特別版お城EXPO in 姫路
今年(2023年)は姫路城が世界遺産に登録されて30年!
それを記念して姫路では色々な行事が目白押しなんですけど
この「EXPO」もその一環。姫路駅から徒歩10分ほどの所にある
姫路市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」がその舞台です。
※画像をクリックすると別頁で拡大表示します(以下同じ)
「Arcrea HIMEJI」モニュメントの向こうにある
緑に覆われた建物がそれ。オシャレやな〜!
駅から繋がるペデストリアンデッキにはEXPO幟がズラリと。
この感じ、桜木町駅からパシフィコ横浜まで続く“本家”とソックリw
ってな訳で中へ“入城”します。
以下、とりあえず主な展示内容をダイジェストでご紹介…と言いたいんですが
今回、夏季特別公開で大混雑する姫路城を見た後からEXPO会場へ入ったため
展示を総攫いする程には見ておりませんので、本当に掻い摘んだ内容で(滝汗)
※余談ですが
2023年、姫路城の夏季特別公開は普段非公開である
イの渡櫓・東小天守・ロの渡櫓・乾小天守・ハの渡櫓・折廻櫓の
国宝・重文群を一挙公開!と言う大イベント。非公開6棟の
同時公開は14年ぶりなんだそうで。これはEXPOの時間削ってでも
見に行かないと…と思ったんですがね、殺人的な大混雑でして (T-T)
まぁ、この写真が撮れたので価値は十分なんですが
それにしても「大天守は入らなくて良いです!」と係員の方にお願いして
特別公開6棟「だけ」を見る経路を回って来たんですけど
それでも姫路城内に約4時間カンヅメ状態。そうだ、良く考えれば
世の中3連休だし、そりゃ混んで当然だわなぁ…と今更気付くw
姫路城とEXPOの掛け持ちは無謀でした (^ ^;;;
では気を取り直して
@日本100名城&続日本100名城パネル展

アクリエ4階の通路にズラリと並べられたパネル。
本家EXPO皆勤賞のオイラからすると、とうとうパネル展は
廊下に追い遣られたか(苦笑)と思えなくもないんですが
まぁ、むしろこの展示で1フロアは不要だという事は
経験則的に定着してますから、むしろ場所の使い方としては上手かと。
このパネル見ると「あ、EXPOだ〜!」と云う安心感(笑)
Aお城模型展/ 城の基礎知識
「基礎知識」のパネル展示も100名城と同じで、いつもの“本家”をそのままこっちに
持ってきたもの。そして導線や展示スペースの都合で模型展示と相部屋…と言うのも
本家の経験則で出た結論でしょうね。まぁこの話は置いといて。
今回の模型展示は天守に特化、そして縮尺1/150で統一というのは画期的。
全部が同縮尺なら「江戸城と備中松山城でこんなに違うんだ〜!」とか
「名古屋城と大坂城は甲乙つけがたい僅差だなぁ」と見比べるのが簡単で素晴らしい!
昨年リニューアル工事が完了したばかりの福山城や
今年の大河ドラマで話題性抜群の駿府城天守群とか
西日本開催らしく、岩国城や広島城(失われた小天守まで!)なども。
今回の模型出展は、模型製作業の「ウッディジョー」さんの作品が勢揃い。
もうね、プロの製作ですから抜群のクオリティですよ。その反面、天守(建築)模型
オンリーになったので、縄張まで含めたジオラマ系(ジオラマ景?)は無し。
「城ラマ」の二宮さんが自前で「城熱祭」(コッチね→)を主宰するようになったのは勿論、
箱庭ジオラマ系の結城上野介某さんも「城熱祭」(コッチね→)に行っちゃったから…(苦笑)
B企画展示「姫路城世界遺産登録30周年記念展示」
読んで字の如く、姫路城に関する特設ブースです。
築城以来の姫路城について、はたまた姫路城下町の成立、
そして維持保存や修理を経て世界遺産に至るまでに関し
諸資料を展示してくれていた訳でして…
昭和大修理の素屋根模型、世界遺産登録証(複製)、巨大釘隠し!
この他、発掘出土品や修復工具、棟札、修理時に取り換えられた部材なんかの展示も。
学芸員さんの解説も やってました!
こういうのは開催地密着型、そしてタイムリーな企画で良いですね。
この点、“本家”の横浜は城ネタ的に弱いよねー (^ ^;
Cお城シアター / イベントステージ / ワークショップ&セミナー
も、本家同様と言う事でw
(時間無いので全然見られませんでしたがwww)
D姫路城下町スクールサミット発表展示
本家では例年「城の自由研究コンテスト 優秀作品展」を掲出しているのですが
こちらは“姫路ローカル版”と言うような、姫路市内の学校が共同で制作した研究展示。
良いですね、こういうの。「EXPO(博覧会)」と銘打つんだからアカデミックじゃないとね♪
E土産・グッズ・書籍販売会
グッズ販売、とうとうキャッシュレスにフル対応して
クレカも電子マネーもスマホ決済もOKになってました。
なので、販売方法に関しては特に不満なし。ただ品数が…(これについては下で)
欲を言えば「せっかくの姫路開催ならではの品揃え」では無かったのが残念。
姫路らしい土産物とか、各ブースにちょっとある位で公式グッズ売り場には全然だし。
「姫路土産もここで買えれば良いな〜」と思ってたんですが、結局それは駅まで戻って
買い込むハメになりました。地方開催はもう少しそういうの充実させて下さい〜! (><)
F城めぐり観光情報
で、「EXPO」の出し物と言えばこれがメインですよね。
展示スペースは本家のパシフィコ横浜と全く同じ。抜群の安定感(?)

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14時過ぎ、ピークを過ぎた頃に行きましたが
それでもかなりの人だかり。賑わってます!
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姫路開催ですから、姫路市ブースが幅を利かせているのは当然として

“本家”でも常連の国宝5城(二条城は入れて貰えないのねw)もバッチリ参加。
あ、京都市はツルまなくても自前で売れるのか?(苦笑)
そして姫路らしく明珍(みょうちん)派の展示とは!恐れ入りました〜 m(_ _)m
※明珍派
古来から続く甲冑師の家柄で、江戸時代に姫路藩が
お抱えの職人としたので、現在も姫路に根付いている
文化工芸品の名門家系です。明治になって甲冑刀剣の需要が
無くなった後は火箸などの生活品を作るように転換し
現在は鉄器風鈴などを作られてるそうですが、
それでも元来の御家芸である「武具」については
右に出る者無し―――当たり前ですよね!
やっぱり姫路でのイベントですから、兵庫県勢や西日本にバランスが傾いている?
横浜常連の拙者としては、甚だそのように見受けられましたが…
南島原市のお姉さん、御召物が素敵です〜!
そして、さんじゅーろー君は…そのポーズ…(汗) 「これでヨシ!」(ホントか??)
東日本の星!福島県勢!!そして最強の城自治体・岐阜県勢!
本家でも常連の彼らが「関東勢(関ヶ原より西って事で)」の面目を保ってくれました。
えーっと、小田原城や名古屋城はどこ行った… (^ ^;
あの「しつこく とことん」真田売りな群馬県勢も今回は不参加だし。
流石に今が旬の この城はバッチリ!
今年の大河ドラマで主要地域になっている岡崎市のブース。左端で御城印を掲げているのは
大河にも御出演された“グレート家康公武将隊”の徳川家康さん。頑張ってますね〜(偉い!)
変わり種では…
なるほど、瓦ね! (^-^)b 

美麗な絵画作品も良き!です。
ゆるキャラに会えたのはこの2人(?)だけでした。まぁこれはオマケ的な話題w
註:手前の男の子や「姫路お城の女王」はゆるキャラではありません(爆)
G厳選プログラム(講演会)
これも本家同様にちゃんとありました!拙者は17日15時からの
「こんなにある姫路城の日本一と日本唯一」三浦正幸先生のお話を拝聴。
あ、ブレた…(滝汗)
講演の内容はネットに揚げるのが憚られるので、「感想」としては
・言われてみれば成程そうですわ…
・あぁ、そことそこが繋がるのねw
・さすが大学の研究だとそういう計算もするのね!
・あの切り欠きは確かに異様だ
・土塀の構造は本来そうだったのか!(驚愕)
・「槍遣窓」「接ぎ柱」「蟻壁」独自用語の嵐(笑)
と言った所です。いやコレ講演聞いてない人には何も意味無いってw
H刀剣乱舞ONLINE コラボ企画
えーっと、お好きな方はお好きなんでしょうがね。オイラは全く無縁なんで興味ナシ。
まぁ、明珍さんの所で「大包平(写し)」を展示していたのもそうだし
観光情報ゾーンにもこんなパネルが置いてありましたし
この撮り方で正しいのか?も分かりまへんw
アクリエの大ホールでは「刀剣乱舞宴奏会」なるものもやってました。
そう!お城EXPOなのに厳選プログラム(講演会)は「中ホール」
刀剣乱舞の宴奏会(演奏会)の方が「大ホール」でやってるなんて…。
お城コンテンツと刀剣コンテンツは共存できるでしょうが、
この順列は何だか納得いかない…と言うのは城マニア側の目線なんでしょうな。
(きっと「刀剣女子」には「当然よ!何言ってるの!!」って怒られそう)
※大包平(おおかねひら)
平安末期に作られたと云う国宝の太刀。
現存する日本刀の中では“最高傑作”と評される名刀。
現在の姫路城を築いた池田輝政の愛刀だったそうで
今回の「お城EXPO」で展示されたのはその縁からかな?
と言った具合で諸々の展示を駆け足で見て参りました。
さて、物販に関してここで一つ注文が。
午後から行った私が悪いのでしょうが、既に「当日分売り切れ」という品が多数。
もちろん「翌日分を確保する」売り方は当然なんでしょうが、それにしても
数量の見込みが甘くないですか?と申し上げたい。
例えば、コンビニの発注では(ひと昔前ですが)
「ツナマヨのおにぎりは1個余るように仕入れろ」と言うのが定石。
売れ筋の商品が売り切れるのは下手な仕入れ、
ギリギリでも常に在庫が維持されている状態にする
と言うのが販売の常識な訳で。もちろん、昨今はフードロス問題もあって
“必ず売れ残りが発生する”というのもアウトなんでしょうが
それにしたって「すぐに売り切れ」は販売の機会を逸しているので
これは売り手も買い手も不満な状態ですよね。
むしろ城熱祭(コッチね→)は「去年の売れ残り品(僅かですが)」も
今回売ります、というスタンスで大量の商品を取り揃えていました。
「EXPO」だって、どうせ毎回やるんだろうし
今年の年末に横浜で開催するのも決まっているんだから
仮に売れ残っても処理する方法がいくらでもある筈。
それを、数量限定品でもないのに「当日分は」とか言ってるようじゃダメでしょ。
そもそも前売券の売り上げ状況で集客数はある程度想定できるんだから
それを見越して「少し売れ残る」くらいの商品発注をお願いしたい次第です。
これは姫路会場のみならず、横浜も、他で開催する場合も。
さて、姫路でのEXPOも十分堪能させて頂きました。
と言うか、横浜だけじゃなく別の会場でもフツーに同じイベントが開催出来るじゃないですか。
(以前も、大津や愛知でもやりましたよね?)
即ち、それなりのコンベンション施設があれば全国どこでもEXPOは開けると言う事。
年末に、横浜一極集中というのは改めるべきでは?
姫路会場を見ましたが、横浜と何ら遜色はない感じですし
むしろ“姫路城の御膝元”な強みもある位ですし、もっと他の場所でも
時期をずらして巡回しては如何でしょうかねぇ。
だいたい、猛烈に忙しい歳末の追い込みという日時で横浜の混雑に揉まれるのは
神奈川県民ながら、それでもキツいものがあります。何せそんな時季に仕事休めないし。
「年末じゃなくても」「横浜を逃しても」他の会場へ行けると非常に助かります。
関係者の方々、そんな簡単な話じゃないでしょうが御一考願えれば… m(_ _)m
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城熱祭 2023
城熱祭の会場は去年と同じく横浜・鶴見のサルビアホール。
鶴見区のコミュニティ施設・国際交流ラウンジです。
姫路は新幹線使うか、車だと半日かけて移動になりますが
鶴見なら家からジャスト1時間で行けるから有り難い〜(←単なる個人的感想w)
※画像をクリックすると別頁で拡大表示します(以下同じ)
っつーか、去年とほぼ変わらない画像なんだけど(爆)
相変わらず入口付近は静かなものなんですが…


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良く見れば、看板は出ています★
(でも建物に入るまでは気付き難いんだよね)
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フロントには今年の大河ドラマ題字を模した
このパネルが。コイツは猛烈にオシャレだ〜!(脱帽)
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「EXPO」は早くも開催7年目になってかなり認知度が上がりましたけど
こちら「城熱祭」は今回が2回目。まだ日が浅いので改めて御紹介しますと、
EXPOが城に関する情報や物販に重きを置いているのに対して、
城熱祭は城を題材にした美術・映像・文芸作品の展示会がメイン。
そう、こちらは美術展と言うべき内容になっておりまして
だからああいうキャンバスアート↑とかも出て来る訳です。で、今回の展示内容を掻い摘むと…
@「城ラマ」作品展示
城熱祭を主宰されている二宮博志さんの城ジオラマ。
二宮さんは元々3D技術のお仕事をなさっていて、そのテクニックを活かし
お城ジオラマを製作するようになりましたが、現地調査や考察、計測等も行い
その情報を元に3Dデータを蓄積し精巧な模型を完成させておられます。なので
二宮さんのお城ジオラマは「城ラマ」として商標登録していて、その中から今回は
の3城が登場。今年の大河ドラマ「どうする家康」で、区切りとなる戦いが
行われた城をチョイスされたようで。実に精密な作品ですから、撮り方を工夫すると…

コレもう普通に空撮映像でしょ(笑)
A絵画展示 藤井尚夫先生
工業デザイナーもされている藤井尚夫先生の作品。
さすが工業系だけあって、とにかく緻密な空間把握。
個人的にはお城絵画の作家で一番好き(上手い)と思っている御方です。
二宮さんの「城ラマ」を技術監修されておられるそうで(だからお2人とも精緻なのね)

城ラマと同じ3城を展示! (^-^)b
B絵画展示 富永商太先生
城郭考古学者の千田嘉博教授が復元図を製作される際、作画されるのが富永先生。
当然、最新情報や技術的裏付けがきちんとされた絵を描かれる方として定評があります。
そんな富永先生の絵が、満を持して城熱祭に登場!嬉しい〜★
今回、富永先生は浜松城を題材にいくつか出展。
↓この現状に対して、時代毎に…

こんな感じの復元図を提示→
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他にもこんな作品などなど。
浜松城を選んだのも「どうする家康」で題材になった城だからですね。
時代によってこれだけ風景(建物や石垣)が変わるんだと言う事が良く分かります。
余談ですが、今回富永先生のプロフィールを改めて拝見したら
漫画家の王欣太(KING GONTA)先生のアシスタントとして「蒼天航路」の背景画や
武具等の装飾を描かれていたとの事。おぉ!あの画は富永先生が描いていたのか!!!
そりゃ上手い筈だわ…(感動)
※「蒼天航路」(そうてんこうろ)
「三国志演義」を元にしたオリジナルの漫画ですが
キャラが際立っている上、作画も超絶技巧で見事。
多分にバイオレンスや淫靡な情景も描かれるんですけど
そんなのも含めて非常に良く出来た「大人の三国志」作品。
曹操が主人公なので、魏に偏った史観ではありますが
むしろ「魏版三国志演義」という感じで視れば良いのかな?
元々の「三国志演義」は蜀を中心に捉えた史観ですので。
曹操や夏侯惇、郭嘉なんかが恰好良いのは勿論ですが
(個人的にこの作品では張遼が一番好き…)
コミカルな荀ケも“能ある鷹は爪を隠す”的で捨てがたい…。
もちろん、劉備三兄弟も豪快な傑物だし、趙雲は男前過ぎるでしょw
孫堅や孫策も“いぶし銀”的な好漢だし、呂布に至っては獣そのものだし
董卓すら英雄に見えてくるし、何気に献帝も利発で(あぁ、話が止まらない)
孔明先生が異常な奇人変人なのだけが不満なのよね〜(苦笑)
C絵画展示 香川元太郎先生
言わずと知れた城郭復元画の大家。城の絵と言ったら香川先生ですよね。
昨年も城熱祭に出展されてましたが、今年ももちろん登場!
香川先生版の高天神城 
城内の構造が良く分かります。これも見易くて素晴らしい絵ですよねぇ。

個人的に馴染みの深い「伊豆の」長浜城に、個人的に全く未知の名城・岩略寺(がんりゃくじ)城。
香川先生は他にも津久井城や駿河の丸子(まりこ)城、諏訪原城に皆川城を出展。
いやぁ、好い城揃いです。流石、作画をされる方は“映える城”を良く分かっていらっしゃる!
D縄張図展示 西股総生先生
「戦国軍事研究」の第一人者、西股先生も去年に続いて縄張図を出展。
これも安定の見易さ。西股先生の縄張図は実用的&理解しやすい画像ですよね。
西股先生版の高天神城 
これまた高天神城…って、今回の城熱祭は高天神縛りですか?!?!(笑)
(大河ドラマに合わせて、家康が関わった主に東海地方の城を採り上げているそうです)
いやいや、武田の城だって登場。
武田勝頼が精魂込めて築いた新府城…あれ?そういえば家康も改修して使ったっけ(爆)
西股先生は沢山出品されていて、他にも丸子城・諏訪原城・篠脇(しのわき)城などなど…
いやはや、どうやったらあんなにあちこち行ってサクっと縄張図が作れるんでしょう(尊敬)
オイラはそんな技術も時間も気力もありません (^ ^;;;
E鳥瞰図展示 本間朋樹先生(ウモさん)
縄張図と絵画のハイブリッドと言うべきでしょうか、鳥瞰図が精巧な本間朋樹先生…と言うか
お城界隈では「ウモさん」のハンドルネームの方が有名ですねw
そんなウモさんの作品が、今回の城熱祭に初登場です!

私がよく「山をカチ割っている」と表現する古宮(ふるみや)城に
「本当にこうだったんだろう」とさえ思わされる笹平(ささだいら)城。どれも理解し易い絵です。

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海×山=造海(つくろうみ)城。
城を築くとは、こういう事さ!と
言っているような構造です。
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ウモさんは他に要害山城や岩櫃城、苗木城などなど。どれも素晴らしい作品で眼福!
F写真展示 畠中和久先生

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畠中先生も昨年に続いて登場。
写真家の先生が撮った写真を
1作ずつ挙げるのも何なので
これに関してはこの1枚で纏めて紹介。
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Gお城ジオラマ 結城上野介某先生
「EXPO」(←コッチね)ではすっかり鳴りを潜めてしまった城ジオラマですが
むしろ城熱祭をホームベースに展示するようになった?と思わせられるのは
二宮さんに加えて、この結城上野介某先生の作品もこちらに出ているから(笑)
城ラマに比べるとコンパクトな作品なんですが(むしろ細かさと言うなら上だね)
勝るとも劣らない珠玉のジオラマが沢山!

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東京の葛西城に、茨城の古河(こが)城…
って、どっちも今では土地造成で
消滅した城ではないですか!
こういうのが“目に見える形”に
なっているのが再現模型の良さ。
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こちらは尾曳(おびき)城の異名を持つ
群馬の館林城。館林城が模型になるなんて…。
個人的に祖先の地なので、大感激です。
大河繋がりでは榊原康政の城ですよね!
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大河ネタと言ったらこちら!
吉良東条城 vs 小牧砦 のジオラマです。
「どうする家康」序盤戦の第3話で
今川への離反を決めた松平元康が
吉良義昭が守る東条城への攻撃を決意。
そんな状況を再現した模型です。
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結城上野介某先生の作品は他にも深谷城・大胡城・結城城・関宿城・
田中城・羽生城・曳馬(浜松ではなく、曳馬時代の)城などなど多数!
館林にせよ東条にせよ、なかなかジオラマや再現絵図にならない城を
良くまぁ選んで下さいました!素晴らしいチョイスです!! (^ー゚)b
H漫画「センゴク」原画ほか 宮下英樹先生
宮下先生も「EXPO」側だったのが乗り換えた?(笑)
冗談は兎も角、戦国漫画で大絶賛されている「センゴク」の宮下先生が
作品中で城が登場する場面をいくつも出展して下さいました。スゲー!

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こちらも商業ベースの作品ですから
個々の作品は割愛するとして
こんな感じでズラーっと展示。
描きおろし?の武将像もあって
「壮観」という作品群です。
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個々の作品は割愛と言いつつ
これだけは載せたい!小田原城です。
豊臣軍が攻めた当時の堀と土塁は
これぐらいの雰囲気だった!という名作。
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他にも燃え落ちる安土城天守とか、山中城攻防戦とか、迫力の作品ばかり。
「センゴク」全然読んでなかったんですが、この展示見て…ちょっと読んでみようかな(爆)
I戦国トークショー
美術作品メインの城熱祭ですが、こういう企画もちゃんとあります。
ネタとしては「EXPO」よりマニア度が高くて「そこ?! Σ( ̄□ ̄;」と言いたくなるような話題も。
今回、オイラが拝見させて頂いたのは
武田家研究の第一人者・平山優先生と
TVで人気のお城博士ちゃん・栗原響大くんや
同じく諸星天音ちゃんの“特別授業”(笑)
最近、ひびき君とは親しく遊んで頂いているので
応援を兼ねて、そして平山先生のお話を伺うべく。
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これまた講演の内容はネットに揚げるのが憚られるので、「感想」としては
・平山先生は教職辞めたとは言え、やっぱり授業は本物
・何せ子供の話を拾うのが上手い、そして優しい(ネット上では随分手厳しいですけどw)
・ひびき君の「写真の選び方」は玄人の城人!
・天音ちゃんはもう立派に大人です…(大人顔負けの切れ者すぎる)
・平山先生、武田家臣の一押しは依田信蕃じゃないんですか?(笑)
・時々、千田嘉博先生や黒田基樹先生が登場(爆)
・信玄堤は本当に最強なんですね(凄い)
・新府城大手に関する再考論は興味深い
(上に揚げた西股先生の縄張図とどこまで合致するか!)
と言った所です。いやコレ講演聞いてない人には何も(再)
さて、コンパクトだからこそと言う城熱祭の良さがこちら!

(写真左:畠中先生による生解説 写真右:藤井先生&二宮さんによる生解説)
作者自らが作品について解説して下さる!この「身近さ」が有り難いッス (^-^)
写真撮る人間として、畠中先生の“情熱(城熱)”に頷き
藤井先生の「細かい計算とそれを表現する描き込み」に納得。
上田には旧国府があったと想定され、それに基づく条里制の区画割とか
言われてみれば確かに「あぁ、この部分か!」と感心させられました。
ちなみに、城ラマと藤井先生の絵で長篠城に決定的違いがあるのですが
それも各々に“想定する論”が異なる点あっての事だそうで。こだわりですねぇ♪
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