2004年7月 プレ花博 〜遠州周遊〜

旅行期間:2004年7月18日(日)

主な滞在地
7月18日(日):掛川城・ばららん花・小笠代官屋敷黒田邸
プレ花博 〜遠州周遊〜 行程地図


2004年、静岡県の浜名湖で「浜名湖花博」正しくは
「しずおか国際園芸博覧会『パシフィックフローラ2004』」が開催されてました。
これに連動して、この年は静岡県内各地でさまざまなイベントも!
花博協賛会場で記念写真を撮って回ると、プレゼントが貰えたり…。
そんなこんなに便乗して、静岡県内をあちこち訪問したワケです。
これまでも伊豆の下田公園に行ったりしたんですが
今回はちょっと足を延ばして、掛川まで。嫁さんのお母さんも誘って
軽い親孝行ドライブ?といった感じです(笑)
とりあえず東名高速に乗り、一路西へと向かいました。
酒匂川を越え、富士川を跨ぎ、安倍川を渡り、大井川を抜け…。

掛川ICに到着したのは11時半頃。少し時間がかかってしまいました。
もうこの時間なら、という事でまずは昼食。
車を停めた駐車場に近い蕎麦屋に入りましたが、
既にお昼の混雑が始まっていて、しばし順番待ち。
いやはや、どんどん時間が食われていく (^ ^;
ま、みなさん考える事は同じですやね(苦笑)我慢我慢…。

腹ごしらえも終わり、ようやく観光開始!
まずは観光整備された名城、掛川城です。
ここも花博の協賛会場。城というと、拙者の独壇場ですが
今回は嫁さんも納得の訪城だったりするワケです(あはははは★)
まず復元された立派な大手門を眺め、三日月堀を横目に見ながら
城址入口の四立門をくぐります。入館券を買い、いざ城内へ!
オイラは「石垣凄ぇなぁ…」とか「切岸高いなぁ…」なんて思いつつ
天守へ向かって行ったんですが、さすがにそういう“マニア目線”は
嫁さんやお義母さんには無いでしょうな (^ ^;;;
ま、観光地として楽しめるお城ですから、見方は人それぞれ。
階段を上りつつ、振り返れば現存の太鼓櫓が堂々とそびえています。
掛川市指定文化財 掛川城太鼓櫓
掛川市指定文化財 掛川城太鼓櫓

もともとは城内の別の位置に建てられていた櫓ですが
この位置に移されて現在に至っています。
派手な装飾の少ない、重厚な佇まいは
さながら古武士の風格といった感じです。
天守へ登る階段から振り返ると、このように見えます★
天守の壁面には忍返しの槍刃が突き出していて
この建物が本格的な考証に基づいて復元された事を表してますな。
階段の下を覗き込めば、眼下に小さく二ノ丸御殿が…。
現存の城郭御殿として貴重なため、国の重要文化財になっている建物も
こうして見れば、まるでミニチュアのようです。
掛川城天守の剣塀(つるぎべい)
掛川城天守の剣塀

中に忍び込もうとする者が
塀を登れないようにする仕掛け。
今は単なる鉄の棒ですが
(それでも十分刺々しいですけど)
恐らく当時は、刃の入った穂先に
なっていたと思われます。
国重文 掛川城二ノ丸御殿
国重文 掛川城二ノ丸御殿

天守登閣口前から下を見ると
御殿が真上から見られます。
屋根が折り重なり、いくつかの
建物を連結させて一つの母屋を
構成しているのがわかりますか?
天守最上階には擬宝珠を頂いた高欄がめぐらされています。
本来、寺社建築にしか許されない擬宝珠を用いるのは
異例中の異例で、当時は建築するのに許可が必要だったそうです。
掛川城の存在が、時の政権に重要視されていた証拠ですね。
その高欄から外を見れば、掛川市街を一望!
走り抜ける新幹線も目にする事ができました。
眺めを堪能したら、天守を下りて二ノ丸御殿へ。
今回、オイラとしては天守よりもこっちがメインです (^ ^)
清掃のため?水が抜かれていた十露盤(そろばん)堀の横を通り
二ノ丸御殿に到着。で、さっそく中へお邪魔させて頂きます。
その昔、掛川城下に時を知らせていたという大太鼓が
玄関脇でお出迎えしてくれます。その先へ進むと
綺麗に敷き詰められた畳の部屋がずら〜っと広がってます。
いくつかの建物が連結するような構造になっている御殿は
ところどころ、隙間を埋めるように小さな枯山水が点在。
で、縁側から見上げれば天守の美しい姿が!
これは絶好の撮影ポイントですなぁ♪
二ノ丸御殿からの眺め
二ノ丸御殿からの眺め

目線の先には白く光る天守。
いい感じのアングルです★

御殿もしっかり拝見し、城の外へ出てお土産を物色。
こういうのは女性陣が楽しんでますねー。
嫁さんとお義母さんがあれこれ見て回り、
その間、オイラは子供をあやす係に(爆)
ま、せっかく来たんだから買い物を楽しむのも
旅の醍醐味というものでしょうな。お好きなだけどーぞw

掛川市内の見所は押さえたので、続いては隣町の菊川へ。
これまた花博の協賛会場になっている
ばららん花という農園(?)に向かいました。
何でもここは薔薇と蘭の生産団地で、総面積は6万坪!
農事組合法人ふるさと菊川というのが正しい名称で
薔薇の生産量は日本一なんだとか(よく知らんけどww)
農園の中を見学できるので、入れさせていただくと
まーあるわあるわ、色とりどりの花が沢山…。
ばららん花にて(1)ばららん花にて(2)ばららん花にて
ばららん花にて(3)ばららん花にて(4)

国重文 小笠代官屋敷黒田邸長屋門
国重文 小笠代官屋敷黒田邸長屋門

思いっっっきり逆光なんですが気にせずに(爆)
古民家の長屋門、“和の情緒”たっぷりです。
維持するの大変なんでしょうが
1760年代に建てられたものですから、
今後も大切にしたいものです。
でもって、続いてむかったのが旧小笠町、合併されて
菊川市に統合された所にある小笠代官屋敷黒田邸。
戦国時代から続く名家で、江戸時代にはこのあたり一帯を治める
代官として働いていた黒田氏の邸宅でござる。
伝統的な武家居館の姿を踏襲し、屋敷をぐるりと取り囲むように
水濠がめぐらされているのね。いやはや、立派立派!
いくら古民家とは言え、普通の家に濠はないからねぇ !!
さすが、武士の館というのがひと目で区別できます。
濠の一角には小さいながらも舟入があったりして…。
川船を使って、当時は行き来したりしていたんでしょうね。
年貢の収納とかもこれを使ったのかな?
質素な佇まいですが、色々と想像が膨らみます。
残念ながら公開時間を過ぎていたので、外から眺めただけでしたが
お城マニアには何か訴えるものがある、いい場所でしたよ★
黒田邸水濠の舟入
黒田邸水濠の舟入

現代の生活では濠なんて
邪魔者でしかないのかもしれないんですが
埋め立てたりせず、綺麗に管理されています。
中央に小船が入る舟溜、わかりますよね?
地方の有力者の生活が垣間見えます。

日が傾いた所だったので、今回はこれで終了〜!
帰りの時間を余裕もって動きたいと思ったのでねぇ。
菊川ICへ引き返し、東名で茅ヶ崎まで帰りました。
何とな〜く、嫁さんもお義母さんも
喜んでくれたようなので良かった良かった (^-^)
そうそう、この年の静岡めぐりはまだまだ続きますよ !!


◆◇◆ 花愛でる 遠州楽し 露涼し 野かけ川こえ 日の暮れるまで ◆◇◆




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