2004年11月 粟又の滝見物

旅行期間:2004年11月20日(土)

主な滞在地
11月20日(土):海ほたるPA・久留里城・粟又の滝
粟又の滝見物行程地図


拙者の友人(というか腐れ縁?w)とんび殿が
長きに渡る浪々生活の末、ようやく就職にこぎつけたとの事で
お祝いのドライブに出かけよう!というのが今回のお出かけ。
滝好きのとんび殿のため、目的地に選んだのは粟又の滝。
千葉県で最も大きな滝。という事で、神奈川から海を渡り
アクアラインを通って千葉へ突入です。
海ほたるPAにて
海ほたるPAにて

空には飛行機(見えるかな?)
海には貨物船、そして手前には
海底トンネル掘削機の部品を使った
モニュメントが鎮座。
羽田アプローチの空路、
東京湾進入の航路を目の前にした
海ほたるPAからは、船も飛行機も
沢山見ることができます。
それにしても、いいお天気です〜★

海ほたるで軽く腹ごしらえをして、いよいよ千葉県上陸。
ここからは海を離れ、内陸部へと入っていきます。
ほのかに紅葉し始めた山並みと、収穫を終えた田んぼが
車窓を横切って、何ともいえない好い風情。
そうこうしつつ、辿り着いたのは久留里城
オイラと同様、とんび殿も歴史好きなので
軽く登山を楽しみながら観光しようという趣向です。
戦国時代から江戸時代にまで続いて使われたこの城は
近世に整備された城跡でありながら、中世の遺構も
色濃く残っています。山麓の駐車場に車を止めた我々は
普通の観光客が歩いていく舗装路ではなく、
林の間を抜けていく登山道を選択して登ります。
久留里城址 男井戸・女井戸
久留里城址 男井戸・女井戸

もともと、戦国の山城として築かれた
久留里城ですから、山中には
水源確保のための池が。
2つ並んだこの井戸、
今でも満々と水を湛えていて
中を覗き込むと、鯉が泳いでいます。
山に分け入る登山道というと、大抵の城の場合
道なき道で、藪を漕ぎつつ進退窮まるというのが
お約束のパターンなんですが、ここの城では
そんな事はなく、ハイキング気分で簡単に登れます。
しかも山中には、中世久留里城の遺構とハッキリわかる
堀切や土塁の痕跡が…!! Σ( ̄□ ̄;
もちろん、中世の城に興味のない人にしてみれば
何だかよくわからない谷筋くらいにしか思えないでしょうが
逆に、城マニアが見てみれば泣いて喜ぶくらいに
見事な構造物がザクザク出てきます。
これはこのルートを選択して大正解でした !!

山頂には模擬天守が。ここが久留里城の本丸です。
江戸時代、この場所には天守に相当する大櫓があって
城下を睥睨するようになっていたそうです。
昭和の史跡発掘調査によって、その櫓台の痕跡が確認され
伝承が事実であると証明された訳ですが、史跡保全のため
わざとその場所は手をつけず、本来の櫓台の隣に
模擬天守を設置したとの事。史跡保護のあり方として
非常に好感の持てる復元事業だと言えますな。
昭和の技術者の方々に感謝★ (^-^)
久留里城模擬天守と櫓台
久留里城模擬天守と櫓台

手前の土盛が本来の櫓台。
向こう側にあるのが模擬天守。
天守に上って眼下を見れば
房総半島の山並みを一望できます♪

久留里の町を後にして、車を再び走らせていくと
目的地、粟又の滝に近い養老渓谷の観光街へ。
ここの食堂で昼食にし、いよいよ滝方面へ向かいました。
国道465号線の南側へ進み、水月寺の駐車場に車を入れ
その先は徒歩で渓谷を楽しみます。水月寺から谷を下り
川沿いに出た途端、素晴らしい光景にぶつかりました。
ながらく幻の滝と呼ばれていた、小沢又の滝です。
小沢又の滝
小沢又の滝

2つ並んだ綺麗な滝。
階段を下りていくと、
滝壺の傍まで近づけました。
また登ってくるのが
エラい大変でしたが…(爆)
小沢又の滝から川沿いに南へ歩きます。
養老渓谷の上流部にあたるこの流路は
川の両岸から沢の流れが合流し
そこかしこに綺麗な滝が登場します。
もちろん、養老川の流れそのものも清らかで美しいんです。
のんびり1時間ほど散策していると、
いよいよ登場、本日の目玉・粟又の滝です!
粟又の滝
粟又の滝

養老川の流れが巨大な段を為し
実に見事な滝を作り出しています。
紅葉する木々の色とマッチして
とてもいい景観でしたよ〜★
駐車場から1時間歩いて滝まで来たので
当然、1時間かけて駐車場まで戻ります (^ ^;
さすがにこれは疲れました(爆)
車に戻ったら、一目散で帰路に付きました。
本当は復路に東京湾フェリーを使おうと思ってたんですが
時間が無さそうなので、帰りもアクアラインで(予算オーバーw)
何でそんなに急ぎ足だったかと言うと、
とんび殿の就職祝いという事で、彼に内緒で友人を集め、
横浜で飲み会を開くサプライズを用意していたから。
結局、横浜に着いたのは予定時刻をやや過ぎた頃(汗)
まぁ、遅刻したものの飲み会自体は無事に開催され
楽しい一日は目出度く幕を閉じることが出来ました♪ (^-^)


◆◇◆ 海分けて 千葉の山辺に 友往かば 滝の流るる 夢の未来へ ◆◇◆




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