陸中国 鍋倉城

鍋倉城本丸跡

所在地:岩手県遠野市東舘町

■■駐車場:  あり■■
■■御手洗:  あり■■

遺構保存度:★★☆■■
公園整備度:★★☆■■



天正年間に遠野の土豪阿曽沼氏が横田城を移転して築いたのが始まり。
築城当時はそのまま横田城の名を引き継いでござった。
1627年(寛永4年)に八戸根城から南部直義が入部して鍋倉城と改称。
以後、南部支藩として遠野郡1万2500石を領した。
JR釜石線遠野駅からまっすぐ南へ進むとこの鍋倉城址。
現在は入口に南部神社があり、その奥へ進むと竪堀や郭跡がござる。
三ノ丸跡には櫓を模した展望台があるが、拙者のオススメはやはり本丸址。
標高343m、市街地との高低差約80mの本丸広場は
すがすがしいほどひらけた草原で思わず見とれてしまう。
当然ここから望む遠野市街も絶景でござるよ!


現存する遺構

竪堀跡・土塁・郭群







陸中国 横田城

横田城跡 薬師堂

所在地:岩手県遠野市高場

■■駐車場:  なし■■
■■御手洗:  なし■■

遺構保存度:☆■■■■
公園整備度:☆■■■■



「遠野には日本のふるさとがある」と評され、「民話の里」として有名な岩手県遠野市。
その遠野を代々治めた土豪が阿曽沼氏であった。
横田城は阿曽沼氏の居館として使われていたが
遠野盆地の北西部に位置し、拠点としてはやや狭隘であったため
新たに鍋倉山へ城を築き、この城は廃城となったのでござる。
市街地もそれに伴い新城周辺に移転してござる。
現在の横田城跡は薬師堂が残るだけで遺構はないが
市指定天然記念物のヤマザクラ・ヒカンザクラの古木が
静かにかつての栄華を語っている。
周辺はのどかな田園風景が広がり、これぞ民話の世界といった風情。




胆沢城  岩谷堂城・豊田城