2012年2月 東奔西走オフ(2)

明けて2月11日の土曜日。いや祝日と言うべきですかな?
昨日は西へ向かいましたが、今日は東へ。千葉方面への旅です。
小城さんとは本佐倉城で合流する予定とし、こちらはこちらでメンバーを募って移動し
小城さん側でも何人かピックアップし、最終的に落ち合う約束としておりました。
で、集合時間前にいくつか攻めておこうと思い、まず向かったのは御茶屋御殿。
千葉市内にある、徳川家康の外出宿館です。地図に真四角の敷地が描かれていて
前々から凄く気になっていたんですよね〜!

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千葉市史跡 御茶屋御殿跡
敷地の入口から奥を眺めたところ。
広い!とにかく広い!
土塁がぐるりと一周し、堀も残存。
この中に将軍様専用の屋敷があったとなれば
まさに「御殿」と言うに相応しい規模です。
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ただね、冬場の土の広場という事なんで
霜柱が立ってそれが溶けて、もうグチャグチャw
それから、見るからに杉の木が赤い (T_T)
良い史跡なんですが、コンディション的に色々と辛い…。
車は北上して佐倉市へ。同行のメンバーに上杉好きの方が居たので
京成臼井駅の近くにある公園へ。この公園がその名も「一夜城公園」。
一夜城と言うと豊臣秀吉?と思ってしまいがちですけど、そうではなく上杉謙信が
一夜の陣とした陣城跡の謙信一夜城です。とは言え、本当に今ではタダの児童公園。
何も遺構らしきものは無いので、かろうじてある石碑を撮影する位で撤収。
まぁそれでも謙信ゆかりの地を訪問できたと喜んで頂けましたが(笑)
そのまま京成線の北側へ出て、次に訪れたのは臼井城跡。印旛沼に程近く、往時は
水面が城の直下まで入っていたと言う水城。それでいて起伏にも富んでいて、隠れた名城です。
来歴も太田道灌とやり合ったとか、上杉謙信が攻め立てたとかあって、実際凄い。
(負け知らずと言われる謙信に泥を付けたのがこの城の攻防戦だとか)

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佐倉市史跡 臼井城跡
印旛沼側の切岸を横から眺めた所。
この通り、すとーんと下に落ちています。
沼側だけでなく、大手側でも起伏があって
随所に堀や土塁などの防御遺構が溢れています。
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何でも、上杉軍が城を攻めた時には城内側がその土塁を自ら決壊させて
寄せ手の上杉勢を土砂崩れに巻き込んで壊滅させたとか…それが本当だとしたら相当凄い。
と言うか、そりゃ完全に自爆テロやんw
それで防げなければ、もう城側に敵を防ぐ方法は無いものねぇ。
#っつーか、土塁を一気に崩す方法って?爆薬でも使ったの??
そこから印旛沼の対岸へ。今度は臼井城の支城と言われる師戸(もろと)城跡を攻めます。
実は小城さんチームとは次に行く予定の本佐倉城で合流する段取りにしていたんですが
連絡を取ったら「師戸に居る」との話だったので、それなら目と鼻の先なので直接乗り込もうと。
小城さん本人には「今から行く」と言ったものの、他の方々には内密にして
いきなり、まさしく“攻め寄せた”ところ、大いに驚かれて…いや、ちょっと驚かせ過ぎてしまったようで
不審者が近寄ってきたかと思われてしまい(何せ花粉症の時季ですから、マスク姿で走り寄ったものでw)

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師戸城跡 堀と土塁
それは兎も角、こんな風に見事な土塁と堀が続きます。
もうね、綺麗なくらいにボッコボコ(?)
城外側から見ると、土塁がまるで「土の壁」のように
立ちはだかります。そしてこちらも沼に面した水城。
臼井と師戸、良い城が並び立ってます!
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さぁいよいよ本日のメインディッシュ、本佐倉城へ!
こちら「佐倉」と名が付きますが敷地の大半は酒々井(しすい)町内になるので
印旛沼からちょっと距離がある。移動する間、逸る気持ちを抑えながらようやく到着すれば

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国史跡 本佐倉城跡
こういう感じで、見事な“土の壁”がお出迎え。
城主・千葉氏の月星紋が入った垣盾が飾られ
当時の雰囲気を醸し出しています。
でもこの城、奥へ行けば行く程に次々と遺構が…。
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いくつかの小山が繋がったような地形を利用したこの城は、山ごとに構えを築き
地形に合った構造を作り上げています。それがまぁ見事なもの。そして隣の
山へ移動する度に、下って登ってを繰り返し。地味に体力を奪い、見通しが利かない。
挙句の果てに城山群を囲うような別の高まりもあったりして、範囲が広大。
それでいて、戦時城郭とばかり言えないような接待(外交)空間だったのでは?と言われる
特色ある曲輪もあったりして、見どころは満載&評価の難しい城跡です。
こういう城、案内して下さる方がいないと見落としがあったり分からない事があったりで
1人で行くのとは大違いなんですよねー。御教授下さった小城さんに感謝です! m(_ _)m
駆け足で見て回って、それでも約1時間半。いや、まだ見足りない部分もありつつ
日没なのでこれにて終了。オフ会参加の皆様、大変お疲れ様でしたー!
北杜も佐倉もまだまだ良い城が満載なので、またいずれ見る機会を設けねば…との思いを新たに
今日の家路に就くのでありました。それにしても飛び回った2日間でしたわ〜!(苦笑)
◆◇◆ いにしえの 匠(たくみ)目にして 心沸く 西も東も 春はもうすぐ ◆◇◆
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