2002年9月 軽井沢散策

旅行期間:2002年9月26日(木)〜9月27日(金)

主な滞在地
9月26日(木):
妙義神社
9月27日(金):

旧軽井沢界隈・万平ホテル・白糸の滝・旧三笠ホテル
茶Barチャンデラ・喫茶マグノリア・龍岡城五稜郭
軽井沢散策行程地図


結婚早々、嫁さんはお腹に赤ちゃんを宿しまして
夏休みはどこにも出かけませんでした。暑いし、まだ安定期じゃなかったのでね。
で、その代わりといっては何ですが少し涼しくなった9月下旬に
「秋休み」のお出かけを企画。嫁さんのリクエストに応えて、行き先は軽井沢に。
これくらいの距離なら、身重の嫁さんでも動ける範囲だし
気候も場所もいい感じなので、問題ないだろうと判断しました。
9月の終わり、猛暑もすっかり過ぎ去った26日に茅ヶ崎の我が家を出発した我々は
まず国道129号線を北上して八王子、そこから国道16号線を経て
埼玉方面に向かいます。途中休み休みだったので、朝出発したのに
入間のファミレスでようやく昼食&休憩。
午後1時を過ぎても、まだ高速に乗りません(笑)
ま、嫁さんの体調が大事ですから、焦らずゆっくり行きませう。
ひと息ついた所で、改めて出発し入間ICから圏央道→関越道→上信越道へ…。

長野県に入る前に、群馬県の名所を一ヶ所見物します。
松井田妙義ICで降りて、すぐ近くの妙義神社へ向かいました。
神社マニアの某氏に良い神社だと以前お聞きしたもので (^ ^;
行って見たら、確かに風格ある建物が並び時間が止まったような感じ。
山の中、杉の木立ちが並ぶ中にひっそりと佇む社殿がいくつもあり
所々を石垣が斜面を固めていたりして、全然違う場所なんですが
雰囲気的に日光東照宮…いや、大猷院廟に似ているように思えました。
境内には白い萩の花が満開で、すっかり秋模様。
酷暑は過ぎましたが、茅ヶ崎はまだ半袖で過ごす陽気でしたので
やはり山の上に来ると季節が違うもんだなぁ、と感嘆。
妙義神社
妙義神社

本殿・幣殿・拝殿それに唐門(この写真)と
総門が国指定の重要文化財になっている神社。
建築様式や装飾など、お隣・下野国にある
日光の社寺と大きく関連しているようですね。

再び高速に戻り、軽井沢の町に到着したのは午後4時近く。
まだまだ観光めぐりできる時間的余裕はあったんですけど
嫁さんの負担を考え、今日はこのまま宿へ直行。
軽井沢市街地の外れにあるペンションに入り、ゆっくり休む事にしました。
いかにも高原のリゾートという感じのペンションは
女性ウケしそうなかわいい建物。とんがり屋根に大きなガラス張り、
部屋も“ぷりちー”な内装です(笑)さっすが軽井沢…。
嫁さんもいたく気に入っておりましたよ★

旧軽界隈
旧軽界隈

電信柱の住所表示も“旧軽井沢”。
高原リゾートらしく、KARUIZAWAには
カワセミが留まってます (^_^)
翌朝、ボチボチと宿を発った我々は、旧軽井沢方面の散策に。
旧軽ロータリーから旧軽銀座を歩けば、いろいろとありますねぇ。
土産物屋はもちろん、観光会館とか、郵便局も。
確かに観光地だわ、ここは (^ ^;
あまり欲張って見回るのも大変なんで軽く往なしましたが
いやはや、十分面白いですねぇ。で、古風な旅館の前で折り返し、
旧軽銀座から離れ山のほうへ続く小道へ入った我々。
一本裏通りになると、とたんに静かな情景に変貌し、
林の中の散策路という雰囲気に。いやー、静かだねぇ。
別荘の裏にテニスコートが用意されていたりするのも
高原リゾートならではという感じですなぁ。さすが軽井沢。
ブラブラと散策を楽しみながら、辿り着いたのは万平ホテル。
軽井沢でも老舗のホテルは、ちょっと格上の佇まいですねー!
万平ホテル
万平ホテル

和洋が同居した独特の内装。
何たって日本書画とステンドグラスですから(笑)
箱根の富士屋ホテルなどと同様、
いかにも明治〜大正期の建物って感じですよね。
さて、泊まる訳でもないのにわざわざホテルへやって来たのは
こちらの喫茶コーナーでお茶を頂く為。これも嫁さんのチョイスです。
何を隠そう(いや隠してないけど)、嫁さんは大の紅茶好きなのでござるよw
名門ホテルで一息つけば、実にリッチな気分 (^-^)
注文したロイヤルミルクティーも、泡立ち抜群でとても美味でした♪
窓から眺める景色はひたすらに緑の木立ちが続き、爽やかであります。
こういう贅沢も、たまには好いもんですなぁ…。
万平ホテルにて
万平ホテルにて

オイラはミルクティーを注文。
嫁さんはストレートティーにロールケーキを付けて。
窓の外には緑の風景、
これ以上ない贅沢です。

駐車場へ戻る道すがら、旧軽井沢公民館の古風な建物を見たり
その隣にある綺麗なユニオン教会を見物。そういや軽井沢って、
教会が多いよねぇ。やっぱり西洋人が好んだ避暑地だからかな?
そうこうしている間に、車に乗り込みまして今度はドライブ。
国道146号線に出て山の風景を眺めながら到着したのは白糸の滝です。
ここはもう軽井沢観光の定番ですね。
パッと見ではささやかで慎ましい滝なんですが、実は豊富な水量を誇っていて
浅間山の伏流水を一気に流し出している美麗なもの。
山の水辺は少し寒いくらいで、ここはもう秋本番という気候でしたね。

白糸の滝から旧軽方面に道を下れば、すぐそこにあるのは旧三笠ホテル。
明治以来、高級ホテルとして威厳を保つ建物は
現在、国指定の重要文化財として保存され一般公開されています。
何気に通りかかっただけの我々も、気になったので立ち寄りました(笑)
山道でちょっとバテていた嫁さんも、ここで一休み。
敷地内の木々はもう色づき始めていて、緑と赤のコントラストが綺麗です。
それに映えるホテルの建物は、さすが堂々とした風格!
クラシックな洋館、格好良いよねぇ★
たまたま通りかかっただけなのに、つい隅々まで見回してしまいました(爆)
国重文 旧三笠ホテル
国重文 旧三笠ホテル

いつもは城や神社といった
和風建築ばかり見ていますが
たまにはこういう洋館も見物してみたりして。

道順の都合で旧軽ロータリーに戻ってきてしまいましたが、
今度は離山通りをそのまま南へ。で、これまた嫁さんのリクエストにお応えし
喫茶店へ入ります。お店の名は茶Barチャンデラさん。
何でも、本場のインドから茶葉を取り寄せていらっしゃるとかで
インド風のチャイを頂く事に。店内を見回してみれば
紅茶だけでなく、何やらエスニックな小物が色々と…面白いねぇこれは。
見飽きないお店を眺めつつ、本格派チャイを口に運べば
しっかりした濃い味に満足。なるほど、こういう味なんだね本場モノは (^ ^)
茶Barチャンデラ
茶Barチャンデラ

店内にはインドから輸入した
面白そうな小物が並んでいます ( ̄ー ̄)
離山通りは幹線道路から一本裏へ入ったような抜け道。
快適な運転で国道18号線に抜けられますが、その途中で寄り道。
喫茶店2連発で、今度はマグノリアさんでお茶を頂戴しました。
昼食を兼ねて、拙者はピラフ、嫁さんはトーストも注文。
黄色のすっきりした外観のお店は、中に入ってもやっぱり綺麗。
清潔感のあるお店は、静かで良い感じです。
軽井沢ってこういうお店がホントに沢山ありますよね。
お腹もいっぱいになって、満足満足〜♪

嫁さんのリクエストに沿った軽井沢めぐりでしたが
せっかくここまで来たのだから…と、オイラの希望も1箇所だけ (^ ^;
国道18号線から国道141号線に折れ、南下すること約30分
前々から見てみたかった信州の五稜郭、龍岡城に寄らせて貰いました。
正式名称は田野口陣屋、江戸時代末期に築かれた
大給(おぎゅう)松平家の陣屋です。ペリーの黒船以来、
外国からの脅威に晒された日本の危機に対応するため、
開明の君主であった大給松平乗謨(のりかた)は、
西洋に対抗するためには西洋の技術が必要と考え、山間の地ながら
西洋築城理論を結集させた最新式の台場を築いたのであります。
それがここ、龍岡城こと田野口陣屋です。
結局、この陣屋が戦火に飲まれる事はなかったため
未完成のまま残り、現在は田口小学校の敷地になってます。
星型の城の中で勉強するって、歴史好きとしては凄い羨ましい話ですよ!
見事な城跡は国指定の史跡になってますし、大台所の建物は当時からの現存遺構。
函館の五稜郭は有名ですけど、こっちも負けず劣らず凄い史跡ですよ〜♪ (^-^)
国史跡 田野口陣屋
国史跡 田野口陣屋

稜堡式城郭ならではの切り立った石垣隅部。
この石垣の中、昔はお城で今は学校です。

さて史跡も堪能した所で帰路に就きます。
国道141号線をそのまま南へ突っ切り、小海線と並走して須玉へ。
ここから中央高速に乗って相模湖ICに進み、茅ヶ崎へと帰りました。
もちろん、帰りものんびりと…(笑)
家に着いたときにはすっかり深夜になってましたが(大笑)
ま、こういうのどかな旅もたまには良いですな(いつも詰め込みなのでw)


◆◇◆ 秋深し 隣はお茶を 飲む人ぞ 高原の旅 ゆるゆると往く ◆◇◆




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