2009年10月 さよならウメ子さん

旅行期間:2009年10月17日(土)

主な滞在地
10月17日(土):小田原城址公園
小田原城址公園略図 (C)Yahoo!Map


小田原城!
と言えばウメ子さん!

―――って、いきなり何のこっちゃ?と云う感じでしょうか?
っつーか、もうウメ子さんの存在を覚えていらっしゃる方も少なくなったような…。

今でこそ国指定史跡として整備が進んでいる小田原城址公園ですが
戦後復興期から21世紀初頭まで、城内本丸跡地は動物園になっていて
猿や鳥やウサギなんかの檻が所狭しと並んでいました。その中でも
一番人気だったのが、常盤木門の前に鎮座していた象のウメ子さんでした。
常盤木門の隣にはゾウ舎があり、その前に展示スペースが構えられ
一頭だけでちょっと寂し気な、でものんびりとほのぼのした姿を見せてくれていたウメ子さん。
還暦(と推定される)も無事に乗り越えて、いつも元気だったゾウさんでしたが
2009年の9月17日、唐突にお亡くなりになってしまったのです。間違いなく、小田原城の
「城主」だったウメ子さんを悼み、1ヶ月後の10月17日に「お別れの会」が営まれました。

小田原城主さまの御葬儀とあらば、相州党としてはお伺いせねばなりますまい… (T_T)

E217系 東海道線!
E217系 東海道線!

一時期だけ存在したE217系の東海道線カラー!
しかも東海道線全通120周年記念の
ヘッドマーク付き!(笑)茅ヶ崎駅で
小田原方面行きの列車を待っていたら
コイツがやって来ました〜♪
(でも乗ったのは次の列車w)
小田原駅にて

小田原駅からはお城が見えます。
でも今日は曇天の暗い空…。
もしかしたら雨が降るかな?
お天気もウメ子さんとのお別れを
しめやかに慰んでいるのかも。
小田原駅にて
寿庵さん
寿庵さん

「お別れの会」は午後から。小田原に着いたのは
丁度お昼どき。駅前の蕎麦屋「寿庵」さんで
腹ごしらえをしてから出陣です。
ちょっと寒々しい日、暖かい月見そば…も
心なしか何だか涙目のように見えます。

さぁ、いよいよ城址公園に入って行きます。

新生 馬出門
新生 馬出門

この年、再建されたばかりの
馬出門から城址公園へ。
白壁が眩しい〜! (><)
銅門
銅門(あかがねもん)

次の門、銅門の上には鯱瓦。
その上にある筈の太陽は…
雲に隠れて、今日はお休み。

追悼 ウメ子さん
ゾウ舎前 追悼 ウメ子さん
ゾウ舎の前には祭壇が。そして主を亡くしたゾウの運動場には特大の遺影…。

小田原城 天守

いつもは威風堂々とした特大天守も
この日はモノトーンのお悔やみモード。
頭上の暗雲が、ちょっと寒々しい…。
小田原城 天守
「お別れの会」
「お別れの会」

そしてウメ子さんの「お別れの会」
しめやかに、厳かに執り行われました。
正真正銘のお葬式。合掌…。
参列者多数…

天守の上から眺めれば
お悔やみの参列者が大勢。
こんなに混んでいる小田原城、
お祭りの時くらいですよ…。
参列者多数…
石垣山一夜城
石垣山一夜城

石垣山一夜城も、霧に霞みます。
今日は豊臣軍も小田原城主さまを
弔ってくれている事でしょう。

天守の裏には子供遊園地。そこにはミニ列車が走っているのですが…。
ウメ子さん追悼列車
ウメ子さん追悼列車

この日はウメ子さん追悼の
特別ヘッドマークを掲示。
追悼 ウメ子さん
追悼 ウメ子さん

献花台には花が溢れる程。
小田原城主さまの御遺徳が偲ばれます。
小田原へやって来て50有余年、
これまでお疲れ様でした。
安らかにお眠り下さい。
歴史見聞館

最後は小田原城歴史見聞館へ。
小田原城の精密模型を見てお別れです。
さようならウメ子さん。
小田原城、また来るよ〜!
歴史見聞館



◆◇◆ 悼む城 涙降らすな 曇の嶺 主亡しとて 涸れぬ風格 ◆◇◆




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