2014年11月 入間航空祭2014

旅行期間:2014年11月3日(月)

主な滞在地
11月3日(月):航空自衛隊入間基地



11月3日は入間の日!
…って、いきなり何のこっちゃ?!と言う感じですが
毎年11月3日は航空自衛隊の入間基地で航空祭が開かれるのです。

まぁ、そうは言ってもオイラがミリに足を突っ込んでいたのは中高生の頃で
今やすっかりそういうイベントや情報とは無縁の生活を送っていたんですが
デジ一を買ってからこの方、フィルムカメラとは全く異なる撮影環境に移行したので
改めて航空祭とか行って、好き放題にガンガン写真撮るのも良いかな?と思い立ち
復活4回目の入間へ行ってみました。ちなみに、文化の日って晴れの特異日。
この年の11月3日は…少々雲がかかるものの、概ね晴天。でも結構な風がある?
これで展示飛行はどうなるのか、と期待半分・心配半分で出かけたのでありました。

毎度の事ですが、航空祭は「写真を撮る事を目的に」していますので
膨大な量の写真が出てきますが、お付き合い頂ければ m(_ _)m
まぁ、むしろ写真だけ見れば文面はどーでもいい感じですし(爆)

さて、今まで入間まで出かける時は(航空祭には駐車場が無いので電車移動になる訳ですけど)
朝、常識的な時刻に家を出ると現地に着くのは10時くらい?となると、既に展示飛行のプログラムは始まっているタイミング。
今回は逆に、航空祭のスタート時点で現地に着いているよう家を出る事にし、そうなるともう始発で出発するんですが
何とか眠い目をこすって起床し(朝弱いw)それでも現地にはほぼ8時に到着しました。
早朝の入間基地
早朝の入間基地

既に入口では人が溢れています…。
お近くにお住まいの方?なら簡単に来られるんでしょうが
それにしてもみんなよく来るねぇ(人の事は言えないがw)
先頭の人たち、どうやって来ているんだろう?
茅ヶ崎からだと東海道線で品川に出て、山手線で池袋(湘南新宿ラインでも良いけど)、
そこから西武線に乗って稲荷山公園駅…と言う経路を使うんですが、もっと効率的な方法があるのか?要再検討だなぁ… (ー゙ー;
空自60周年!

この年は航空自衛隊創立60周年!
それを記念したエンブレムが掲示されていました。
クールで大人っぽいデザインで良いですね (^-^)
空自60周年!

大混雑ですが、それでも早めの時間に来たので割とスムーズに入場。
辛うじて、見学エリアの最前列に陣取る事が出来ました。さぁ、ここを拠点にあちこち見て回ります!
まずは地上展示されている様々な機種を順番に…。
CH-47J チヌーク
CH-47J チヌーク

巨大な輸送ヘリ、CH-47J「チヌーク」。
飛んでいる姿を遠くから見てもデカいんですが
間近に見れば、やっぱりデカい(笑)
もはや、家が飛んでいるような感覚w
C-1
C-1

これまた輸送機のC-1。
丸っこい機体が可愛らしいんですが
見た目によらず、機敏な動きをする飛行機です。
その飛んでいる姿は後ほど。
展示機の前を車両が通っていくのは、開会のパレードが進んで行くからです。
天使の梯子

この日の空模様はこんな感じ。
晴れてはいるんですが、ところどころに
雲が被っている状況でした。
(あとあと、この雲はかなり減っていきましたが)
そんな雲間から、光が射して…。
天使の梯子

T-4 飛行開始 そんな雲を背景に、最初の1機が飛び立ちました!
この1機が、飛行展示のコンディションを確認する訳です。
式典パレード

一方、地上ではこのようにパレードが粛々と。
お着物を召された「ミス航空祭」のお二人。
最近は、ミスコンとかはちょっと社会情勢的にNG扱いされちゃうけど
まぁお祭りでの祝典ですし、お美しさを褒められている訳だし、
あまり目くじらを立てず、寛容に“当時の雰囲気”を感じて頂ければ (^ ^;
式典パレード
開幕の時間ってこういうイベントをやってるんですねー★

C-130H ハーキュリーズ
C-130H ハーキュリーズ

こちらはプロペラ機の輸送機、C-130H。
自衛隊が海外派遣とかで輸送任務に当たる時は
ほとんどコレが使われると言う“長距離業務”担当。
迷彩のパターンもありますが、こちらは水色の鮮やかな塗装。

実はCH-47JやC-1は内部も公開しています。要するに、輸送機の中に入れるのね。
せっかくなんで、オイラもチヌークの中に入ってみました!
チヌーク 後部ハッチより前を見る
チヌーク コックピット

チヌーク 荷室と操縦席

後部ハッチから前を見ると、長〜い荷室が。
そしてコックピットは何だか分からん計器類の山。
こんなに沢山のメーターを同時にチェックしながら飛ぶんだから
パイロットってどんだけ目配り気配りしてるんでしょう?


C-1 機内展示

C-1輸送機もカーゴベイ(荷室扉)を開いて見学客をお出迎え。
改めて見ると、垂直尾翼ってめっちゃ高いよねぇ…(驚)
時間が経つにつれ、だんだんと秋の青空が覗いてきました。
C-1 機内展示
C-1輸送機

C-1輸送機
C-1輸送機

C-1輸送機

C-1も間近に見られます。今年に限って、例の「60周年エンブレム」がペイントされてますね。
それにしても正面から見た姿は0系新幹線とそっくりな顔つき。
現代はコンピュータを使って空気抵抗を計算するんでしょうけど、
模型を使って風洞実験をやっていた頃の設計ですから、必然的に同じような結論になるのかも?


では他の飛行機も順番に見て行きましょう。

F-2AとF-15J

F-2A支援戦闘機 F-15J要撃戦闘機
空自の花形、戦闘機が2機種並んでいました。

米国のF-16戦闘機をベースに開発されたF-2ですけど
当時はカナード翼(機体制御用の小翼)を付ける構想だったのが
それも取りやめになったので、外見的に一番異なった点は
風防の形状。見慣れて来ると、F-16よりスマートで精悍な雰囲気。

対するF-15は垂直尾翼が2つで、機首は細長く伸び、
C-1輸送機とは正反対の「速さと機敏さに特化した」姿。
ステルス全盛の昨今ですが、40年前(当時のね)の設計でも
第一線で活躍する優等生。基本が良いマシンは長持ちしますよね。

そんな花形の片方、F-2の垂直尾翼には「60th Anniversary」と記した
桜の花柄のスペシャルマーキング。これは芸術的だ!
F-2A スペシャルマーキング
T-400訓練機
T-400訓練機

T-400にも「60周年」のエンブレム。のみならず、
入間基地航空祭 2014.11.3」の描き込みも。
(拡大画像を開いてみて下さい)
気合入ってますねぇ♪
そこから振り返れば、
F-2AとF-15Jの横並び。
F-2A & F-15J
T-7初等練習機
T-7初等練習機

T-400の向こう側にあったのがT-7初等練習機。
パイロットを目指す候補生が最初に乗る練習機です。
他の飛行機に比べると小っちゃくて可愛えぇ★
特に、後ろにあるC-1輸送機と比べたら…(笑)
C-1の翼の下に収まっちゃう大きさですw

U-4多用途支援機 YS-11FC飛行試験機
この他、U-4多用途支援機にYS-11FC飛行試験機…
U-125飛行点検機 U-125A救難捜索機
U-125飛行点検機とU-125A救難捜索機
UH-60J救難ヘリコプター U-125A救難捜索機とペアを組むUH-60J救難ヘリコプターも。

一方、海上自衛隊からは
SH-60K対潜ヘリコプター P-3C対潜哨戒機
UH-60Jと同系列のSH-60K対潜ヘリコプターに、窓ガラスをキラりと光らせたP-3C対潜哨戒機がゲスト参加。
まぁ、この方々は我が家の上空を普段ひっきりなしに飛んでいるので、オイラとしては然程目新しくも無いのですがw

OH-6D観測ヘリコプター
OH-6D観測ヘリコプター

陸上自衛隊からはヘリが何種類か応援参加。
こちらは観測ヘリコプターのOH-6D。タマゴ型の機体がプリチー(笑)
観測ヘリと言うのは、敵陣の偵察やそこに対する攻撃の達成度を確認するために飛ぶヘリの事。
観測ヘリ自体は主たる攻撃を行いませんので、小型軽量で目立たない機体が求められます。
にしても小っちぇー! (><)
OH-1観測ヘリコプターの背後に

その陸自ヘリの背後に、2機の飛行機が飛来。

U-125 & YS-11FC
U-125とYS-11FCがペアで飛んでいきました。
ジェット機とプロペラ機が同じ速度で
ぴったりと寄り添う、息の合ったフライト。
OH-1観測ヘリコプター
OH-1観測ヘリコプター

OH-6Dの後継機として開発された国産観測ヘリ。
8月の総火演でも大活躍していたOH-1が、入間にも来てました。
やっぱスマートで恰好良ぇなぁ…(個人的感想)
YS-11FCのフライパス YS-11FCのフライパス
OH-1の後ろをYS-11FCがフライパスしていきます!
AH-1S対戦車ヘリコプター UH-1汎用ヘリコプター
陸自からは他にAH-1S対戦車ヘリと、UH-1汎用ヘリが登場してました。
4機種も出るのはなかなか豪華だった年かも?
UH-1 米国仕様 C-12汎用輸送機
米軍さんからはUH-1の米軍仕様に、C-12汎用輸送機が。
ブルーインパルス整列 T-4練習機 ブルーインパルス仕様
そしてこの先のエリアにはブルーインパルスが整列!
(その展示飛行は後ほど)

ちょうどブルーインパルスを見ていた所で、BIと同じT-4練習機が編隊で飛び立ちました!
訓練教官による演技飛行「シルバーインパルス」です。
シルバーインパルス離陸 シルバーインパルス
今回のお目当てはコレ!
毎年、シルバーインパルスの演技途中から(或いは終わってから)会場に到着していたので
今年はこれを見るために朝イチからやって来たのですよ (^-^)
超低速飛行
低速で会場上空を横切るT-4練習機。
よく見れば、エアブレーキを展開させています。
垂直尾翼の根元あたりに、油圧ジャッキのようなもので
空気抵抗を増すためのパネルが開いているのが分かりますでしょうか?
この状態でバランスを取るのは、さすがプロの技…。
方や、BIのT-4を見れば
これにも「60周年」のエンブレム。
ブルーインパルス機体
シルバーインパルス 4機編隊 シルバーインパルス 4機編隊
シルバーインパルス 4機編隊 シルバーインパルス 4機編隊
シルバーインパルス 4機編隊
基地上空を4機編隊のシルバーインパルスが横切っていきます。
拡大画像を開き、タブを切り替えてパラパラ漫画風に見てみて下さい(笑)
続いて単機の周回飛行!
シルバーインパルス シルバーインパルス
シルバーインパルス シルバーインパルス
これまたパラパラ漫画のように見て下さい。T-4がクルッと旋回した様子です。
シルバーインパルス アロー編隊 シルバーインパルス アロー編隊
続いては弓矢の鏃のようなアロー編隊で通過。格好えぇ〜!
シルバーインパルス シルバーインパルス
ブルーインパルスに劣らず、次々と演目をこなしていきます。
シルバーインパルス シルバーインパルス
シルバーインパルス シルバーインパルス
シルバーインパルス
早く来場した甲斐があったと言うもの!
シルバーのT-4、見飽きません!!
シルバーインパルス
スモークこそ曳きませんが、感動体験はブルーインパルスと変わりません!
地上に駐機している機体も、陰影が浮き出て“生々しい質感”に溢れていました T-4練習機
T-4は丸っこいデザインなので、ゴツゴツした機械感と言うよりも「空飛ぶ生き物」っぽいですよねぇ。
シルバーインパルス着陸
そしてシルバーインパルスが帰投してきました。
着陸シーンを流し撮りで撮影。
タキシング(誘導路上の走行)では排気ノズルの陽炎に目が行きます。
シルバーインパルス帰投 シルバーインパルス帰投

T-4の着陸と入れ替わりに、C-1が出発し始めました。
C-1離陸 C-1離陸
C-1離陸 U-4も離陸
U-4も離陸し、この後に展示飛行を行うのですが、その前に始まったのが…
CH-47離陸 CH-47の展示飛行
チヌークの物資吊り下げ展示!空の状態で離陸し、途中でホバリングしながら荷物を吊り上げました。
CH-47荷物の吊り下げ CH-47の旋回
前年までは東日本大震災復興のスローガンを示した荷物でしたが、今回はやっぱり「 空自60周年」の記載!
荷物を吊り上げて旋回し、そしてまた荷物を飛行中のまま下ろす展示を行ってくれました。

その次に始まったのは、UH-60JとU-125Aが連携する救難展示飛行。
UH-60Jの離陸 U-125Aの離陸
U-125Aが遭難者の探索を行い、その指示に従いUH-60Jが現場へ向かう事になります。
UH-60J旋回 UH-60Jのホバリング
会場を一回りした後、ホバリングを開始したUH-60J。
救難員の降下開始 救難員の降下
そこでロープを下ろし、救難員が2人降下していきます。
ブルーインパルス × UH-60J
UH-60J × U-125A

ブルーインパルスの向こうにUH-60。
そしてUH-60の向こうにU-125A。
実際の遭難者救助の場合、U-125Aが周囲の警戒を行います。
救助展示
簡易ストレッチャーに要救助者を乗せ、2人降りた救難員のうち1人が
それを抱きかかえてヘリに吊り上げられて行きます。この時、もう1人は
地上で黄色いロープを引いて、吊り下げられた人員が振り回されないよう
固定する役割を担います。ストレッチャーが水平を保っている事に御注目。
救助展示
救難員撤収
そしてもう1人の救難員も引き上げ、
救助完了です。丁寧、そして迅速。
さすがだ…。
救難展示飛行終了

と、ここまで撮って時刻はまだ11を過ぎたところ。
既に90枚近い写真を掲載しているのですが、このままだと頁の分量が膨大な嵩になるので
続きは次の頁に切り替える事と致します m(_ _)m




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