加賀国 大聖寺城

所在地:石川県加賀市大聖寺錦城山公園
■■駐車場: なし■■
■■御手洗: なし■■
遺構保存度:★★☆■■
公園整備度:★■■■■
大聖寺は寺が要塞化したもので、鎌倉時代には僧兵の拠点となっていた。
加賀地方は古来から浄土真宗の勢力が強く、室町時代には
一向宗中興の祖とされる蓮如が布教の拠点としていた。
大聖寺もこの過程で重要な場所となり、次第に山城として整えられた。
戦国時代になると加賀一向一揆軍は越前の朝倉軍と交戦、
その後は近畿から侵攻した織田信長軍とも激烈な戦闘を展開したが
遂に織田家筆頭家老柴田勝家の軍勢に攻め落とされた。
その後しばらくして大聖寺城は廃城。一向一揆再発を恐れて
城跡は全山入山禁止とされたのでござる。
江戸時代に入り、1639年(寛永16年)に加賀藩3代藩主前田利常は
3男の利治に7万石(のち10万石)を分与、大聖寺藩が成立したが
城跡はそのまま保全され続けた。
現在大聖寺城跡は錦城山公園となっているが
訪れる人は少ないので荒されることもなく、ほぼ原型を留めている。
現存する遺構
堀・土塁・郭群
小松城
津幡城