2014年5月 高根オフ
旅行期間:2014年5月24日(土)
主な滞在地
5月24日(土):鳥羽山城・二俣城・秋葉ダム・高根城・浜松城
静岡県浜松市(の奥地)にある
高根城
。
山城を全面的に発掘調査し、その結果に基づいて往時の状況を再現した稀有な城。
城好きとしては一度は行ってみたい、憧れの“聖地”の1つ。
拙者も以前から行こう行こうと思い、オフ会の企画をした事もあったんですが
その時はちょっとしたアクシデントが起きて、高根行きを断念した経緯が。
今回、改めて高根城を見る事をメインに据えたオフ会を企画し
ようやくその実現に漕ぎ着けた次第。そんな訳で、関東から参加するメンバーを拾った後
関西からいらっしゃる方と合流すべく、まずは集合場所である天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅へ向かいました。
斯くして、今回はトラブルなく無事に合流。で、天竜二俣駅の目の前には2つの名城があるので
行き掛けの駄賃…と云っては何なんですが、まずはそちらを見学する事に。最初に訪れたのは
鳥羽山城
でして、埋もれていた石垣が丁度この頃に掘り起こされちょっとした話題になっていた城。
鳥羽山城 石垣
これ!この見事な石垣!
城マニアとしては垂涎モノですw
以前にも来た事があった城ですが
やっぱり綺麗に整えられると
新鮮な感覚ですねぇ♪ (^-^)
鳥羽山城にて
春の終わり、夏の始まり。
そんな長閑な陽気の中、
こんな光景が撮影できました。
鳥羽山城から
眼下には天浜線の天竜川橋梁。
ちょうど良いタイミングで、列車がやってきました。
川の土手には、列車を見送る家族連れも。
地図で見ると大したカーブではないのですが
上空から見ると、結構なS字カーブですな。
そして2つ目の城、
二俣城
へ。鳥羽山城とは目と鼻の先。
武田と徳川の熾烈な争奪戦…と云う事で有名な城です。
二俣城 天守台石垣
これ!この見事な石垣!
城マニアとしては垂涎モノですw
以前にも来た事があった城ですが
ここは何度来ても綺麗。
良い城ですねぇ♪ (^-^)
二俣城にて
眼下に天竜川。良く晴れた日なので
空も水も青く綺麗に映えます。
さて、ここからが旅の本番。二俣の町を出発し、国道152号線をひたすら北へ。
天竜川に沿って、山あいの道を30km以上走ります。30kmと言うと、普通に高速道路で
4〜5箇所くらい先のICまで行ける距離ですが、ここは一般道しかない区間ですので…何時間かかるかな?
お弁当をコンビニで買い込み、どこか一休み出来る所があればそこで昼食を、と思っていたら見えてきたのが
秋葉ダム
川に立ち塞がる巨大な“壁”が目に入りました。
天竜川と言えば日本でも有数の大河ですけど
これを堰き止める人工の構造物…圧巻です。
ちょうどお昼時ですし、ここの駐車場に車を停め
お弁当を頂く事にしました。
別にダムマニアではないのですが、巨大構造物って何か萌えますよねぇ(笑)
川沿いには散策路、赤い吊り橋も架かっていて風景的にも萌える感じがして…
竜山橋と秋葉ダム
ついついあんな構図、こんな位置から
いろいろと撮ってしまいます(爆)
二俣城からここまでジャスト1時間。距離的にはまだ3分の1程度。
あまりのんびりもしていられないので、先へ進みます。
で、更に1時間半ほど走ってようやく高根城下の駐車場に到着!
でもまだ山登りが待っている(苦笑)
まぁ、城へと登る道ですから苦では無いものの、じっくり歩を進めてようやく…
高根城 搦手口
急峻な階段の先に、門が登場。
いよいよ城内に入ります!
いやー、ここまで長かった…。
駐車場から登る道は、いきなり主郭に入るコースとなっているので
この門は搦手口
(からめてぐち)
、つまり裏口。
本来、敵が攻め寄せるなら大手口になりますので、城内を見ながらそちらへ向かう形に。
守り手側の目線で城を見物する事になります。
と言う事で、まずは主郭。この中には様々な建物が再現されており
高根城 主殿
木造で、剥き出しの板張りで建てられた主殿。
荒々しくて如何にも、と思える建造物です。
その隣には背の高い物見櫓や
倉庫、仕切の中門、それに丸太組みの柵などなど。
どうでも良いんですが、こうして見ると「柵」って言う漢字は
まさしくそんな形をしていますよねぇ(何だそりゃw)
土壁に切られた狭間から覗けば、屈曲する通路を一撃できる構図。
これ、門の手前でせめぎ合う敵兵を狙うのに最適な構えですな。良く出来てる〜!
ウチのHP(大天守の頁)で高根城の紹介に使っている写真。
眼下には水窪
(みさくぼ)
の町。高い〜!!
物見櫓を見上げて。
逆光は勝利!!!(お約束w)
主郭からの眺望はこんな感じ。
本当に良い天気。
そして…ひたすら山だな (^ ^;
高根城と言えばコレ、と言うド定番の構図!
では、主郭を出て二郭へ向かいます。
主郭と二郭は大きな堀切で分断されており、行き来するには堀底へ降りなくてはなりません。
その堀切の中に更に細かい堀が掘られていて、そこを封鎖するように門が。
ついつい前後からそれぞれ撮影…(城マニアの性)
二郭の入口は殆んど「梯子」と言って良いような階段。こりゃ、攻め手はもちろん
守り手も出入りするのが大変だ。やっぱり山城って地形を最大限に利用してるんですねぇ。
二郭からの眺め。
先程の堀切門を背後から狙えます。
攻め手が仮に二郭を無視して
主郭へ直行しようとすると
背中から撃たれる事に。
でも二郭を攻めるには、
あの「梯子」を登らねばならず…。
ちょうど良い位置に門を置き
攻め手が討ち取れるようにしてます。
今度は二郭から三郭へと向かいます。
高根城 二郭〜三郭の堀切
主郭と二郭の間は「幅広の」堀切で分断してましたが
二郭と三郭の間は「急峻な」堀切でスッパりと切断。
こんな急斜面、登れっこありません。築城者、相当に凶悪だなぁ(←褒め言葉)
三郭から城外を向くと…「大手の方に何かスゴイのが見えるんですけどーっ!!!」 (><)
ドヒャーっ!!誰の目にも強烈な二重堀切!!!
見て下さいよこのV字形!どう見ても人工的な地形!!これぞ城跡!!!
大手からの眺め。
目の前には深い谷にも思える例の二重堀切。
その向こうには壁となった三郭の切岸。
右側にある通路は城址の見学用に作られた道なので
当時は全く無いモノ。と言う事は、攻めて来た敵は
「前に障壁しか見えない」絶望感を味わう訳で。
三郭の先に何があるかも分からんでしょ?
「さぁ、ここから攻め掛かれ!」と命じられても
何をどうしたものか、全く分からなくなる…。
いやぁ、良く出来た城だわ。コンパクトに纏まってるし。
高根城にて
鮮やかな色を放つ木々。
その木立の隙間からは
駅へ入る飯田線の列車。
高い山の上にある城からは
色々なものが見えてくる。
一通り高根城を満喫し、ようやく念願叶った今回の旅。
山を下り、再び二俣方面へ戻ります。いやー、噂に違わず凄い城だったわ高根城。
またまた2時間以上の時間をかけて国道を走り、夕刻になって浜松市街地へ帰ってきました。
ここでオフ会は解散…とする前に、まだ陽があるうちならばと訪れたのが
浜松城
。
近世城郭だし、建物がある城跡だし、市役所の隣だし(夜だろうと何も危険ナシw)、
ここなら今から動き回っても大丈夫。何より、この当時は天守門が再建されたばかりの時。
出来たばかりの建物を、いち早く見てみようと押しかけた訳で…。
浜松城 天守門
これこれ!
本当に出来たばかりでピカピカ。
木の香りも随分としてました。
天守と並べて撮ってみた!
と言っている間に日が暮れて、だんだんと夜に…
最後の1枚は、ライトアップが始まった天守です★
この後、関西から御参加の某氏が個人的に寄りたいと仰った、浜松市内の「街中スポット」(敢えてこの表現でw)に
ちょっとだけ立ち寄って、オフ会は終了!それぞれの帰路に就いたのでありました。
高根城、聞きしに勝る名城で凄かった〜♪ (^-^)
今回のオマケ
そんなオフ会参加の某氏が
旅先の記念写真を撮る際に持ち歩くおさるくん。
二俣城の天守台で活用中(当人は天守台の上)の所を
下からアオりで撮ってみたんですが
ちょうど良く上空を飛行機が通過。
綺麗なひとすじの雲を描いてくれました。
◆◇◆ 憧れし 高根の花を 拝む日は 空冴えて 水光る吉日 ◆◇◆
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