1995年7〜8月 羽越旅行

旅行期間:1995年7月29日(土)早朝出発〜8月2日(水)帰着

主な滞在地
7月29日(土):チェリーランド寒河江・温海町
7月30日(日):鼠ヶ関・新潟市
7月31日(月):守門村滞在
8月01日(火):同上
8月02日(水):目黒邸・関越トンネル
羽越旅行行程地図


かすこばの友人、とんび氏から旅行の誘いがあったのは春ももう終わるかという頃。
曰く、大学のサークルと、卒業した高校の部活でそれぞれ合宿旅行があり
それを掛け持ちして顔出しするから付き合って欲しい、との事だった。
要するに、交代の運転要員に駆り出されるってワケだね (^^;
それはともかく、大学の合宿は山形県、高校の後輩達が行くのは新潟県。
山形に新潟…悪くないかな、と思った拙者はとりあえずOKをした。
しかし、これがとんでもない旅になるとはまだ予想だにしなかった。

7月29日の早朝、いや、まだ深夜。午前2時に待ち合わせをして
とんび氏のワゴン車に乗りこんだかすこばは、国道1号線を東上。
首都高速を抜け、浦和ICから東北自動車道に乗るのである。
まだ免許取りたてのとんび氏に首都高速はキツかろうと、
東北道へ出るまでは拙者が運転を受け持った。
ところが、このワゴン車が とんでもないポンコツ かなりのご老体で
運転していると何だか違和感を感じる。冷却水温計も上がり気味?
何でも、とんび氏の亡くなられた父上が愛用していた車だそうで
形見として大切に使っているのだそうな。
まぁ、古い車を大事に使うのは結構な事なのだが、
果たしてこのまま動かし続けて大丈夫なのか、この旅行?! (ーー;

東北自動車道に乗り、運転交代。まだまだ夜明け前の時刻で
朝の渋滞が始まるより先に行ける所まで行っておこうという強行軍である。
埼玉県、群馬県、栃木県を通過して福島県に到達。
ここからいよいよ東北の旅路という所で夏の早い朝焼けが始まった。
猶も車を走らせ、宮城県に入る。村田JCTからは山形自動車道に分岐し
宮城・山形県境の笹谷トンネルを抜ける頃にはすっかり日が昇りきっていた。
ここまで来りゃ渋滞とは関係ないやね、と喜んだが
車の水温計はいよいよ上昇。これってオーバーヒートじゃないの?と思う拙者に対し
大丈夫なんじゃない?と平然のとんび氏。
うーん、どうなんだろと悩みつつ、当時の山形道終点である
寒河江ICに到着したのは朝8時を少し過ぎた頃だった。

ここからは一般道を利用して目的地に向かう。
寒河江ICに接続する国道112号線で日本海に到達しようと言うのだ。
寒河江市の外環を通る112号線が寒河江川と並走する所で
「チェリーランド寒河江」なる休憩所があったので、車を停めて一休み。
このチェリーランド寒河江、現在は道の駅になっており
寒河江の名産品を紹介する物産館や、
日本初のさくらんぼ資料館というさくらんぼ会館などが設置されている。
と、どうしても車の冷却水が気になるかすこばは、
ここで冷却水の補充をしてはどうか?と提案した。
いぶかし気なとんび氏であったが、リザーバタンクに水を注ぐと…
バカバカという轟音(←マジです)を起てて即座に水が沸騰。
ほらぁ、だから言ったじゃないか!絶対冷却系がおかしくなってるんだ!!
妙な不安は確信に変わりつつ、それでも車を走らせなければならないので
とりあえず冷却水を満タンに入れて寒河江の町を後にした。
寒河江川
寒河江川

チェリーランド寒河江のすぐ裏手は
寒河江川の河原で、
公園や散策路が整備されている。
チェリーランド寒河江の駐車場から
寒河江川と出羽山地の姿を収めた一枚。

国道112号線を北西へ進み、車は月山(がっさん)・湯殿山の麓に。
出羽三山として篤い信仰の対象となっている名峰の脇を
112号線は月山第一トンネル・月山第二トンネルの2つでくり貫いている。
トンネルを抜けてなお北上すると、そこは鶴岡市。
酒田市と並び、山形県の海上交通を担う要地である。
ここから国道7号線に乗り換え、日本海沿いを南下するのだが
鶴岡市内の道はちとわかりにくく、しばし難儀した。
それでも、どうにか7号線に辿りついた我々は一路温海町を目指す。
時刻は早くも正午を過ぎて午後になっていた。
冷却水を補充したから、車の調子は大丈夫なのかな?

ほどなく車は温海町に入る。
とんび氏の大学サークルが合宿しているという宿は
廃校となった小学校の校舎を利用した町営施設だそうな。
JR羽越本線のあつみ温泉駅を過ぎ、小国川が見える所で
車は左折し、小国川沿いに内陸へ入っていく。
山村の美しい光景が広がる中、間もなく目的の宿は見つかった。
昼食を摂らずにひたすら運転し続けた我々は
ここでようやく遅い食事にありつけた。
で、その後しばらくは町内を散策。
小国川の清流を眺めたり、海岸へ出て遊んだり、
日が暮れてからは花火を楽しんだり。
夜が更けた時刻には、山沿いの水田へ出かけ
蛍の飛び交う姿を鑑賞したりもした。
拙者、実物の蛍を見るのは生まれて初めてで
何とも言えないほのかな光がフワフワと浮かぶ様子に
ただただ感動するばかりでござった。
日本海の海水浴場
日本海の海水浴場

茅ヶ崎に住んでいる拙者にとって
太平洋は見慣れた景色だが
やはり日本海の風景は一味違って新鮮。
写真は温海町の海水浴場。




次 頁 へ


本 丸 御 殿 へ 戻 る


城 絵 図 へ 戻 る