阿波国 川島城

川島城跡模擬天守

所在地:徳島県吉野川市川島町川島城山
(旧 徳島県麻植郡川島町川島城山)

■■駐車場:  あり■■
■■御手洗:  あり■■

遺構保存度:★■■■■
公園整備度:★■■■■



四国の大河・吉野川に面する独立丘陵に築かれた城でござる。
戦国時代に土豪の川島兵衛之進が城郭を構えたといわれており申す。
「岩の鼻」と呼ばれる急峻な断崖の頂上を本丸とし、二ノ丸・三ノ丸と下る。
戦国時代後期、羽柴秀吉により四国平定が行われると阿波国(現在の徳島県)には
秀吉の重臣である蜂須賀(はちすか)氏が封じられた。
1585年(天正13年)蜂須賀家政が入国し徳島城に本拠を構え
これに併せて阿波国内の要所9城を「阿波九城」として改修、支城網を整備した。
川島城もこの9城のひとつとされ、蜂須賀家臣の林道感が城番に任じられ
城兵300名が配されたのでござった。林氏は3代に渡り城を守り城下町も興ったが
関ヶ原合戦・江戸幕府開闢・大坂の陣を経て平和な時代が訪れると
「一国一城令」が発布され、1638年(寛永15年)川島城は廃され申した。
その後、川島には徳島藩の奉行所が置かれ統治されたのでござる。
1981年(昭和56年)勤労者野外活動施設が天守を模した形で建てられ(写真)
川島城址の威容を示しているが、もちろん旧来の城に天守は存在しなかった。
城山の頂上にある岩の鼻展望台から吉野川を見下ろす展望は
絶景(らしい。拙者は残念ながら登らなかったのだが (^^; )。




現存する遺構

土塁・郭群




秋月城  撫養城