光は勝利! 
本丸の空堀には鹿さんが♪
定番、天守台石垣のビール瓶w 
これも定番、「加藤肥後守…」の刻印石。
んで、本丸の中へ到着。まず見るのは本丸御殿の「第二期工事現場」の公開場所。
第一期工事が完了し、作業は第二期工事へ移行しておりました。

規則的な間隔で礎石が並べられ、その上に柱が立って建物の支えになっていきます。

柱の割り振りに伴って部屋が仕切られ、その上に大屋根が載ります。

屋根には筋交いが入り、強度を確保。これは江戸期の工法には無いもの。その上に柿(こけら)が葺かれます。

屋根が少しずつ仕上げられていく段階を見るのは感動的。そうして完成した部分と対比するのもなかなか乙なもの。
さてそれでは本日の御目当て、完成した「第一期工事」の部分を拝観仕りまする! (^-^)
新築成ったばかりの第一期工事部分。ピカピカで綺麗…。
良く御覧下さい。礎石に合わせて木材が削られ一体化しております。
第一期工事部分と第二期工事部分の境い目。
中に入ってみると

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名古屋城 本丸御殿内部
木の香りが心地よい、木材が輝いている新築の御殿。
障子を透かして入ってくる光が柔らかくて素敵。
釘隠しも装飾性に富んでいて豪華!
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名古屋城本丸御殿 中之口部屋
障壁画が金箔で眩しい〜!!! (><)
違い棚まで輝いています。スゲー!
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名古屋城本丸御殿 障壁画
灯りで照らされた金の障壁画。
何とも妖艶な美しさ…。
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僅かに開いていた障子から覗いてみれば、第二期工事現場が…。
公開された場所と、工事中の場所が密接していた頃の“今となっては懐かしい”一枚。

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名古屋城本丸御殿 表書院
第一期公開部分の一番奥、表書院の床の間。
壁紙や調度品が豪華なのは勿論、天井も折り上げ格天井!
日本建築の究極形と言える空間です。何もかもがピカピカだ〜★ Σ( ̄□ ̄;
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いやはや、大変“目に眩しい”建物でありました。素晴らしい〜!

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名古屋城本丸御殿 玄関式台
本丸御殿の“顔”と言える玄関式台を正面から。
唐破風と入母屋屋根の重なりが芸術的!
向かって左側は第二期工事部分なので、まだ覆屋に隠れています。
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国重文 名古屋城 東南隅櫓
行きは御深井丸から入ったので、帰りは二ノ丸を抜けて。
みなさん御目当ては本丸御殿ですから、こっち方面はガラガラ。
東南隅櫓の前は誰も居ません… (^ ^;
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存分に本丸御殿を堪能し、名古屋城を後にしました。

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玉子あんかけラーメン
この後、城を出て地元名古屋の方にご案内頂き
名物の玉子あんかけラーメンを昼食に。
まろやかで柔らかい味わい。ウマー! (^▽^)
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そしてオフ会メンバーでゾロゾロとやって来たのは名古屋港の金城埠頭。
バックに見える立派な橋は名港中央大橋です。
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青い空の下、今度はリニア・鉄道館をみんなで楽しみます! 
C62蒸気機関車 C62 17

SLの名機中の名機、シロクニ。“伝説の機関車”を見るにつけ、毎回感動します。
(安易に“伝説の”とか言うのは好きじゃないんですが、この機関車は本当に伝説と呼んで良い筈!)
リニア・鉄道館の開業当初から鎮座している重鎮ですが、この時にはヘッドマークまで掲出。
しかも、日本の超特急と言えばこの列車と言える代名詞「つばめ」のヘッドマーク。素晴らしい〜!!! (T-T)感涙
300X 試験車
300X 試験車も相変わらずの存在感。
新幹線の高速性能を実験した名車です。
それでいて丸っこくてちょっと可愛らしいフォルムw
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このように「速度記録」の記念表示が!

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MLX01-1 リニアモーターカー試験車
300Xの隣にMLX01-1。これもリニア・鉄道館のシンボル。
スマートで宇宙船のようなフォルム。300Xとは対照的(笑)
車内にも入れるんですが、壁面が湾曲している以外は割と「フツーの新幹線」w
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さぁそれでは中に入りましょう!
数種類の鉄道車両が並ぶフロア。広〜い!
ED11直流電気機関車 ED11 2
以前は佐久間レールパークに置かれていた車両ですが
リニア・鉄道館に移設された、古参の機関車。
大正時代に導入され、戦後の復興期まで活躍。
ゴツいリベットが如何にも大正感(笑)
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オヤ31 軌道限界試験車
軌道限界とは、線路に隣接する建築物や設置物が
列車が走行する際に接触しないか。それを実際に試すため
トゲトゲを広げた客車がこちら。もしこのトゲトゲが
どこかに触れるようなら、それはアウトと言う事ですね。
まぁ、普通はそんな事にはなりませんが。
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700系 723-9001
2011年の開業時には300系新幹線が2輌置かれていましたが
この年、そのうち1輌が700系に置き換えられました。
カモノハシのような丸っこい顔つきが特徴的。
と言うか、この位置からの目線だと随分下膨れな感じだなぁ(苦笑)
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そんな東海道新幹線の“原点”と言えるのが0系。その運転席がこちら 
最近の列車は「車窓を眺めながら食事を楽しむ“レストラン列車”」こそあれ、
移動中に食事も済ませる「食堂車」は皆無になってしまいましたが、東海道新幹線にはかつて食堂車がありました。

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100系 168-9001
こちらは100系新幹線の食堂車、2階建て車両の「上」なので
外を見下ろす感じで優越感?(笑)
前回来た時にはテーブルセットされていなかった展示だったのが
今回は食器や赤いクロスが並び、雰囲気バツグン!
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0系 36-84
比較展示(?)として0系新幹線の食堂車も。
0系は2階建てではないので、車両を通り抜ける客が普通に居るため
食堂フロアの脇に、廊下がしつらえてあります。面白い構造!
昭和レトロな古臭さもありますが、間接照明とかもあって豪華さはピカイチ!
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展示車両は縦に並んでいる所もあるので、デッキの向こうに隣の車両が見えます。
連結部分の彼方に収まっている姿は、まるで額縁のようにも感じられます (^-^)

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後ろから列車が迫ってきて衝突する〜!とか言う
アクション映画のワンシーン…ではありません(爆)
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ジオラマ展示

JR東海らしく、東海地方の風景をイメージしたジオラマ&鉄道模型展示も。
新幹線は軽やかに都会を切り裂き、ローカル列車は富士の麓をのんびりと…♪

300系新幹線は登呂遺跡?のような縄文集落の前を快走。しかも記念ラッピング列車ですw
もちろん、名古屋城だってありますよ〜★ (^ ^)v
存分に鉄分補給をして、リニア・鉄道館とはおさらばです…。

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名残惜しいので、別れ際にエントランスフロアの3名優をもう一度撮影。
やっぱり「つばめ」ヘッドマーク付きのシロクニは神々しいなぁ…。
(↑昭和鉄道マニアの超偏ったバイアスwww)
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名古屋市内の解散場所まで皆さんを送り届けて、今回のオフ会はお開き。
ここからはのんびりと家へ帰ります。

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刈谷ハイウェイオアシスにて
刈谷ハイウェイオアシスの観覧車が輝く姿をお見せしてお別れです m(_ _)m
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今回のオマケ

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名古屋城本丸御殿 寄付者名簿
名古屋城本丸御殿には復元寄付金を寄贈した方の名簿が掲出されているのですけれど
その中に「ボーイング社」の名前が。戦時中、名古屋城の古建築を焼き払った
B-29を作ったのがボーイング。世界遺産級の文化財を壊滅させた罪滅ぼし…と言うと
言葉がキツくなるのですが、日米友好の時代ならば、共に手を取って
後世に残るレガシーを創造する、と言った所でしょうか。
未来永劫、この御殿が平和の象徴となる事を祈ります。
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◆◇◆ 一つずつ 時を進める 金御殿 今を楽しみ 先いつまでも ◆◇◆
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