2014年12月 リバイバル「富士」撮影

旅行期間:2014年12月19日(金)

主な滞在地
12月19日(金):茅ヶ崎駅周辺


ブルートレイン―――昭和世代の鉄道ファンには憧れの存在。
「ブルトレ」としての定義には諸説(人それぞれ)ありますが、
夜行寝台特急専用の車両として「青い車体に白銀の帯」で統一したスタイルは
クールでシックな“往年の名車”でした。しかし新幹線や航空機での路線拡充が幅を利かせ
移動に時間がかかる在来線特急が没落していくと、長距離列車の代名詞である寝台特急は
続々と廃止されていき、2014年当時に残っていたのは上野〜札幌を繋いでいた「北斗星」だけに。
いっときは東京駅から西日本へ向けて9種類もの寝台列車が走っており、「富士」もその中の1本でしたが
2009年3月13日発車の運行を以って廃止。これが東京駅発の最後のブルートレインになりました。

が!
2014年の12月19日、下り列車に限り東京〜伊東間の「東京駅開業100周年記念ツアー」団体臨時列車として復活!
これは何としても撮りにいかねばと言う事で、なかなか時間が無い中で何とかやりくりして
例の如く、我が家の近く…茅ヶ崎駅の傍で撮影に勤しむのでありました。
しかしながら、いつもは誰も居ないような撮影ポイントなんですけれど
さすがにこの日は、被写体のレア度が桁違いなんで他にも数名“撮り鉄”の方が。
ビミョーに場所の取り合い的な感じになりつつ、列車が来るのを待ちました。

てな訳で、今回も鉄道写真をガッツりと載せていく頁です(最近コレ多いなw)
E231系 東海道線
E231系 東海道線

まずは試し撮り。やってきたE231系を撮影。
と言っても上り線なんで、やって来る団臨とは違う線路。
下り線側での列車が撮りたいのですが、どうなることやらw
E233系 東海道線
E233系 東海道線

同じように、次にやってきたE233系も撮影。
午後の日差しなんで、どうしても架線の影がクッキリと。
天気が良いのは良いんですが、こういうのは困りますなぁ。
そして電光掲示板とシャッター速度がどうにも上手く同期しない(爆)

ふと空の上から音がして、見上げてみれば
アメリカ海兵隊 C-20 ガルフストリームIV

アメリカ海兵隊の輸送機が直上に。
機体の細かい突起(アンテナね)まで
ハッキリと見える低高度。鉄道撮るより、
飛行機撮る方が良いコンディションだ(苦笑)
アメリカ海兵隊 C-20 ガルフストリームIV

と言っていたら下り列車がやって来た。
E233系 東海道線
E233系 東海道線

撮影位置から手前の線路が下り線。
で、まぁ、他の方が入り込む訳ですわなぁ。
もっと遠距離の小さな位置を切り取るか
人が見切れる程、近くに寄った位置にするか…?
E233系 東海道線
でもギリギリまで手前で粘るとなると
僅か一瞬のズレで、画角からはみ出したり
足りなかったり…リスクが大きいんだよねー (^ ^;
ちなみにコレは全くトリミング無し、ドンピシャの狙い撃ちです♪
そしてやっぱり架線の影がジャマだよなぁ(悩)

ハローキティジェット?

で、またもや空の上に飛行機が。
塗装的にEVA航空のハローキティジェット?
真下すぎて上面の塗装や形状が分からんのですが
多分これキティちゃんのペイントですよねぇ??
ハローキティジェット?

まぁ悩んでばかりいても仕方がない。もう感覚的に撮るしかないかと開き直った(諦めた)瞬間、
お目当ての「富士」がやって来(てしまい)ました!とりあえずは連写だ!!(苦笑)
臨時列車「富士」 臨時列車「富士」
風景としては、手前のギャラリー込みの写真でも
味があって良いとは思うんだけど、やっぱり
列車の写真としては、余計なモノは抜きで撮りたい!
臨時列車「富士」
これが一番良いタイミングですかねぇ?
(手前の制限速度標識がちょっとだけ邪魔だけど…)

発電用エンジンの排熱で、客車上空に陽炎が立っているのにも御注目。
臨時列車「富士」 臨時列車「富士」
やっぱり架線の影が入っちゃうんだよなぁ〜! (><)
臨時列車「富士」
EF65 500番台(P形)

それにしても、EF65Pを牽引機に持って来たのは流石のチョイスですね。
個人的にはPF(1000番台)の女性らしい優雅さが好きなんですが、
まぁ復活ブルトレに相応しい機関車と言うならばPかと。
イカツいEF66とかは、このヘッドマークには似合わないので却下!
やっぱりブルートレイン…「夜行列車」には、郷愁を感じさせる味わいが必要ですよ。
(あくまで個人的意見ですwww)

24系24形客車

目の前を通り過ぎる列車に対して、
最後尾を振り向きざまに撮影。
距離が近いので、フロントの機関車を撮るより
タイトになって、本当に一瞬のミスも許されない
コンマ数秒の瞬間芸で撮影。
24系24形客車
青一色の車体…こういうシンプルさが現代の列車には無い(と言うか欠けている)処。
ハデハデしいラッピング車両も楽しいけれど、上品さで言うなら圧倒的にこっちの方が上。
そして電光掲示板の列車表示より、幕式のテールマークは「芸術作品」と言える美しさがあると思う(断言)

レール探傷車 RFD-N3
レール探傷車 RFD-N3

偶然にもこの時、茅ヶ崎車両区にはレール探傷車が繋留中。
24系24形の青い車両と、その背後にレアな水色・緑色の車両が
1枚の写真に収まりました。レール探傷車と言うのは、
超音波などを使ってレールに傷などが無いかを探査する車両。
日本に数両しかない、レア中のレア物です。
こんなシーン、もう二度とお目にかかれない…。

そして憧れの列車は彼方へと去って行きました…。

海上自衛隊 P-3C 対潜哨戒機
海上自衛隊 P-3C 対潜哨戒機

余韻に浸りつつ、さぁ撤収しようと思っていたら
またもや上空に爆音!排気をたなびかせ
海自のP-3Cが旋回して行きました。
西に傾いた日の光で、ちょっとオレンジ色に染まって見えます。
本当に今日は飛行機の撮影日和だなぁ(オイ)

夜行寝台として走っていた頃は、茅ヶ崎近辺を「富士」が行くのは
下りは宵の頃、上りは朝方だったんですが、今回は真っ昼間の運行。
こんなに明るい時間に寝台列車の撮影が出来るのは歓喜の至りでした。




◆◇◆ 青空を 往くは列車か 飛行機か 夜の旅路を 陽の中に見る ◆◇◆




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