2009年8月 水戸攻略(2)

さて、水戸市と言えば水戸城の城下町。
そう、水戸黄門こと徳川光圀さまのお城。徳川御三家のお城。
幕末動乱の原因にもなったお城ですよ。と言う事は、それなりに大きな城です。
城好きのオイラとしては、そりゃ見ておかないと…という城ですが
ほぼ水戸の市街地がそのまんま城の敷地跡みたいなモンですから、
とても全部は見切れません。ましてや家族を連れ回して見物していたら
とんでもない事になるのは明らか。こりゃ、例の如く1人で朝駆けして
とりあえず大まかな所を見て回るってな感じにするしかないですなぁ。

で、朝5時からホテルを抜け出して市内をブラブラと散策。

早朝の水戸市街
早朝の水戸市街水戸駅前
メインストリートも駅前も、まだ誰も居ません…。
徳川斉昭像
水戸黄門と並んで有名な水戸の殿様、
“烈公”こと徳川斉昭の銅像。
でもそれを見ているのはオイラだけ…。
水戸駅前に聳える時計塔は6時前を指し
まだこの町が眠りから覚めていない様子を
写真に表してくれています。
水戸の東照宮にもお参りしましたが
勿論、境内には誰も居ませんでしたw
水戸駅前時計塔
国特別史跡 水戸弘道館
国特別史跡 水戸弘道館

水戸藩の学舎、弘道館も朝日を浴びて
ちょっと赤らんだ姿。早起きは三文の得!
弘道館には、また後で来ます。
水戸城空堀

水戸駅へ向かう上り水郡線の2番列車…を
撮った写真ではありますが、両脇に崖が
挟み込むこの場所、実は水戸城の空堀です。
列車がまるまる堀底に収まってしまう程
水戸城の空堀は巨大なんですよねぇ(驚)
水戸城空堀
徳川頼房像
水戸藩祖・徳川頼房の銅像は水戸城の土塁の前。
さすが、お城を背負っていらっしゃる…と言えば
格好良いんですけど、中心街からは外れた所。
御先祖様は大切にしましょうよ(苦笑)
そして黄門様の学問の御師匠さま、
朱舜水(しゅしゅんすい)の銅像は逆に
繁華街のド真ん中。学聖を讃えるには
随分と俗な場所に置かれているような… (^ ^;
朱舜水像
それにしても水戸の町は銅像だらけ!
で、黄門様の銅像はって?それはもういくつもいくつもあって…(爆)

さて朝駆けはこの辺りで切り上げて、宿で朝食を。
チェックアウトして今日の周遊を、という時間になりましたが
子供たちは「電車が見たい〜!」とのリクエスト。嫁さんもまだ寝起きで
朝からガンガン動き回るという雰囲気でもなく…。でもオイラはもう
朝駆けで水郡線は眺めちゃったしなぁ(汗)
それならばという事で、嫁さんは水戸駅でのんびりと待機して
その間、子供たちは電車の写真を撮影大会!で、オイラはオイラで
またもや単独行動を取って、水戸市の郊外にある吉田城へと向かいます。

備前堀 伊奈忠次像
備前堀 伊奈忠次像

水戸の開発初期、徳川頼房が治水や農業用水として
作らせた水路が備前堀。この堀を築いた幕府の代官
伊奈備前守忠次に由来する名前で、その堀に架かる
橋の上に、忠次さんの銅像があります。それにしても
水戸はホントに銅像だらけだなぁ(笑)
この橋を渡って、吉田城址に向かいます。
この日はお祭りだったのかな?何だかやたらに電飾や提灯が… (^ ^;

吉田城址 佛日山常照寺
吉田城址 佛日山常照寺

吉田城の跡地、臨済宗常照寺のある一帯は
水戸市内の住宅街に密接しているにも関わらず
そこだけまるで山の中?という位な森林地帯。
お寺の参道としては風情ありますけれど、
道も狭いし迷うし、なかなかに秘境探検な感じ(爆)

頃合いを見て家族と合流。改めて、今日の行動開始?という具合です。
で、水戸市内で観光する所と言えば―――とりあえず(←失礼)弘道館ですかね?
水戸藩の藩校として作られた学舎は、今や国の特別史跡でありますから。
徳川斉昭・七郎麻呂像

また銅像ですよ…(苦笑)
弘道館の中に、徳川斉昭と息子の七郎麻呂の
銅像があります。斉昭は七郎麻呂に厳しい
英才教育を施したと云う逸話がありまして。
で、その七郎麻呂というのが最後の将軍
徳川慶喜さんでございますよw
徳川斉昭・七郎麻呂像
国特別史跡 水戸弘道館
国特別史跡 水戸弘道館

幕末水戸のキャッチフレーズ(?)
「尊攘(尊王攘夷)」の巨大掛軸が…。
いやぁ、如何にも弘道館らしいわ ┐( ̄へ ̄;┌
弘道館も東日本大震災で被災しましたが、今では復旧されているとの事。
個人的に“水戸学(水戸藩の統治・学術思想)”には共感しないんですけど
史跡としての弘道館は素晴らしいものですので、より良い整備がされると良いですね★

水戸運輸区 水郡線用車両留置線
水戸運輸区 水郡線用車両留置線

さて、水戸の中心街から少し離れた所へ移動する途中
ちょうど車両基地を通り掛かり、思わず撮影(笑)
水郡線の車両、色とりどりですねぇ♪

国名勝 偕楽園偕楽園 好文亭
好文亭からの眺め
国史跡・名勝 偕楽園

ここまで水戸の観光をしてきて、残るはもう
ここしか無いでしょ?という事で、日本三名園の一つ
偕楽園です。でも、やっぱり梅の時季じゃないと
タダの公園でしかないかなぁ???(失礼w)

千波湖にて
千波湖にて

偕楽園のお隣にあるのが、水戸のオアシス
千波湖。水鳥がくつろぐこの湖では、
白鳥も黒鳥も人懐っこく、目の前で
レンズを向けても全然大丈夫〜 (^_^)v

水戸ラーメン
水戸ラーメン

ちょっと遅めの昼食は、水戸ラーメン。
水戸黄門こと徳川光圀が、朱舜水から
中華麺のレシピを教わって食べたのが
日本でのラーメン創始だという話で、
それを元にした現代のラーメンが
水戸の売りになってます。

そろそろ水戸を発ち、帰路に就きます…が、帰り道がてら
何か面白そうな所に立ち寄りつつ、自宅へ向かおうかと。
で、水戸市の郊外にある古墳群を利用した公園へ!
くれふしの里古墳公園
くれふしの里古墳公園

牛伏古墳群という16基もの古墳が並ぶ
史跡を整備した公園には、子供でも
楽しめる遊具があったり、もちろん
史跡の情緒を味わったりも出来、
なかなか良い感じ。そして極めつけは
埴輪をそのまんまモデルにした
「はに丸タワー」が巨大!でも、はに丸と
いうよりは…大魔神では??? (^^;;;
(だって無表情であんまり可愛くない…w)
はに丸タワー

夕方5時を回り、最後に訪れたのは笠間の町。
有名な笠間稲荷神社のある町ですな。
笠間稲荷神社

まぁそういう訳で、少しは
有名な神社なんかを見ても
良いんじゃないかと
立ち寄りました。えぇ、
ただそれだけです(爆)
アングルも無難そのものw
笠間稲荷神社
で、陽が落ちる直前のギリギリに、山の上にある笠間城を猛ダッシュで攻略!
いやぁ、真夏の山城を駆け上がるなんてちょっと厳しかったんですが
(しかも日没直前だという危険行為だしwww)
行っておいて良かった!これも東日本大震災で大被害を受け
この稿の作成中現在では、まだまともに復旧されていないとの事。
あの時に見ておかなかったら、今やなかなか立ち入れない状態ですので…。
山上の見事な石垣、必見でしたよー!

友部ICから高速に乗り、あとは帰宅するのみ。
常磐道→首都高と乗り継ぎ、たまには東名経由で帰るかと(いつもは横浜新道回り)
渋谷線に入ると、目に入って来たのは…
六本木ヒルズ
六本木ヒルズ

ブルーの電飾が綺麗ですねー★
夜の街に、この姿は目立つし映えます (^ー゚)b
これにて今回の旅は終了!



◆◇◆ 思う程 遠からじ国 常陸では 水と偉人が 絶えず溢るる ◆◇◆