2003年9月 甲斐路名所めぐり(2)

そういう事で、週末6日の土曜日。
改めて甲府見物に出かけたかすこば一家、
今度は国道413号線、通称道志みちを使って山梨県へ向かいます。
実はこの通り沿いに自然素材を使った喫茶店があるらしく、
紅茶好きな嫁さんがぜひ寄ってみたいと言う事で走ってみました。
静かな森の中(本当に静かです)、美味しいお茶と
甘いケーキで一休み〜★ (^-^)
道志にて

道志にて

静寂感に包まれた森の中
おとぎ話のような可愛い喫茶店が一軒。
そのオープンテラスで
ケーキとお茶を頂くなんて
本当に童話の中の出来事みたいです♪

道の駅・富士吉田

道の駅・富士吉田

気象技術の発達により
数年前、役目を終えた富士山レーダーは
山頂から麓に下りて来て
ここ、道の駅・富士吉田で復元展示されています。
晩夏の雲、どのように写っているのでしょうか?
そのまま道志を突き抜け、山中湖へ。
湖畔の道路を軽快に走行し富士吉田方面へ向かいます。
道の駅・富士吉田に立ち寄った後、御坂峠のトンネルを通り
いよいよ甲府盆地へ進入。まず手始めに、先日のゴール地点だった
武田神社へやって来ました。戦国有数の大名であった武田氏が
館を構え、豊臣政権の頃まで甲州の本拠となっていた城館跡ですから
何と言っても堀や土塁といった遺構が見事!
(まぁ、城マニアにしかわからないものですがw)
神社の裏手や奥の方へ進むほど、
観光客の姿は少なくなりますが(爆)城としての様態が
はっきりと見て取れる感じですねぇ。
国史跡 躑躅ヶ崎館跡(武田神社)

国史跡 躑躅ヶ崎館跡(武田神社)

武田信玄を祭神として祀る
武田神社は、かつての武田氏居館跡。
近世の手が入っている部分もありますが
戦国期の大名城館址としては
かなり保存状態の良いものでしょう。
武田神社の敷地西側には、擬洋風建築の藤村記念館もあります。
これは明治8年、当時の巨摩郡睦沢村(現在の甲斐市亀沢)に
睦沢学校校舎として建てられたもの。時の山梨県令・藤村紫朗が
この様式の建築を奨励した事から、藤村記念館と呼ばれているそうです。
長野県松本市の開智学校、静岡県賀茂郡松崎町の岩科学校などと並び
こうした擬洋風建築の学校って、結構残っているものなんですなぁ。
ちなみに、昭和41年に武田神社境内に移築され、
現在は再移築が検討されているとの事です。
藤村記念館

藤村記念館

白壁にバルコニー、
そして中心にシンボリックな塔。
典型的な擬洋風建築ですね。
森の中にひっそりと佇んでいて
何だかここだけ別世界でした。

この日ものんびりと行動していたので、武田神社を見終えた頃には
すっかり午後の日差しとなっておりました。で、神社から
市街地の中心部へ移動し、次に見学するのは甲府城址。
別名で舞鶴城とも呼ばれ、豊臣政権以後、
甲斐一国を治める一大拠点とされた近世城郭の跡です。
いや正直なところ、あまり期待はしてなかったんですよ(汗)
駅の目の前、官庁街のど真ん中にある城跡となれば
大概、遺構が破壊された挙句
曲輪の中に別の建物が建ってたりするのがお約束ってモンで…。
(どこの県とは言わないけど、○井城は県庁が石垣の中に…w)
ところが行って見たらビックリ!
確かに壊されてしまった部分もあるにはあるんですけど
主郭部はほとんど綺麗に石垣が残ってます!これは凄い !!
おまけに門や塀が復元され(現在は櫓も建てられました)
ここが壮大な城郭だった事を彷彿とさせてくれます。
残っている部分だけでもかなり広大な敷地だし
石垣も高いねぇ!こりゃ確かに堅城、一等地にある
城専用と言わんばかりの小山だわ…。凄い凄い !!
特に天守台からの眺めは絶景〜♪ (^-^)
堀も割と良く残ってるねぇ。
赤ん坊は動き疲れて熟睡、それをオイラがずーっとだっこしてたんだけど
素晴らしい遺構の連続に、全然疲れませんでしたよ(←城バカ)

とは言え、残暑厳しい中、城めぐりに付き合わされた嫁さんは
少々バテ気味。涼を取るため、城跡を辞して
すぐ目の前にある甲府駅ビルへ入り、喫茶店でお茶タイム!
歩き疲れていたところでの一服、すっかりまったりしてしまい
ついつい時間を忘れのんびりと…。
椅子に根っこが生えてしまい(笑)
ようやく帰ろうと席を立った頃、外はすっかり夜の雰囲気。
いやはや、またもや甲府の町で夜を迎えてしまった (^ ^;
今度は国道20号を使い、大慌てで帰宅したのでした。
山梨県史跡 甲府城跡

山梨県史跡 甲府城跡

駅ビルから遠景で撮ってみました。
日暮れと同時に撮ったので
早くもライトアップが始まっているのが…わかります?
この直後、すぐに真っ暗になってしまいました。
忠魂塔の上には、またもやお月様が。



◆◇◆ 妻子連れ 二度行く甲斐ある 甲斐の国 月が迎える 晩夏の城跡 ◆◇◆




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