2008年3月 江ノ電スタンプラリー

旅行期間:2008年3月22日(土)

主な滞在地
3月22日(土):江ノ電 藤沢駅〜鎌倉駅沿線
江ノ電スタンプラリー行程地図 (C)いつもNAVI


だんだんと春を感じ始めた3月下旬、江ノ電でスタンプラリーを開催と聞きつけ
景品の携帯クリーナーが欲しくて飛びついた我が家(爆)
何せ隣の町を走ってる電車だし、スタンプラリーと言っても
そんなに時間のかかる話でもないし、これはとっとと終わらせられる!ってな具合で
陽光のどかな週末の土曜日、いそいそと出掛けたのであります。

よもやまさか「江ノ電って何?」と仰る方はいないと思いますが、念の為。
正式名称は江ノ島電鉄、藤沢駅〜鎌倉駅間を走る主に観光用の単線電軌鉄道ですが
沿線地域は東京圏のベッドタウンなので、観光客だけでなく通勤客も多く乗車。
わずか10kmの線区ながら、高架にトンネル、橋梁はもちろん路面区間まであり
湘南の海岸線や古都・鎌倉という旅情あふれる景観に溶け込んだ姿は
鉄道ファンのみならず、一般の観光客にも大人気…という鉄道でございますな。
んで、手始めに藤沢駅へ向かい一日乗車券を購入。
これがあれば、その日のうちは何度でも江ノ電を乗り降りできます。
スタンプラリーをやるにはうってつけ…というか、
要するにこれを買わせたいんだよね江ノ電さんは(苦笑)
さぁ、改札通っていざ電車に乗り込むぞ〜♪
江ノ電藤沢駅
江ノ電藤沢駅

ちょうどそのタイミングで列車が入線してきました。
アーチ天井の照明がフロントガラスに写り込んで
なんだかちょっと幻想的…(笑)
江ノ電 2000形
江ノ電 2000形

の、中間連結部分 (^ ^;
編成の半分は青いラッピング列車です。
さぁ、これに乗って出発〜!

藤沢駅を出てから暫くは商業地や住宅街の中を進みます。しかも高架線上。
のどかな路面電車といったイメージの強い江ノ電が
高架線上を走っていくのはちょっと違和感があって不思議(爆)
ほぼ同じ路線を走る小田急江ノ島線の方が地上走行なので
これってむしろ逆なんじゃないの?とか思えます (^ ^;;;
まぁ、高架を行くのはごく僅かな部分だけですし
藤沢駅を出てから10分弱、境川の橋を渡ったら程なく江ノ島駅に到着します。
ここでいったん、スタンプを押すために下車!
江ノ電江ノ島駅
江ノ電江ノ島駅

小田急の駅は「片瀬江ノ島駅」と言い
まるで竜宮城を髣髴とさせる独特の駅舎ですが
こちらは単純明快に「江ノ島駅」、
ヨーロッパの古民家風な可愛い駅舎です。
んで、ちょうど上下線のすれ違いだったので
慌ててレンズを向けて撮影。しかも撮影し難い
立ち位置だったので、アングルが微妙…(爆)
(ホーム終端の手摺とか避けて撮らないとwww)
左が今まで乗ってきた列車、右がすれ違う
藤沢行きの1200形車両でござる。

江ノ島駅で降りたんだから、当然向かう先は江ノ島…ではなく
島とは駅を挟んで反対側に位置する龍口(りゅうこう)寺。
鎌倉時代の高僧・日蓮が鎌倉幕府の弾圧で
危うく斬られそうになった龍ノ口(たつのくち)刑場跡ですが
日蓮上人の聖地、という事で日蓮宗の本山になった寺です。
昔話では日蓮に刀を振り下ろそうとした刹那、
にわかに空が掻き曇り、その刀に雷が落ちて刑死を免れた…なんて
伝説染みた事が語り継がれますが、それは全くの絵空事で
(落雷だったら斬られなくてもその場の全員が感電死やw)
実際は処刑の寸前、幕府の権力者・北条時宗が中止を指示したようです。
これが“奇跡の生還”として語り継がれた訳で…。
ともあれ、ここでスタンプを押し、軽くお参りし、そのまま歩いて
隣の駅・腰越まで向かいます。沿道を散策しながら進むのですが
ここはまさしく江ノ電の路面区間。当然、列車が行き交えば…
龍口寺前
龍口寺前

龍口寺前、路面区間を1500形ラッピング車両が通過。
車体に鎌倉の観光名所が色々描かれてます。
道路上を行く電車は迫力満点!
ちなみにこのカーブ、日本の鉄道路線において
特殊狭軌線を除いた区間で最も急なカーブです。
“曲る”と言うより、車両が“折れて”進んでいきます。

腰越駅に到着し、次の列車を待っていると
まずやってきたのは逆方向、藤沢行きの編成…。
江ノ電 1000形江ノ電 10形
藤沢方2輌は1000形、鎌倉向2輌は10形の混合編成。
10形は色も形も独特で“遊び心満載”なデザインだよねー (^-^)
江ノ電 500形U
鎌倉方面へ向かう、つまり乗ろうとする列車は
新鋭の500形Uがやってきました。これに乗車し
程なく海岸間際を走る区間へ。車窓には3月の穏やかな湘南の海…良い陽気だ。
名駅として名高い鎌倉高校前駅、そして名高い七里ヶ浜駅を過ぎ
またもスタンプを押すために降りたのが稲村ヶ崎駅。
江ノ電稲村ヶ崎駅
江ノ電稲村ヶ崎駅

乗ってきた列車が走り去っていきます。
いやぁ、それにしても良い天気すぎて
太陽がまぶしい程です (><)

列車を降りて歩き始めれば、駅名の通り
すぐそばに稲村ヶ崎。サザンの歌でもお馴染みですが
歴史好きな人間としては、やはり鎌倉幕府滅亡の一大史跡です。
そんなこんなで、海沿いの歩道からレンズを向ければ…
国史跡 稲村ヶ崎
国史跡 稲村ヶ崎

鎌倉を攻めようとする倒幕軍ですが
山に囲まれた町は騎馬で侵入できません。
そんな中、新田義貞は干潮の一瞬だけ
稲村ヶ崎の海岸に砂浜が浮かび上がる事を知り
見事、軍勢を攻め込ませる事に成功する訳で…。
稲村ヶ崎史跡標柱
↑ここに砂浜の道ができるんですけど
本当にその一瞬だけなんで、なかなかお目にかかれません (^^;
稲村ヶ崎史跡標柱

で、岬の上にはこうした標柱が。
今ではのどかな公園ですがね(笑)
江ノ島と富士山
江ノ島と富士山

そして振り返ればこの光景…。

再び江ノ電に乗車し、少しずつ鎌倉駅を目指します。
続いて下車したのは長谷駅。長谷は見所満載の場所ですが
お昼時なんで、まずは腹ごしらえから。
蕎麦屋にて
蕎麦屋にて

春休み、日本有数の観光地、お昼時…
どこもかしこも大混雑という中、
奇跡的に蕎麦屋さんで席を確保!
鎌倉に攻め入るのだから、まさしく
「腹が減っては戦が出来ぬ」というもの(笑)

お腹を満たしたところで、散策を継続。
長谷と言えば一番有名なのが鎌倉の大仏ですが
以前も行ったので、今回は長谷寺へ。
境内には梅や桜が咲き誇り、まさに春爛漫といった具合です。
長谷寺境内長谷寺山門逆光は勝利!
長谷で暫し遊んだ後、再び江ノ電に乗り遂に終着の鎌倉駅に到着。
ここで最後のスタンプを押し、ラリー終了〜♪
見事に景品の携帯クリーナーを頂戴いたしました。
せっかく鎌倉まで来たので、ここでもプラプラと散策。
普通ならば小町通りや鶴岡八幡宮を目指しますが、
そういった所は前にも行ってるし、何せ大混雑しているので(爆)
反対側、駅の南へと足を向けます。嫁さんが見つけた喫茶店へ行き、糖分補給(笑)
紅茶専門店のmimiLotus(ミミロータス)さんです。
季節のフルーツワッフル★レモンスパークリングアイスティー
季節のフルーツワッフル&
 レモンスパークリングアイスティー★


ウマー!! (^∀^)
窓の外にはJR横須賀線が目線の高さで
通り過ぎ、子供達も大喜び〜♪

とまぁ、丸一日江ノ電に乗りまくりで十分堪能したんですが
結局、帰りも江ノ電に乗って引き返すワケで… (^^;
江ノ電鎌倉駅
江ノ電鎌倉駅

鎌倉駅に戻ると、ちょうど藤沢からやってきた列車が入線。
折り返すこの列車に乗って帰ります。
本日2度目の500形U車輌!
ちょうど上手く車掌室間際の
“かぶりつき席”に入れたので
後ろへ過ぎ去る景色を見ながらの帰路になりました。
そんなこんなで、帰り際に車掌室越しの車窓風景を何枚も撮影w
稲村ヶ崎駅での交換峰ヶ原信号場にて江ノ島駅を過ぎ
江ノ島駅では20形とのすれ違い o(^∇^)o

江ノ電鵠沼駅
江ノ電鵠沼駅

しかしまぁ、車窓風景が
駅ごとに全然違いますなぁ (^ ^;
それがまた江ノ電の面白さでもあります。

なお、全くの余談なんですが…
弟の鳥と書いて「ウ」(鵜)  ←鵜飼の鵜ですね
九の鳥と書いて「ハト」(鳩) ←平和の象徴(なのか?)
路の鳥と書いて「サギ」(鷺)←姫路城の別名で「白鷺城」
では告げる鳥「クグイ」(鵠)って、何の鳥?と常々思ってたんですが
つい最近、白鳥の事だと知りました(無知なだけ?)
鵠沼(くげぬま)という地名、白鳥が飛来する沼があったという由来のようで
そう考えると、随分と優雅な地名に思えますが
藤沢に白鳥が渡ってくるなんて…聞いた事ないぞ(滝汗)


◆◇◆ 古都走る 電車コトコト 楽しんで 言問う海辺は 殊に爛漫 ◆◇◆




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