1995年2月 九州旅行(3)

21日は宮崎方面へ。阿蘇の霊峰に見送られて
高森峠から国道325号線を東へ。
日南海岸へ向けて移動する途上にあるのは高千穂の峡谷でござれば
当然、そこで観光を楽しむのであった。
静かな清流の流れに対比するような荒々しい奇岩が並び
川沿いの水車小屋が古風な雰囲気を盛り上げる。
その水車小屋の隣には早咲きの桜の木が美しい色をつけており
こりゃもう誰が何と言おうと「日本の原風景」ってな感じ。
日本神話には全く興味のないかすこばでも
この雰囲気の中に身を置くと、何か神秘的な思いに駆られてしまった。
国名勝・天然記念物 高千穂峡谷
国名勝・天然記念物 高千穂峡谷

天岩戸伝説の舞台といわれる高千穂峡谷は
風光明媚な自然環境から
国の名勝・天然記念物に指定されている。
清らかな川の流れに浮かぶ石祠、
その向こうには水車小屋、そして桜の木。
古き良き日本の風情ですなぁ…。

高千穂町からは国道218号線を南下。
しばらくは山間の道を走り、1時間ちょっとで延岡市に到着。
ここで日向灘にぶつかり、以後は海沿いに国道10号線を進む。
五ヶ瀬川・五十鈴川・耳川・一ツ瀬川といった大河を次々と渡り
宮崎市で大淀川をまたいだ。ここで、宮崎空港に立ち寄り
宮崎での土産物を物色する。別に飛行機には乗らないけれど
空港をドライブイン的に利用するのも裏ワザとしてアリでしょ? (^^;

宮崎空港からは国道220号線へ。
10号線は海を離れ、都城方面へ行ってしまうので
220号線を利用して更に海沿いを進むのである。
宮崎を代表する名所といえば青島!なのだが
我々は先を急ぐので、これは横目に見るだけで通過。
青島の南には海底隆起によって出来た奇形波蝕海岸もあるのだが
これも横目に眺めつつあっさりと通過(おいおい…)
そうこうしている間に、車は市境を越えて日南市へ入った。

で、次の目的地は鵜戸神宮。
日向灘に突き出した岩の岬、鵜戸崎の岩肌にくり貫かれた
天然の洞窟を御神体としている神社でござる。
荒々しい岩肌と紺碧な海の色が広がる中、
社殿や鳥居の朱色が色鮮やかに浮かび上がる。
こりゃなかなかの絶景ですな。
青島すっ飛ばして急いだ価値は十分にある場所です。
鵜戸神宮
鵜戸神宮

日南海岸国定公園内にある、
まるで推理ドラマのラストシーンで使われそうな
切り立った断崖の上に建つ大きな神社。
まぁ、テレビで登場するって事は
それだけ綺麗な風景ってワケだね。
御神体の洞窟はとても荘厳な感じ。
朱色の鳥居は本当に美しい〜!

もうそろそろ陽が暮れる時間なので
観光はここまでにして、今夜の宿へ。
2月下旬の宮崎…と言えば、プロ野球のキャンプが盛り沢山。
ってな訳で、宿に向かう道すがら
巨人1軍の逗留しているホテルを発見。
あー、ここに泊まって練習してるんだぁ、と感心しつつ
我々が泊まるのは、かんぽの宿・日南。
受付でチェックインしていると、
何とこの宿には広島カープの2軍が滞在していたのだ。
思わぬ偶然に興奮しながら、夜は更けていくのでした。



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